3位:世阿弥(ゼアミ?)、天外魔境 風雲カブキ伝(ハドソン)、ゲーム
※この文章は、情弱さん(わたしの知人)が読めるかもしれない、情弱さんフレンドリーでお届けいたしますので、過度な説明が随所に見られるかもしれません。
ご了承ください。
※基本的に句点(。)をつけません。
※途中で書くのに疲れるかもしれないので、その際は察してください。
男の好みっていうもんは年齢によって変わるもんで、JS時代のわたしの理想のメンズ(二人目)をここであげよう
つこさんはJS時代にロマノフ王朝の生き残りの子孫、という設定を抱えていたのだが、かねてからお世話になっていた日本について、ロマノフの者としてもっと知らなければならない、と子どもなりにおもってね
日本文化を学びたいと強く願っていた
子どもというのは単純なもので、日本文化=歌舞伎とおもっていたのだよ
それである時期「かぶきがみたい」と口癖のように言っていた
しかし、残念ながら地方住みだった……
生の歌舞伎が観られる機会などなかったのだ
わたしは当時、DQ5をやり込んでは号泣していた
とりあえずパパスが死なない手段とか探してた
そんな折、母が突然買ってきたのが「天外魔境 風雲カブキ伝」だったんだ
「あんたカブキカブキって言ってたでしょう」
うん、言ってた
でもそれなに
なんでも、弟くんを連れて、地元のちっちゃいゲーセンに行っていたらしい
そこは店主のおにーさんが趣味でやってるようなお店で、ちびっこたちがたむろする場所だったんだが、おにーさんの偏った趣味のゲームの販売もしていた
弟くんが遊んでいる間暇な母は店内を物色し、なんかよくわかんないけどいっつも娘が口にしている「カブキ」という単語をみつけてしまった
これはなんだ、とおにーさんに訊ねる
するとおにーさんは家でやるゲームだ、と答える
うん、正しい、合ってる
ーーしかし我が家にある筐体はスーファミだった
みんなもきっとわかってくれるとおもう
母とはゲーム機はすべて「ファミコン」と呼ぶ生き物だ
娘が呟いていた「かぶき」とは、このゲームカセット(じゃない)のことだと何一つ疑わずに買ってきたのだ
そう、CD-ROM2でなければプレイできない、どうみてもCDケースそのものの「天外魔境 風雲カブキ伝」を……
そこからどうやってゲームプレイまでに至ったかは、おそらく3,000字くらい飛ぶので割愛する
結論から言うと、わたしが生まれて初めて完クリしたゲームになった
とにかく殺伐としたことが嫌いだからね、切った張ったのレベル上げとか苦手でね
結局DQ5は裏面行けなかったんだ
効果的なレベル上げを心がけてはぐれメタル以外は逃げてたら、はぐりんが仲間になったよ
隣の席のTくんに言ったら驚愕された
閑話休題
なんで完クリできたか
積極的にネタバレしてくけど、世阿弥の仇をとりたくてね
永遠のサングエも憎いが、真の仇は魔王ガープだ
それと今回これを書くために調べてしったのだが、あまりにもレベルが低すぎると、最終決戦前に経験値調整が自動で入っていたらしい
よってわたしでも相応のレベルまで達してからラスボスに挑めたわけだ
そんなことも気付かずに、わたしはとにかくガープを倒すことだけを考えて戦いに明け暮れた
ーー世阿弥はいろんなことを教えてくれた
声萌えの概念、インテリメンズ萌えの概念、顔見えなくてもとりあえず性格良ければOKという広瀬香美に真っ向から歯向かう結論、そして、
復讐は、虚しさしか残らない、ということ
ガープを仕留めた後、わたしはしばらくの間虚脱状態に陥った
もう、なにもする気がおきなかった
ただただ、世阿弥の仇をとりたい、それだけのために時間を費やした
しかし、それがなんだというのだろう
世阿弥は帰ってこない
世界が平和になったとして、そこに、世阿弥はいない
エンディングで、仮面を取って微笑んだ姿の世阿弥が流れた
しかし、彼は死んだのだ
わたしは泣かなかった
DQ5でさんざん号泣しときながら、カブキ伝では泣かなかった
世阿弥が死んだ瞬間は、とにかく思いがガープに向いていた
その思いをぶつける相手がいなくなったとき、わたしは喪失を理解した
誰かが死んでも、こうやって、世界は巡っていく
そして、それは誰かにとってのハッピーエンドなのだ、と
なんかうまいことかいたつもりになっているが、カブキ伝で復讐の虚しさを学んだのは本当だ
↓懐かしすぎてわたしは全部みちゃったけど、とりあえずみんなはヘッドホンして19:30から見るといいよ
https://www.youtube.com/watch?v=t0Y_yjqYVGc
PCE版 天外魔境 風雲カブキ伝 Part4(黄金のカンビエ編)(動画)
わたしをとりこにした罪ボイス速水奨さま
「どなたですか?
世捨て人の世阿弥に、何の用ですか」
脳内再生余裕