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パート5 新たな船出
数日後、奏と沙羅はヒナの自宅を訪れる。
丁寧な言葉遣いで、ヒナの両親に挨拶。
「初めまして。NectarVowのプロデューサー、奏と申します。」
「マネージャーの沙羅です。
お嬢様のバンド加入について、ご相談に参りました。」
ヒナの両親は少し驚くが、奏の名前に反応する。
「もしかして、ピアニストの奏さん…?」
奏が微笑む。
「はい、ピアニストを生業としております。」
両親は奏のファンだったこともあり、話はスムーズに進む。
ただ、ヒナが通う進学校の学業を心配する声も。
「ヒナの勉強に支障が出ないなら…」
沙羅が丁寧に頭を下げる。
「学業優先で、スケジュールを調整します。
ヒナさんの才能を、責任を持って育てます。」
奏が続ける。
「ヒナさんの音楽は、特別です。
彼女の音を、世界に届けたいんです。」
両親は互いに顔を見合わせ、頷く。
「ヒナがやりたいなら、応援します。」
ヒナは隣で小さく微笑む。
「ありがとう、お父さん、お母さん。」
その夜、スタジオに戻ったヒナはメンバーと抱き合う。
「ヒナ、正式加入おめでとう!」
カノンが叫ぶ。 アオイが静かに言う。
「これから、もっとすごい音、作ろうね。」
ヒナの加入が決まり、
NectarVowの新たな章が始まった。




