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雑草

作者: ものくれ

「あはははははははっ……!」


赤い瞳を細めて、赤い髪が熱に浮かされ揺らめき笑う少女、目の前には大きく燃え上がる炎、空は焼かれたような色をして、少女の足元には赤黒い液体が地面に溜まり、少女も空も地も全てが赤い。甲高い笑い声が、炎に焼かれることなく高く深く響いている。側から見れば狂気じみて恐ろしく感じるだろう。だけど、赤に包まれた少女は鮮明に美しかった。どの赤よりも綺麗だったと私は思う。そして、少女はこちらを見た。美しい笑みを浮かべ、赤く満ちた深い瞳に私を写した。

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