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episode13―true―

「はじめまして!催眠術師、『アリア』と申します」


玄関。

改まって挨拶をされる。

というか想像より若すぎる。

若過ぎる、いや同い年くらいじゃないか?


「今日はどの様なご用件で?」


「あの……」


「あ、立ち話もなんだから中に入って」


「……」


この人、すごいマイペースだ。


そのまま俺達は奥の部屋まで招かれる。

着いた部屋はテーブルとイスが置いてあるだけの寂しい部屋だった。


「紅茶でいいかな?」


目の前に紅茶を置かれる。

赤っぽい綺麗な色が目に入る。


「で、2人は新婚さん?」


「違っ……」

「もう少しで結婚します」


沙耶!?

満面の笑みで言わないでくれ!

質問も意味わかんないし!


「そう……。いいね、若いって」


「いや、あんたも充分若いと思うんだけど」


「私っ!?」


アリアは心から驚いたような顔をした。


「私、そんなに若くないよ?かれこれ3000年くらい生きてるし」


『は?』


俺と沙耶でハモった。


「まてまてまて。ありえないだろ、そんな容姿をして」


「ま、そこは置いといて」


置いとくのか!?

まあ、普通はありえないだろうけど、やっぱり冗談か?


「今日は何があってきたの?」


俺が今、『ほんとにマイペースだな!』って思ったことも置いておく。


「ただの旅行ってわけじゃないんでしょう?」


「……はい」


沙耶は姿勢を正し、話し始める。


「私、神野沙耶って言います」


「!?」


「それで実は……」


沙耶は今までの経緯を話した。

一瞬は驚いたアリアだったが、その後は特に変わった様子も無く聞き続けた。





「そう……。神野、ね」


「何か分かることはないでしょうか?」


「……」


アリアは何かを考えている様な素振りも見せず、紅茶に砂糖を入れスプーンでかき混ぜる。


「まぁ、全部分かるよ。たぶん神野の家系よりも」


「えっ!?」


アリアは紅茶の入ったカップを口に運び、ゆっくりとテーブルの上に戻した。


「平行世界、つまりパラレルワールドの混在を防ぐ。それが神野の役割。ここまでは知ってるね」


「はい」


「じゃあ、何故、世界が混ざり合おうとするのか。何故、神野なのか」


確かに、そう言われるとかなり違和感がある。

今までも、何故こんな女の子が世界を維持するために行動しているのか疑問だった。


「私はね、実は他の平行世界のことも知ってるの」


「え……」


「で、元々の原因は他の平行世界に起きた事件」


アリアはテーブルの上に置いてあった鞄の中から資料らしき物を取り出す。

何枚か捲ると、俺と沙耶に見せてきた。


『世界干渉魔法』


「文字通り、世界に干渉することを目的とした魔法だよ」


「世界に干渉する?」


「うん。時間を止める、無いものを生み出す、質量保存を無視する……、あ、沙耶ちゃんの魔法も世界に干渉する魔法だね」


つまり、基本的な世界の法則を破ると世界に影響が出る、ということだ。


「そして……、ある世界で『世界そのものを操作する魔法』が使われた。もちろん不完全で実験段階だったその魔法は、ただ全ての世界を崩壊させた。世界の混在が始まったのはそこからなの」


なんか、一気に内容を詰め込み過ぎちゃいました……

説明を文にするのが難しい……

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