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ごまちゃんクエスト!  作者: コグマ
第1章 魔神降臨
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4! コンビネーション

黒い少女は、コトを見ている。ごまちゃんはコトの容姿など、気にしていなかったが再び見ると少し可愛げがあった。

「コ〜ト君!」

「誰よあいつ!コト君の知り合い!?」

コトはすぐに、

「あぁ。従姉のリリー。」

と答えた。

「コト君!話聞いてるの!?」

黒い少女こと、リリーは少し苛立った。

「うん!ごめん!この人は、ふぐぐ…」

ごまちゃんはコトの口を封じ、リリーに、

「私の名前を聞く必要はないわ!」

「何?」

「だって、この子は私が連れて行くもん!」

コトもリリーも驚愕した。まさかコトが連れ去られる側だとは思いもしなかった。

「コト君。あなたもお偉いさんね。ほんの少し、少しだけ地位が高くなっただけで…いい気になるな!」

そう言い、リリーは魔法を唱えた。

「メタモルフォーゼ・スコーピオン!」

リリーの体は散らされた。それと引き換えに大型の蠍が召喚された。

「コト君!」

「分かってる!」

2人はすぐに闘う姿勢に入ったものの、ごまちゃんは戦い方が分からなかった。戦闘の経験は皆無なので仕方がない。するとコトが、

「その短剣で闘うしかないよ!」

と言ってきた。

コトは早速、大型蠍に急接近した。横からの攻撃は楽々躱し、剣を出して一瞬で2度斬った。しかしその深い斬撃にも動じず、大型蠍は腕を振ってコトを飛ばした。そしてすぐさま、コトを腕で叩こうとしたが、コトは高くジャンプをして躱した。すると、蠍は、毒の尾をコトにつき刺そうとした。空中のコトに逃げ場はなかった。

その時だった。コトに向かってごまちゃんは思いっきりジャンプした。そしてコトを抱いて攻撃を躱した。ごまちゃんはコトに言った。

「借りを返したわ。」

「………。」

「何か言ってよ!」

しかしコトは大型蠍に立ち向かった。但し、今度は

ごまちゃんも一緒に闘うつもりだ。ごまちゃんは持っている短剣で蠍の殻を傷をつけた。そしてさ更に、コトの攻撃で、殻を破ることができた。横からの蠍の攻撃がごまちゃん達を襲ったが、コトが盾になり、そこからごまちゃんが傷ついた部分を思いっきり引き裂いて、片方の腕の殻も破った。

「ラスト!!」

そして最後に真正面からコトは蠍を斬った。奥まで届かないが、大型蠍は倒れた。

「やった!!」

ごまちゃんはとても嬉しかった。コトを見て、喋った。

「コト君…」

コトは無言だった。しかしごまちゃんを見て、

「ありがとう…ごまちゃん…」

「へへっ…」

ごまちゃんは急に倒れた。口から泡を吹き出した。

「ごまちゃん!?」

( さっきの毒の尾のやつか…急がないと! )

コトはごまちゃんを背負い、近くの街まで山を降りていった。

そして、コトは従姉のリリーの死を哀しく想った。

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