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私の好きな人

作者: Sk



とても書き方の荒いものです。


こ、これは…大体2年前くらいに書いたものなので←言い訳



それでも見てやるぞという心の大きさをおもちのかたはどうぞ読んでやって下さい。




私は、未華(みか)()。14歳。バリバリの中学二年生って言いたいけど…

実は私は9年間病院に住みついてる…(幽霊じゃないけど…

幼稚園の年長の時に倒れて以来、ず~っと病院から出てない。

私の面倒は全部おばあちゃんが見てくれた。

両親はどうしてるかと言うと…

お母さんは、無理して私を生んで死ぬはめになった…まぁ、私のせいで死んだってこと。

お父さんは、お母さんを失ったショックでアルコール依存症になっちゃったみたい。

他人事みたいにいってるけど、実際、私に感覚としては他人以外のなんでもないんだよね。

私の親、おばあちゃんだけだし。

文だけ読んだら、とても不幸な少女って感じだけど、自分ではよくわかんない。わかるとき来るかな?

だって、そんなこと、どうでもよくなるくらいの楽しみがあるから。


それは…


「ケイ!」

私は目の前のふさふさとしている犬に抱きついた。もちろん犬☆LOVE★だから♪

そしたら、頭の上の方から、低い声がした。

「おい…俺よりもケイ優先かよ。」

声の主は…ケイの飼い主の(ゆう)()

ちょび~っと怒ってるかな??

「犬に嫉妬シナーイ♪優知はすぐ妬くよね~、ケイ。」

私はそう言ってケイの首の下をくすぐった。

ケイは気持ちよさそうにしてる。

「っな///そんなんじゃねーよ!!犬触る前に飼い主に許可取れ!!」

優知は怒鳴ったけど、そんな赤面で言われてもね♪

嫉妬してるってバレバレだってばさ(笑)

「えぇ…ケイ先じゃダメ??」

一応、上目遣いしてみた☆効果あるかな??

「え!いや、その~…」

優知は、言葉を濁して、ほっぺをポリポリとかいた。

「か~わいい♪」

優知のほっぺに軽くキスしたら、優知は照れちゃって、真っ赤になった。

「っな…なな…」

にこーってしたら、今度は違う意味で顔を真っ赤にして

「何すんだよッ。」

って怒りだしちゃった…悪ふざけしすぎちゃったかな?

「はいはい、ゴメンね?散歩しよ。」

私がそう言うと、

「まぁ、許してやってもいいけど…」

って言ってそっと手を握ってきた。

それから、二人でいつも通り、ゆっくりと病院の敷地内を散歩した。

こんな少しの間が、私の一番の幸せの時間。私にとって優知はすべてだから。おばあちゃんは、確かに優しくて面倒見てくれてたけど、彼氏ができたってわかってからお見舞いに来てくれなくなった。

でも、今まで面倒は充分見てもらったし。ちょっぴり寂しいけど、優知がいるから平気。

読んでてわかったとは思うけど、私と優知は付き合ってるんです♪


きっかけは…小学6年の時。


私は、中学生になってから個室に移ったからこの頃は今みたいな個室じゃなくて、たくさんの人と一緒だった。

病院に入院して7年。私は12歳だった。

その日、朝からヒマでぼーっと本を読んでた。

そしたら、急に入口の方が騒がしくなった。

「ちょっと!俺は入院する気はありません!!まだサッカーの試合があるんです!」

男の子の声がして、なんだかもめてるみたいだった。

「はいはい、どうせ一週間は歩けないんだから大人しくしててね。」

看護婦さんはそう言って、車椅子の男の子を私の向かいのベッドまで連れてきた。

その男の子は、一言で言ってかっこよかった。

サッカーのユニフォームを着ているのに、両足に包帯をぐるぐる巻きにされていて、

一生懸命に看護婦さんに反抗してた。

「変なの。」

くすって笑っちゃった。

笑ったのは久々で、元気な男の子を見てると自分も元気が出る気がした。

男の子は、しぶしぶベッドに移ってから

「全く…」

とまだ、ぶつくさ文句を言っていた。

そしたら、ようやく向かいの私に気づいて、

「君、外に出たこと…ないの??」

そう言って、キョトンとしてた。

「え~と、幼稚園以降は…」

そう答えたら、さらに驚いてた。

「なんで!?なんで!?」

男の子はさっきまで入院をあんなに嫌がってたのに、そんな事はそっちのけで、私に興味をもった。

「えっと、ず~っと入院してて…あの~…」

ワクワクと期待してる顔を見てると、おかしくて笑えてきた。

「アハハッ」

私が笑うと不満そうにしたけど、それでも私はおもしろくて笑ってた。

「なんで笑うのさ?」

「おかしいから。」

「どこが?」

――それから、仲良くなって、ケイに会って、初めて触った犬はかわいくて、散歩もするようになって…

で、カレカノまでなぜか発展!!幸せな毎日を送ってます。


でも、時々、すごく怖くなるの。

優知がいなくなったら、私はどうなるの??

考えたくもないけど、時々冷や汗をかくような時があって。

優知は、私と違って学校に通ってるから…

そんなこと考えてると、タイミングよく優知が言った。

「未華梨、今日は勉強しような。」

「ええ、勉強??」

上目づかいは一応試してるけど…どうせだめだろうなぁ。

勉強のときだけは、上目遣いもな~んにもきかないんだよね、優知って。

「未華梨は学校通ってないんだから。」

私のことを思ってくれてるのはわかるけど、やっぱりちょっとさみしい。学校っていう差があるのって…

「はいはい。」

私たちは、私の病室に向かって方向転換した。

ケイは、途中で優知が小さい子たちに貸して(?)あげてる。

まぁ、ようは預けてるってことかな。


「じゃ、ここの問題といて。」

真剣な優知。かっこいいけど…つまんない。

「はいはい。」

スラスラスラって解ける。なんでだろう…

「おお、正解。オレの教え方がいいからきっとこうなったんだな。」

自慢げに優知は言うけどわたしは即座に否定する。

「違う!」

一瞬、優知は驚いて固まって

「はいはい、未華梨の頭がいいのな…」

それで深くうなずくの。

「そうそう。」

「…納得すんな。」

優知は不満げに言うけど

「正しいでしょ。」

自信満々に私が言うと、引き下がるの。

〔優知の心情〕あ~あ、毎日勉強とか散歩とか… ホントにおれたちカップルなのか?むしろ他人から見ると、仲のいい兄弟って感じだよなぁ。別に、キスとかしたいってわけじゃないけど/// いっつもなんかケイの方が優先されてるし。結局勉強やってもスラスラ解かれるから一緒にいる意味あんのかわかんねーし。不満そうだし。

「優知、も~いいでしょ?時間結構過ぎたよ??」

夕食の時間が近づいてくる。

「あ?ああ、そうだな。じゃあ、俺もどるな。」

そっけないなぁ。

「うん、じゃ、またね。」

手を振って、それから優知が病室から出ていってから、小さくため息をついた。

あ~、もっとカップルっぽく…したいよぉ。散歩で満足はしてるけど、それでも普通にデートとかはしてみたい…別にキスとかがしたいわけじゃないけどさ。勉強とかばっかり。

~次の日~

また今日も散歩。今日は優知も学校が休みだった。でも、残念ながら雨だから室内デート。

「今日は中かぁ。」

がっくりと肩を落とす私に、優知はちょっとムッとして

「不満?ケイいないし。」

なんか怒ってる?っぽかった。

「別に。そんなこと全然ないけど…」

そう言ったのに、それでも優知はなにか怒ってるみたい。

「そうか?」

「そうだよ?だって優知がいるんだもん。」

いつもなら、優知は真っ赤になるはずなのに…

「本当にそうか??」

まだ、信用ないみたい。

「そんなに私信じられない?」

ヤバ!反抗的に言っちゃった!!

「いや…ゴメン…なんか俺、今日変…」

あ~、そう言ってるけど…

すねちゃったみたい。

そっぽ向いてるし、左手ポケットに突っ込んじゃったし…

手、繋ぎたいのになぁ。


…しばらく、無言で散歩した。

優知はときどき、フラフラと私を置いて行ったりして…

一緒に歩きたくないのかなぁ。

無言って空気悪いなぁ。

「ねぇ、優知。」

優知、無視してる…

「優知ってばさ。目くらい合わせたっていいじゃん!なんで無視すんのさ。」

も~、怒った!

「無視してんじゃねーの。」

優知がこっちを向いた。

顔が赤くてぽーっとしてる感じ。

なんか…ちょっと、変??

「そーじゃ、なくてさぁ。」

優知が私の目をやっと見て…固まった??

と思ったら

バタッ

「きゃっ!」

優知が私を押し倒すかたちで倒れてきた。

思わず目を閉じたけど…

ん??

なんか…

唇に不思議な感触が…

パチッ

「―!」

どあっぷの優知の顔が目の前に…

ってか、寝てる??

ゆっくりと優知を両手で起こすと

おでこに手をあててみた。

息が少し荒々しくて、顔が真っ赤な優知は……かなりの高熱だった。

「優知~?あの~、起きて??熱があるのはわかるけど…どけられないんだけど…」

優知の上半身は起こしたものの、優知をどかすのはさすがに、普段から運動をしてない私の力では無理だった。

そこに、タイミングよく…なのか、または、悪くなのか、看護婦さんがきた。

「えっと…大丈夫??未華梨ちゃん。」

優知が寝てるのがわかったみたいで、妙な誤解はされないですんだ。

「はい…でも、なんか熱あるし…起きてくれないし…優知をよかしてもらえます?」

困ったなぁ。風邪なら風邪って言ってよ~。

看護師さんが、なにかに納得していた。

「ああ、だから珍しく手を繋いでなかったのね。」

「え?」

「だっていつも手を繋いでいるのに、ケンカでもしたのかと思ったんだけど、優知くんって優しいものね。風邪移さないようにって、気を使ってたのね。」

看護婦さんはニコニコしてた。

そうなのかなぁ。なんか、悪いことしちゃったかも。

「でも、そーならそーと言ってくれれば、無理して散歩なんてしなかったのに。」

私が口をとがらせたら、看護婦さんはニコニコしたまま

「きっと、心配かけたくなかったのよ。それに、今は未華梨ちゃん個室だし。無理して他の部屋にいつまでもいてほしくなかったんじゃない?」

そう言ったけど、それでも

「でも、そんなこと言ってたら散歩すらできないじゃないですか。散歩できるんだから、そんなの気にしなくたって…」

って私は思ったんだけど。

「まー、本人に聞かなくちゃ実際のところはよく分からないわよ?」

看護婦さんは説明をあきらめて、優知を病室に連れて行った。

私は、そろそろ時間も時間だったし、とりあえず、自分の病室に戻った。

それから、ふと思い出した唇に残る感触…

「初キスかぁ。こんなんかな??」

でも…熱で倒れてきただけだし…

優知寝てたし…

なんかなぁ。


~またまた次の日~

「優知、風はもう平気みたいだね。」

私は優知の病室にいた。

優知はこの日、熱も下がったけど念のためってことで学校は休んだ。

「ああ、もうすっかり…」

優知は笑顔でそう言った。

気分悪くもなさそうだし、顔色もいいし、ほっとした。

「でも、嬉しいかも。」

へへっと私がニコニコしてるのを優知は少し不気味がりながら

「何が?」

って恐る恐る聞いてきた。

失礼な奴。

「だって、今日は学校休んだから、この前の休日の分、ずっと一緒にいられるじゃん。」

そう言ったら、優知はちょっと嬉しそうに、顔を赤らめてた。

「そうか…」

「うん!ところで優知、この前の…だけど…どうだった??」

私が話を変えると、優知はキョトンとしてた。

「この前の?」

え??

「いや、だから、優知が倒れてきて…」

私としては、キスはわざとだったようには見えなかったけど、どうなのかなぁって思ったから、そのちょっと聞いてみようかな?って思っただけで…深い意味もないし…だったんだけど…

「は?何の話??」

まぢでこいつはとぼけてんのか??

「覚えて…ないの??」

って聞いたら

「ああ、何の話??」

ってあまりに純粋無垢な笑顔で言うから、腹が立ってきた…

「もー!!最っ低!!」

私は手に持ってたチョコレートを優知に投げつけた。

「痛っ!何すんだよ!」

優知はまだ意味わかんないみたいで怒ったけど、

「チョコレート食べたら、糖分とれてそのバカも治るんじゃない!?」

そう吐き捨てて、優知の部屋を出た。

「何アイツ!最っ低!覚えてないとか!私の初返せ~!!」

って叫びながら歩いてたら

ドンッ

前を見てなかったから、誰かとぶつかっちゃった。

「すみませんっ」

ってあやまって顔を見たら

超美形♪優知なんかより全然かっこいい~。

「イエ、大丈夫デスカ?」

青い瞳に髪は黒。片言だしハーフ??

って思ってたらその外人?くんが私の顔をくいっと自分の方に向けて

「スミマセンデシタ。」

って言ってキスした~!?

「!?」

驚いたところで、ちょうどよく優知が私を追いかけてきた。

「未華梨??」

キスしてる外人とされてる私を見て、優知はとりあえず、近づいてきた。

ぐいっ

「ゆ…優知」

優知は外人クンを睨むと

「コレ、俺の彼女なんで。」

って言った。少し、惚れ直しちゃった…かも

「って!違う違う!!優知これは、なんでもないの!」

そう言ったら、優知はあからさまに怒ってて

「なんでもない?どこが?」

って怒ってて聞く耳持ってない~。ど~しよ~。

顔が!怖いっ!怒ってる~。

そしたら

「イエ、僕ガ前方不注意デソノ子ニブツカッテシマッタノデ、オワビヲシテイタンデスヨ。」

と丁寧に、説明してくれた。

それで、ちょっとは納得したみたいだけど、まだ怒ってて

「それはご丁寧にどうも。でも、外国風のお詫びは結構です!!行くぞ。」

そう言うと、優知は私を引っ張って自分の病室に戻った。


「ゆ…優知…」

優知は、自分のベッドに座った。

「はぁ。未華梨は、なんで隙がありすぎるかな。」

なんか、今までに見た事ないちょっと大人な優知だった。

「あの~」

私は何を言えばいいのか、わからなくてうろたえていた。

「こっち来て。」

優知はそう言った。

私は、ゆっくりと優知に近づいて行った。

優知はぐいっと私の腕を引っ張って、キスをした。

「…消毒。」

キスして一言、そう言った。

そっちからしたくせに、顔を赤らめてるから、つられて私も赤面になった。

「え~っと、ごめん。」

「で、なんで勝手にキレてチョコぶつけて出て行ったわけ??」

怒ってた。そりゃねぇ。

いきなり彼女がキレて追いかけたら外人とキスしてた…なんて…

「だって、覚えてないんだもん。」

「何が?」

「優知が、昨日熱で倒れてきて初キスしちゃったこと!!」

大声で言ったけど、それなりに恥ずかしい。

っていうか、こんなこと彼女に言わせるなんて、やっぱり最低。

でも、外人とキスした私はもっと最低??

「はぁ!?」

「やっぱり覚えてないんだ。」

優知の本気で驚いてる様子で、すごくがっかり…

「それは、ごめん…」

「ううん…いいよ。部屋戻る。」

私はそう言って部屋に帰ることにした。

部屋に戻る途中、っていうか部屋のドアを開けようとしたとき、外人の声がした。

振り返ると、

「今日からここがあなたの部屋ですから。」

「ハイ。アリガトウゴザイマス。」

看護婦さんに部屋を紹介されてるようで

どうやら…

私の隣の部屋になってしまったらしい。

私は部屋に入って、ベッドにぐったり倒れた。

あんな優知(外人とキスしてる未華梨を見てキレた優知)初めてみたけど、これからもっと見ることになるかも…

そう思うと気が重い…

嫉妬してくれるのは嬉しいけど、毎回キレられたらそれは大変だろうし。

これからどうなるんだろうなぁ。

平気でキスをする外人クンが隣で、優知はまた怒るかもしれない。また何かあってキスされてしまうかも…

そんな事を考えながら、なんとなく眠気が襲ってきたので

…私は寝た。


~おしまい~


何て終わり方なんだ!!!!!!!!!!!改稿しろよ!!!!!!

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