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冬のミミズ

作者: ぽんぽ子

ミミズが死んでいた


こんな季節に


一体どこから現れたんだい


ああ、そうか


君はそこの街路樹の下の土に暮らしていたのだね


まだ冬なのだからゆっくりと土の中で眠っていてもいいのに


何故出て来てしまったんだい


寒かっただろう


凍えただろう


だけど


こんな舗装された道の上じゃ土までたどり着くことも出来なかったのだね


私は君のために涙を流すことしか出来ない


黒く光るアスファルトの上


街頭の灯りに照らされた君の死骸は土に還るのだろうか


道行く人々よ


どうか


このミミズのために祈ってやってくれ

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