葵 (アオイ)- 完璧を越える輝き
奏と沙羅は「Lush Abyss」のバーカウンターで、葵（21歳)の映像を観る。
元アイドル「StellarWings」のセンターだった葵は、共感性が高く切ない声とエネルギッシュなポップロックのパフォーマンスで観客を魅了。
ステージ上での愛らしい笑顔—繊細な目元と輝く表情—は、観客の心を掴んだ。
だが、ストイックすぎる性格、完璧な振り付けと歌唱を秒単位で求める姿勢が弱点と自覚しつつ、楽しむことを恐れ、仲間を疲弊させた。
2年前、武道館公演直前にリーダーが離脱。
「私が…壊した」
沙羅は渋谷のライブハウスで、ステージを降りた葵の愛らしい姿に目を奪われる。
奏が所属するレーベル社員の
「共感性が高く切ない声と明るくポップな輝き」
の報告を奏に共有。奏は葵のリサーチを重ね、彼女の葛藤に可能性を見た。
「葵ちゃんの葛藤は、純粋で透明感のあるメロディと詩的な内省に繋がる。完璧を越えたとき、NectarVowの魂になる」
沙羅が渋谷の裏通りで葵をスカウト。
「葵、魂で歌えば完璧なんかいらない！自分ををぶち抜け！」
葵の愛らしい顔が戸惑いで揺れるが、沙羅の過保護な熱さに頷く。
奏が優しく近づく。
「葵ちゃん、君の声は心を温める。自分を信じて」
スカウトの夜、葵は共感性が高い曲を聴き、涙をこらえる。
「もう逃げない」
奏は葵の可能性をこう語る。
「彼女の声は、明るくポップな共感性と切ないメロディを両立できる。NectarVowの輝きになる」
初セッションの日、Lush Abyssの控室で、葵は紫の髪を整え、マイクを握る。
愛らしいビジュアルがステージを照らす。
沙羅が拳を突き上げる。
「葵、魂でぶち抜け！」
葵は
課題曲「負けないで」のメロディを口ずさむ。
奏が沙羅に囁く。
「彼女の輝きは、NectarVowを光らせるよ」
沙羅が熱く頷く。
「絶対、ぶち抜くからな！」
葵の歌声が渋谷の夜に響き、奏と沙羅は微笑む。
彼女の愛らしい姿と共感性の高い声は、バンドの魂を形作る。
