表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/118

パート2:真意の影

スタジオのブースに、沙羅と玲が向き合う。

夕陽が窓から差し込み、機材の影を長く伸ばす。

沙羅が椅子に座り、カジュアルなシャツとパンツで髪をかき上げる。

「玲、リンのビート、なぜそんなに変えたい?

あの子の魂、聞こえてるよね?」

玲が窓辺に立つ。

白のシャツと黒のパンツ、冷静な声で答える。

「沙羅さん、聞こえてる。リンのビート、ミズキのグルーヴ、アオイの歌、カノンの歌詞、ユイのメロディー、ヒナの笑顔…全部、ネクターヴォウの魂だ。」

沙羅が目を細める。

「なら、なぜ?魂を削るような指導、してるよね?」

玲が息を吐く。

「沙羅さん、私の昔のバンド、クリムゾンヴェールは魂だけで戦って、灰になった。ネクターヴォウをそうしたくない。

売れなきゃ、魂は誰にも届かない。バンドの未来のため、まず成功しなきゃいけない。」

沙羅がテーブルを叩く。

「未来?リンを追い詰めて、ミズキを動揺させて?それが未来?」

玲が振り返る。

「リンには、魂を磨いてほしい。ミズキのグルーヴも、アオイの歌も、もっと遠くに届ける。そのためには、精度が必要だ。沙羅さん、信じてくれ。」

沙羅が立ち上がる。

「…分かった。玲、任せるよ。でも、リンたちの魂、絶対守って。」

玲が頷く。

「約束する。沙羅さん、ネクターヴォウを世界に届けるよ。」

沙羅がドアに向かう。

「奏にも話す。リンとミズキ、戻ってくるよ。」

ブースに静寂が戻る。

「灰の果ての光」の断片が、機材の間でかすかに響く。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ