嗚呼、ロミオ
掲載日:2015/01/28
舞台を照らす眩いスポットライトが私は好きだ。
その光を浴びている間だけは、どんな人間にだってなれる。
叶わぬ貴方の恋人にだって。
私はか弱き可憐なジュリエット。
貴方は力強い勇姿のロミオ。
普段とは違う、舞台の上にいるこの間だけは、
私達は恋人。
たとえ貴方を愛していると公言できなくても
芝居なら好きなだけ愛を叫ぶことができる。
周りの目なんて気にもせず、
ただひたすらに貴方へ。
貴方もそれに応えてくれる。
甘い言葉を私にくれる。
いつもは出来ないこと。
だって、私達は従兄弟だから。
デートだってキスだって、公にはできない。
親の目、世間の目。
私達の周りには敵ばかり。
私達は光の中でキスをした。
一瞬の、触れるだけの口付け。
本当はもっと深く、口付けしていたい。
貴方への愛おしさ、世間への皮肉を込めて演じる。
「嗚呼ロミオ、貴方はどうしてロミオなの」
演劇に携わる身として、
いつかお芝居テーマのものを書きたいと思っていたので、
やっと書けました!!




