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Armor III  作者: あんまん泥棒
第1章 『龍行船』
2/2

レア

『おーい、レアーいるかー?』


洞窟中に響きわたる足音とともに、

兄の声が聞こえてくる。

レアは兄に返答する。

『いるよ、てかここから出るのは買い出しの時だけだって』


『あーすまん、そうだったな』


久しぶりに兄の顔を見た。

二ヶ月ぶりだろうか。

そんなことを考えているうちに、

兄アリウレアは隣に座っていた。


『…でアリウレア、なんの用だ?』


さすがに暇だから来たとか、

たまたまよったとかは言わないだろう。

…ここからアリウレアの家まで海を渡らなければいけないのだから。


『あーそうそう、ここの国の国王が俺たちを呼んでるんだとさ』


『………、あぁわかった、行く行く。』


立ち上がって、本棚の上にある荷物をとる。


『いくぞ、アリウレア』


『おうよ。』





……森、井戸、湖、家、畑、いろんなものが視界に入ってくる。


『…アリウレア…なんかあれだな、買い出しの時には気にしてなかったんだが』


『…ここってかなり田舎だよな。』


そのレアの発言にアリウレアはあきれた顔で


『こんなとこに王城たてる国王(バカ)いたんだな』


『…あ、あれが王城たぞ。』


村を抜けた先には、大きく白い塔が三つ並んでいた、その先には


『おー、あれが城かー!』


視界に入りきらないほど大きい、

ここらに住み始めて二年はたったが

ここまで大きいとは思っていなかった。


『…結構でかいんだな…』


見上げながら歩いているとレアがなにかにぶつかった。


『おうっ!?』


そこには二人の兵士がいた。

おそらく門番だろう、かなりいい鉱石でできた装備を着ている。


『あ、アリウレア様、レア様ですね、到着されましたか。』


ガチガチの装備で顔が見えなかったから

わからなかったが女の人だった。


『あー、うちのレアがすんません。』


『いえいえ大丈夫です、レア様、アリウレア様。』


んま、礼儀正しいこと。


『では、レア様、アリウレア様、許可書を出していただけませんか?』


……え?


『えっと、聞いてないんすけど…』


『……え?…あのあっちの村で村長さんに渡すよう、伝えておいたのですが…』


『………』


あっちの村に戻る = 4キロ戻る。

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