1日目 ご近所さんに傘を貸した
今年中学を卒業し、新たに高校に入学した木村侑真の家のご近所さんには、「千年に一人の美少女」と称される、いかにももう一人いそうな愛称がついた美少女がいる。
この愛称で呼ばれているのは、同クラスの吉本ひなだ。クラスからは、この愛称がよく聞こえてくる。まあそれはそうだ。
サラサラな黒髪ロングヘアーはいつも光って見えるし、すぐに魅了されてしまいそうだ。
彼女は、成績優秀、スポーツ万能、おまけには超絶美少女と属性盛りだくさんで、正直いって彼女は手の届かない場所にいる。
ご近所とはいえ、喋ったことはそうそうないし、実際には挨拶する程度の関係だ。そんなわけで、高校生でしか味わえない青春とかいうものを期待するはずもなく、意識すらしてなかった。
そんな彼女と急接近するきっかけとなったのは、「傘を忘れた彼女に傘を渡してあげる」といういかにもラブコメにありそうなイベントだった。
「何してるの?」
特に深い意味はなく、彼女に話しかけると、彼女は光沢のある髪を揺らしながらこちらを向いた。
「木村さん。どうしたの?」
警戒心を強める彼女に、傘を差しだすと、
「傘でしたら構いません。忘れてしまった私の責任ですので。」
(そうなるのも仕方がない)
心の中ではそう思いつつ、そのまま見捨てて帰るというのも気分が悪いので、
「絶対傘をさして帰りなよ」
お母さんみたいな余計な一言と添えつつ、傘を渡して雨の中を走って帰った。
これで以上かかわることはないと思っていた。まだ、この時は...
この小説が人生初投稿で、あるあるの設定や内容で少しつまらないかもしれませんが暖かく見守ってくれたら幸いです。よろしくお願いします!




