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異世界で小学生やってる魔女  作者: ちょもら
[第2.5話 魔女と日常の話]
120/369

一ヶ月遅れの誕生日

最後の日常編 12/15

 りいちゃんは誕生日が好きじゃない。そう思ってしまう事が何度もある。彼女には誕生日にろくな思い出がないからだ。


 一年目の誕生日。この世界での最初の誕生日に張り切りすぎた私が盛大に祝いすぎたせいで、他の住人から苦情が来たのをよく覚えている。


 二年目の誕生日。一年目より地味な物にはすまいと張り切りすぎた私が超盛大に祝いすぎたせいで、管理人さんが苦情を言いに来たのをよく覚えている。


 三年目の誕生日。過去二年間より地味な物にはすまいとやはり張り切りすぎた私。学校から帰ってきたりいちゃんを計百発のクラッカーが出迎えた事で発砲事件と勘違いされ、警察を出動させる事態になった事をよく覚えている。


 四年目の誕生日。


『りいちゃん。たくさん楽しんで来てね?』


 生まれて初めて友人から誕生日を祝われるりいちゃんを、私は心の底から祝福して送り出した。


 私ではない誰かにりいちゃんが祝われる事に対して、寂しさはあった。初めての経験に不安そうな表情を浮かべるりいちゃんが心配でもあった。でも、どこか期待を含んだ彼女の瞳に安心してしまった私もいた。


 どうして私は余計な事をしてしまったんだろう。どうしてそれまで孤独でいようとし続けた彼女の意思を尊重してあげられなかったんだろう。あの時の後悔は今でも痛いくらいに覚えているし、今もなお後悔は続いている。


 五年目の誕生日。


『りいちゃん。ケーキ、冷蔵庫にあるから』


『……』


『一人で1ホール全部食べていいよ。……あー、でも食べ過ぎはよくないし、少しずつ切り分けながら食べてね?』


『……』


『誕生日おめでとう。りいちゃん』


『……』


 六年目の誕生日。


『地元の友達……ていうか。まぁ、元カレなんだけど。なんか……亡くなったって』


 そして今。





 三分の一が過ぎた。りいちゃんと暮らせる最後の一年のうちの三分の一が。八月もいよいよ終盤。一週間後には二学期が始まり、夏も終わって、そして新たな季節が巡って来る。


 本当に一瞬だった。りいちゃんからしたらまだたったの三分の一なのかも知れないけれど、私からしたら瞬きをするのと大差のない日々だった。季節毎の行事が過ぎる度に、また一歩りいちゃんとの別れが近づいているのが感覚でわかる。


 そして今日、そんな尊い季節の行事がまた一つ私の元から去ろうとしていた。


「……」


 りいちゃんはリビングのソファに腰を下ろしてテレビを見ていた。でもきっと彼女の心はテレビなんかには向いていない。夏休みとは言っても今日は平日の午後。バラエティ番組が好きなりいちゃんの心を掴むような番組が始まるのは、まだまだ数時間も先の事だ。そんな彼女がこうしてリビングに居座り、面白くもないお昼のワイドショーを見る理由はすぐに判明する。


 インターホンが鳴った。するとりいちゃんは咄嗟に体を起こし、受話器を取るべくモニターの前まで小走りで駆け寄った。……でも。


「……もしもし。……はい。お願いします」


 インターホンを鳴らした相手が宅配便のお兄さんだと知ると、わかりやすいくらいに肩を落としてオートロックを解除するのだった。


「あ、私が出ます」


 二度目のインターホンが鳴る。宅配便のお兄さんが部屋の前まで来ているのだろう。私はりいちゃんの帰りを静かに待った。


「またのご利用お待ちしてまーす!」


 少しして、宅配便のお兄さんが帰る声がした。それに続いてりいちゃんも荷物を持ってリビングに帰って来る。


「はいサチ、荷物」


「あああああああああああああああ⁉︎」


 りいちゃんは荷物をテーブルの上に投げたもんだから、私は身を挺して荷物を受け止めた。


「何してるの⁉︎ 精密機器だよ⁉︎」


「え……あ、ごめんなさい。またどっかで買った胡散臭いサプリとか美容グッズだと思ってつい……。ってか精密機器って何買ったんですか?」


「もーう……」


 間一髪の所で最悪の事態を防げた安堵の息を漏らしたその時。三度目のインターホンが鳴る。りいちゃんはまたしても反射的にモニターの方を振り向いた。当の本人はなんともないように振る舞っているけど、やっぱり……。


 モニターを見つめるりいちゃんの表情に笑顔が宿った。その喜びを微塵も隠そうとしない軽やかな足取りで受話器を取り、インターホンを鳴らした相手と会話をする。


「よぉ! 遅かったじゃねえかアキ! なんかあったんじゃねえかって心配したぞ!」


 さっきまでの表情との落差を見て、彼女がこの瞬間まで抱いていた多大なる不安をもろに実感してしまった。どんなにやんちゃで強がっていても、それでもこの子は十歳になったばかりの女の子なんだと理解してしまう。彼女の安堵した表情を見て、それ以上に安堵していた自分を知った。


「あの、こんにちは」


 それから少ししてアキちゃんがやって来た。以前のようなシワに塗れた服ではなく、見るからに新品である事が伺えるシワ一つ存在しない綺麗なお洋服。


 子供と言うのは自由に使えるお金が極端に少ない。そんな子供が身に纏う服は、その殆どが親が買い与えた物。子供の服装は親からの関心そのものと言っても過言ではないだろう。今のアキちゃんは、そんな愛されている証拠を身に纏った素敵な女の子だ。


 けれどりいちゃんは玄関先でそんなアキちゃんを迎えてもなおどこか落ち着きのない様子だった。その理由はすぐに明かされる。


「……なぁ、アキ。ダイチは?」


 アキちゃんは一人だった。一人でうちにやって来たのだ。りいちゃんが何度アキちゃんの背後を確認しても、そこにいて欲しいもう一人の存在は見当たらない。


「今は用事があって出かけてる。でも後で来るって言ってた」


「……」


 アキちゃんの返事を聞いても、りいちゃんの表情は依然曇ったままだった。ダイチくんが来ない可能性を拭い切れない心当たりでもあるのだろうか。私は絶対来ると思うんだけどな。


「来るよ」


 そんな私の気持ちを代弁するように、アキちゃんはそう付け加えた。


「必ず来る。絶対に」


 アキちゃんの言葉には、以前の彼女には見られない自信があった。彼女は断言している。気休めや気遣いなんかじゃなく、絶対に来ると言い切っているのだ。


「私も来ると思うな。ダイチくんも、タロウくんも」


 だから私も断言した。りいちゃんに堂々と言い切った。何より私にだって自信はあった。あの二人は必ず来る。タロウくんは何を考えているのかイマイチわかりづらいけれど、それでもあの子がりいちゃんに強く肩入れしているのはわかる。それにダイチくんは。あの子の方はきっと……。


「二人が来るまで遊んで待ってなよ。私も張り切って五人分の夕食を作らないと」


 私は不安感を拭い切れずにいるりいちゃんの背中を押し、二人をりいちゃんの私室まで送り届けた。


 別に招待状だなんて言うベタなものは出していない。彼らはみんな、りいちゃんとの口約束で誕生日を祝いに来ると言ってくれた。じゃあどうして誕生日嫌いのりいちゃんがそんな事をしたのかと言うと、まぁただの憶測になるけど、それはきっと私の為。


 最近のりいちゃんは昔と違って人付き合いを恐れなくなった。そんな彼女だからりいちゃん自身、アキちゃんが来てくれた事を喜んでいる気持ちに嘘はないと思う。まだ来る気配のないダイチくんとタロウくんの事も、そわそわしながら待ち続けているのだろう。でも、一番の理由は間違いなく四年目の誕生日が深く関わっている。私とりいちゃんの関係を二年も停滞させるきっかけとなった発端だ。


 あんな出来事があったせいなのだろう。今日のりいちゃんからは、最後の誕生日くらい私を安心させたいと言う気持ちがひしひしと伝わってくる。耳を澄ますと彼女の部屋から子供達のはしゃぐ声が聞こえて来るのだ。本当に楽しそうな笑い声。でも、その笑い声は途中から酷くわざとらしい物へと姿を変えた。


 りいちゃんとアキちゃんが部屋に入って行った時は純粋な笑い声だったと思う。でも一時間、二時間、三時間と経ってもその笑い声は一向に鳴り止まない。まるでりいちゃんが私にアピールしているようだった。私はとても楽しんでいるよ、と。この世界最後の誕生日は凄く楽しいよ、と。だから心配しないで、と。無理して笑っているように、そう聞こえる。


 これじゃあまるで私の方が彼女に慰められている気分だ。





 時計の針が午後十八時が迫っている事を私に知らせた。アキちゃん以外の友達がやって来る気配は未だない。テーブルの上に料理を並べながら私は思ってしまった。もしかしたらタロウくんもダイチくんも本当に来ないんじゃないかって。あれだけ自信を持ってあの二人は来るって豪語したのに、連絡の一つもないまま時間だけが過ぎて行く現状が、私から自信を根こそぎ掬い取って行った。


 私はりいちゃんの部屋の前まで足を運んだ。そして中から聞こえてくる子供達の笑い声を掻き消すように、そのドアを軽く叩く。


「りいちゃん」


 ドアを開けると、そこには私の想像している通りの光景が広がっていた。部屋の外まで笑い声が漏れ出ていた通り、りいちゃんもアキちゃんも笑顔を浮かべながらパーティーゲームを楽しんでいる。


「あ、サチ! サチも一緒にやりませんか?」


 とても元気に私の事を誘ってくる。急拵えで取り繕ったような、固く不器用な笑顔。


「そうだね。でも、その前にご飯にしよっか?」


 私の提案を聞いた事でりいちゃんの視線が時計の方を向く。現在の時刻を見て、より一層笑顔が固くなる。何かを察し、そして諦めたように彼女は笑った。


「……はい。私もちょうどお腹が空いてきた所です。行こうぜ? アキ」


 そしてアキちゃんの手を引いてリビングの方へと足を運んだ、その時。


 すれ違ったアキちゃんの表情が笑っていた。りいちゃんのわざとらしい笑みを隣で見続けていたはずの彼女が、とても自然に笑っていた。私は彼女にも罪悪感を抱いていたのだ。折角りいちゃんの為に来てくれたのに、りいちゃんの無理な笑顔に付き合わせてしまって申し訳ないと。離れた所でご馳走の準備をしていた私より、ずっとりいちゃんの隣にい続けた彼女の方に何倍も気を遣わせてしまったような気がした。


 それなのに、どうして彼女はあんな笑顔が出来るんだろう。りいちゃんの無理した笑顔に気がついていないのだろうか。二人をリビングの椅子に座らせながら考える。


「野菜ゼロの食卓……! やるじゃないですかサチ。こういうのも作れたんですね?」


「今日だけだからね。明日からは野菜比率気持ち多めになるから覚悟するように」


「うえー……」


「あとはケーキを」


 その違和感の正体は、ケーキを取り出そうと冷蔵庫へ足を運んだ時に明らかになった。


 本日三度目のインターホンが鳴る。キッチンに半分入りかけていた私からはモニターが死角になっている為、来客が誰なのか知る事が出来ない。けれど鳩が豆鉄砲を食ったように目を丸くし、それから時間差で笑顔になっていくりいちゃんを見て。


「……ったく、遅えよバーカ! もう飯食う所だぞ? 良いタイミングで来やがって。入院時代の復讐か?」


 受話器を取り、遠慮無用の軽口を平気で叩く彼女を見て。


「早く来いよ」


 自然な笑みでオートロックを解除する彼女を見て。来客の正体を察する事はとても簡単だった。


 受話器を戻したりいちゃんにアキちゃんが言う。


「ほらね? 来た」


 だからこの子はずっと自然な笑みを浮かべる事が出来たんだと。そう理解した。


 ダイチくんがやって来たのはそれからすぐだった。


「うーっす。悪いな遅れて」


「本当だよバーーーーカ! 昼のゲーム大会でボコボコにして罰ゲームで私の言う事聞かすつもりだったのによぉ! 逃げやがってよぉ! 卑怯もんがよぉ!」


「用事あったんだよ、アキから聞いてんだろ?」


「聞いてたけど何の用事だよ? 焼肉行ってたとか言ったら殺すぞ」


 ダイチくんの匂いを嗅ぎながらりいちゃんが呟く。


「よくわかったな」


 りいちゃんはそのまま頭突きをかました。やっぱりそうだったんだ。ダイチくんが家に入って来た瞬間、焼肉屋さんの匂いが仄かに漂って来たから私もなんとなくそんな気がした。


「知り合いの焼肉屋行ってたんだよ。ほら」


 暴れ回るりいちゃんを抑えつけながら、不意にダイチくんが何かを差し出した。あれは……紙?


「うおおおおおおおおお!」


 でも受け取ったりいちゃんはとても嬉しそう。


「サチ! 焼肉無料券! 毎日通ってこいつの知り合いの店潰しましょう!」


「一回限りに決まってんだろ」


 呆れたように溜息を吐くダイチくん。ふとその時、ダイチくんと目が合う。


「あ、俺も手伝います」


 彼は私から誕生日ケーキを受け取ると、それをテーブルの上に置いた。


「取り皿とかも必要っすよね?」


「あー! いいよ別に! ダイチくんも座って待ってて?」


「いや、手伝わせてください。せっかくなんで」


 流石に子供に手伝わせるわけにもいかないから彼の申し出は断ったものの、ダイチくんは引いてくれそうにない。その瞳にはどこか責任感や義務感のような彼なりの意思が宿っているようにも見えてしまった。


「……そう? じゃあお願いしようかな」


「うっす」


 私はダイチくんと一緒にキッチンへ向かった。


「ダイチくん、結構食べるでしょ?」


「いえ、元々少食なんでお構いなく」


「えー、嘘だー。そんなに背高いのに。本当遠慮しないでね? 正直私も張り切りすぎて作り過ぎちゃったし、残ったらちょっと困っちゃうかも」


「残ったら有生が大喜びで全部食うんじゃないですか?」


「言わないで……」


 実際その通りな気がするから泣けてくる。私は紙皿を取り出す為に吊り戸棚に手を伸ばした。紙皿なんて滅多に使わないから、収納しているのは吊り戸棚の最上段。私の身長は同年代の平均より高いけど、それでも最上段ともなると軽い背伸びは必要だ。


「俺やりますよ」


 すると私より十センチ以上はあるであろうダイチくんが、背伸びもせずに軽々と紙皿を取り出した。


「何枚いります? 俺と有生とアキとおば……。あ、いやサチさんの四人だからとりあえず八枚くらい?」


 おまけに前まで私の事はおばさん呼びだったのに、気を遣っているのか呼び方まで改めている。


「ダイチくん」


「はい」


「紳士だね」


「……はい?」


 私はわざとらしいくらいにいやらしい笑みを浮かべながらダイチくんを肘で小突いた。


「今日は来てくれてありがとう。いくら待ってもアキちゃんしか来ないから、私も少し不安だった」


「え? タロウの奴も来てないんすか? 俺てっきり用事かなんかで先に帰ったもんだと」


「うーん……。何でだろうね? なんか来てくれなかった」


「連絡とかは?」


「ない。急な用事でも入ったのかな?」


「……」


 私達は各種食器類を持ってリビングに戻る。テーブルの上には五人分の食事が並べられているけれど、私以外の三人はみんな食べ盛りの子供達ばかりだ。たらふく食べられると思えば、案外予定より一人少ないくらいがちょうど良いのかもしれない。


「お待たせー。みんなお腹空いたでしょ?」


 ダイチくんと一緒に食器類を並べる。少し驚いたのが彼の手際。流れるように手慣れた手つきで紙皿やフォークを綺麗に並べている。家事とか結構手伝っていたりするのかな。


「いい働きっぷりだなダイチ。褒めてやる。喜べ」


 誕生日が終わったらりいちゃんにも家事を覚えさせるか……。今日の主役とは言え、椅子に座って踏ん反り返る彼女を見て将来が色々と心配になった。


「……」


「あ? なんだよその目は?」


 そんなりいちゃんの事をダイチくんが無言で見つめる。王様気取りの彼女を呆れた視線で見ているわけでないのは分かる。だってあの表情は呆れたと言うよりも……。


「タロウは呼ばねえのか?」


「……」


 踏ん反り返っていたりいちゃんが姿勢を正した。


「あいつは多分来ねえよ。四人で始めようぜ?」


 りいちゃんは困ったように笑いながらそう答えた。


「何言ってんの?」


「だからあいつは来ないって。夏休みの間、何回も遊びに誘ってんだよ。でもあいつ、殆ど断って来やがんの。なんか私、避けられてんのかな。なんとなくわかるだろ? そう言うのって」


 それは私の知らない話だった。確かに五月や六月に比べると、タロウくんがうちに来た日って激減したような気がする。でも今は夏休みだし、てっきり私が日中仕事に行ってる時にでも遊んでいるのだと思っていた。


「あいつ、良くも悪くも真面目だろ? ラジオ体操もプールも夏祭りも全部参加してんだってさ。それでクラスメイトとも打ち解けてるみたいだし、多分そっちと遊んでんだよ」


「でもお前、タロウも誘ったんだよな?」


「……まぁ、うん」


「連絡は?」


「来てない。多分忘れられてんだろ?」


「タロウからの連絡じゃねえよ。お前からは? お前の方から連絡したのか?」


「……」


「しろよ」


「……」


 いつものりいちゃんなら、他人にされた指図に素直に従ったりはしなかっただろう。けれど今のりいちゃんはいつもの彼女とはとても言い難かった。ダイチくんに凄まれ、視線の圧力に屈してスマホを取り出した。きっと彼女自身もタロウくんが来てくれる可能性を捨てきれずにいるのだと思った。りいちゃんはタロウくんに電話をかけ、スマホに耳を当てる。そして数秒後。


「……あ、もしもし。タロウ?」


 タロウくんと会話をしたかに思えた彼女の言葉は、そこから数秒の沈黙を経た上で唐突に途切れてしまった。


「……あはは。切られた」


 そして彼女が再び困ったような笑顔でそう答えた時。ダイチくんが動いた。


「先食ってろ」


「え? おいダイチ! どこ行くんだよ!」


「すぐ戻るから! 俺達の分残しとけよな!」


 本当に一瞬の出来事だった。あまりにも迷いなく駆け出すものだから、この場にいた誰もが彼を引き止める事が出来なかった。

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