サクラサク短編集 ─ 桜花爛漫物語 ─
桜花爛漫サクラサク下の物語。
満開の桜をテーマにした、色んな愛や恋の短編読みきり集です。
~*~*~*~*~*~*~*~*~
一片、『はじめましてより先にあいたくて。』
満開に咲き誇る桜並木を娘と2人で手を繋いで歩いているとふと、以前にもこんな桜咲く時期に、知らない少女と手を繋いでこの桜並木を歩いたことを思い出し────
ニ片、『名前も知らないあなたに恋をした。』
中学2年の春。満開に咲き乱れる桜並木を歩いていると、桜のくぼみに手紙が入っているのを見つけた少女。
その手紙の相手と文通をすることになり、いつしかその手紙の相手に、顔も知らないその人に恋心を抱き─────
三片、『桜舞い散る下で、桜の花弁に口づけを。』
小説家で私の初恋のお兄さんと満開に咲き乱れる桜並木を歩く。
今日、私の20才の誕生日にその彼と結婚するのだけど。
あんなに心待ちにしていた彼との結婚。だけど、何だか不安で…
四片、『いつかの君とならんで。』
着物を着た老人がひとり桜並木を歩く。
すると、突風で被っていたカンカン帽が飛ばされ、前を歩いていたさくら色の着物を着た女性の足下に落ちた。
振り返ると、その女性は狐の面を被っていて───
五片、『青年に恋した桜。』
「今日も君は綺麗だね」
貴方は今日も、私にそう言って微笑んでくれる。
桜の木の…私に────
人間に恋をした桜の木。
彼もまた、そんな桜の木に恋しているが────
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満開の桜をテーマにした、色んな愛や恋の短編読みきり集です。
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一片、『はじめましてより先にあいたくて。』
満開に咲き誇る桜並木を娘と2人で手を繋いで歩いているとふと、以前にもこんな桜咲く時期に、知らない少女と手を繋いでこの桜並木を歩いたことを思い出し────
ニ片、『名前も知らないあなたに恋をした。』
中学2年の春。満開に咲き乱れる桜並木を歩いていると、桜のくぼみに手紙が入っているのを見つけた少女。
その手紙の相手と文通をすることになり、いつしかその手紙の相手に、顔も知らないその人に恋心を抱き─────
三片、『桜舞い散る下で、桜の花弁に口づけを。』
小説家で私の初恋のお兄さんと満開に咲き乱れる桜並木を歩く。
今日、私の20才の誕生日にその彼と結婚するのだけど。
あんなに心待ちにしていた彼との結婚。だけど、何だか不安で…
四片、『いつかの君とならんで。』
着物を着た老人がひとり桜並木を歩く。
すると、突風で被っていたカンカン帽が飛ばされ、前を歩いていたさくら色の着物を着た女性の足下に落ちた。
振り返ると、その女性は狐の面を被っていて───
五片、『青年に恋した桜。』
「今日も君は綺麗だね」
貴方は今日も、私にそう言って微笑んでくれる。
桜の木の…私に────
人間に恋をした桜の木。
彼もまた、そんな桜の木に恋しているが────
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一片、はじめましてより先にあいたくて。
2022/04/11 11:31
ニ片、名前も知らないあなたに恋をした。
2022/04/14 08:48
(改)
三片、桜舞い散る下で、桜の花弁に口づけを。
2022/04/16 09:45
(改)
四片、いつかの君とならんで。
2022/04/21 22:02
(改)
五片、青年に恋した桜。
2022/04/30 21:23