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『35年ローンで家を買う』

作者: 韋駄天

この世の中、デフレで不景気です。以前から僕が感じていた、お金の単位のスケールの取り方についての一考察を記そうと思います。



僕のほんの個人的意見ですが、そもそも、数千万とか数億とかいったお金の単位が一人の人間の人生に、一ヶ月といった期間で関係すること自体が不健全だとおもうんですよね。

例えば、宝くじで5000万円当たったって、巷によく聞く話ですよね。売り場には、『この店から一等出ました』的な。


このスケールの取り方が、どうも、今の日本人には、蔓延してる気がして、なんとも心配ででならないんです。野球のO・Nが、年俸3000万円なんてころは、それは選ばれし天才がさらに天才的な努力をして得られる神の域の金額だったはず…


それが、ふた昔かみ昔前、日本はバブル期というある意味、戦後において致命的な繁栄を経験・体験してしまいました。


あのバブル期がどうかしていたんだ、という認識、あるいは、バブル期の後遺症から一刻も早く抜け出さなければ、という危機感。これらは、平成も25周年を迎えようとしてる現在、また希薄になってきているような気がしてなりません。



そもそも、ひとりの社会人の年収が、1000万円を超えるってのは、それ自体、社会悪じゃないでしょうか?


普通の才能の人が、普通の範疇の努力で、肉体的にも精神衛生上も問題なく労働して、この年1000万円を超える収入を得ようと思ったら(例えば月収が800万円なんて普通人がいたら)それは、もう、法に違反することをしていると思ってまちがいないんじゃないかなぁ?



清貧、なんて言葉が流行りました。反面、日本の学校はお金儲けすることがいけないことのような誤った教育をしている、といった議論もありました。これらの2軸のなかで、いわば揺らいでいる沢山の現代人は、冒頭で記した、お金の単位のスケールの取り方にとまどいつづけている人達なのではないでしょうか。



僕は、お金儲けの才能は、全くと言っていいほど無いです(笑)でも、お金の単位のスケールの取り方には、自信がありますね。まず、一千万円を超える買い物は、この人生において、しないと思います。家は買いません。金融商品にも、その桁を超える投資はしません。



でも、世の中の沢山の人は、このハードル、楽々クリアしていきますよね。それは、ごく分かりやすい言葉で言えば、悪いこと、人道・道徳に反したことをしなければ、超えられるはずのないハードルだと思います。



なにも、僕は、非国民な(笑)ことを述べようとしているのではありません。あの東北の大きな地震から、やがて2年たとうとしている今、ひとつ、パラダイムを健全な方向にもっていこうとしたとき、この1000万円という具体的な金額をはっきり『大金だ』と感じる常識が改めて必要なのではないでしょうか。


お金に操られず、こちらに主導権を持ち続けようとした時、僕なんかの凡人は、数百万円という単位が、はっきりとした、限界であります。

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