パート6:ヒナのソロと観客の歓声
ライブハウスが暗転。
静寂が会場を包む。
スポットライトが点き、
ヒナを一人照らした。 ヒナはアコースティックギターを構え、
深呼吸を一つ。
震える指で弦を弾き、
「天国への階段」のメロディが響く。
静かで、力強い音色がライブハウスを満たす。
バックステージではリナが腕を組み、
カノンと演奏を見つめる。
「ヒナちゃん、やっぱすげえな。」
カノンがそばで微笑み、
「ヒナ、最高の音だよ。」
観客は息を呑み、ヒナの演奏に聞き惚れる。
ストリートで鍛えた技術が、心の奥底から溢れ出す。
演奏が終わった瞬間、ライブハウスが揺れるほどの歓声。
観客が総立ちで拍手。 ヒナは目を潤ませ、
「ありがとう…みんな、ありがとう…」
ステージにアオイ、カノン、ユイ、リン、ミヅキが駆け上がる。
アオイがヒナを強く抱きしめた。
「ヒナめっちゃすごかったよ!」
カノンがヒナの肩を叩き、
「ヒナ、最高のソロだったぜ!」
ユイが涙ぐみ、
「ヒナちゃん、心に響いたよ…」
リンが母性的に、
「ヒナ、本当によくやった!」
ミヅキがウインクし、
「ヒナ感動した!」
ヒナはメンバーの中に立ち、
キラキラ光る笑顔を見せた。
「アオイ姉さん、
カノン姉さん、
みんな…ありがとう。」
バックステージのリナも
「ヒナちゃん、よくやった」
と呟く。
興奮に沸くライブハウス。
VIP席に沙羅が現れる。
黒いスーツが光を反射し、元ヤンの気迫が漂う。 沙羅は虐めグループに詰め寄り、
「今日のヒナはキモかったか?」
虐めグループは黙り込む。
沙羅の声が鋭く響く。
「今日のヒナはキモかったかって聞いてんだよぉ!」
リーダー格の生徒が
声を震わせ、
「いや、その、かっこよかったです…」
沙羅は穏やかに、
だが冷たく続けた。
「俺からしたら、あのヒナをキモいって陰口叩いて、嫌がらせしてるお前たちの方がキモいぜ。
お前らの顔見てるとゲボでそうなんだよ。」
一人の生徒が泣き出す。
沙羅は容赦なく、
「泣くな、キモい。
いいか、お前たちがなんでヒナを虐めてんのか
知らん。
ま、たいした意味のない弱いもん虐めだろ?
ただ、これだけは覚えとけ。
ヒナがどれだけ努力して、あれだけの度胸と技術を手に入れたか。
勉強とバンドの両立に、どんだけ人生削ってるか。
お前らなんかクソより、ヒナの方がよっぽど強い。
もし、あのヒナのステージを見た上で文句あんならいつでもこい。
俺が相手してやる。
いいか、2度とヒナにちょっかい出すな。
わかったかぁ!」
虐めグループは震え、
逃げるように席を立った。
ステージではヒナの笑顔がスポットライトに輝く。
沙羅は客席の後ろで静かに笑った。
「ヒナ、お前が勝ったぜ。」
天国への階段
アコースティックアレンジ
【https://drive.google.com/file/d/1uxBiiyZFq1cSZnErDpwv_eavakXLVoAx/view?usp=drivesdk】




