表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
災いの爪  作者: 豆粒
学園生活編
69/75

58話 悟られぬ危機

今回はこの章のエピローグ的なものです

かなり短いです


 ここは魔神城。その玉座の間で一人の魔神。六人の魔王。そして一人の魔人がいた。


「そうそうにかつての力を取り戻さねばなるまい」


 魔神サタンはその場にいる全員にそう言った。


「特にメフィストフェレス。お前はまだ魔人ではないか。ベルゼブブも既に大魔王種に戻って覚醒は近い」


「承知しております。我が君よ」


「まあ、お前ならば問題は無いだろう。それよりも……今回の被害を聞こうか」


「はい。ルキフグスやアガレスなどを含む上位悪魔が三十二人。その他の下位や中位の悪魔が百二十一人が死亡しており、その他にも姿が見えないものがおりますので……消滅させられたものも少なくないかと思われます」


「ふむ。蘇生出来るものは蘇生しておけ。早々に力をつけ、我らを見下ろす忌々しい神々を堕とすのだ!!」


 人間達はサタンが人間を滅ぼそうとしていると思っているのだろうが、そうではない。サタンはもはや人間のことなど見ていない。


「だが……たとえ本来の力を取り戻しても…この場にいる私を含めた者では……ウルの相手をすることは出来んだろうな」




 山の拠点でソウタは考え事をしていた。前のサタンは人間を滅ぼそうとはしていなかった。勇者との大切な記憶を思い出し、人間ではなく、聖都の教皇と枢機卿を滅ぼそうとした。


 そのサタンが人間を滅ぼすなど考えにくい。いや、考えたくないだけか。と、自重気味に呟く。異世界に行って調査をどうしようか悩んでいると屋敷に二つの反応が入ってくる。


 バー二とナタリーだ。


「ソウタ!!お前あれはどういう事なんだよ!」


「ちゃんと説明してもらいますわよ!」


 体育祭でソウタは正体を見られてしまった。なのでもうヴィクトリア学園にはいることは出来ない。サタンの調査に集中するためにも学園にはいない方がいい。そういう結論に至ったのだ。


「……私も手伝いますわ」


「俺も手伝うぜ!」


「だが、あちらの世界は危険だぞ?」


「わかっていますわ」


 二人の目を見つめる。二人の意思は固いようだ。ソウタも覚悟を決め、二人の前に真の姿を現す。


「樋爪宗太改めウルフ・クローだ。よろしく頼む」


 手を差し出しながらウルフは二人に告げる。二人は数秒間は躊躇ったがウルフの手を強く握った。


「だが、お前ら二人が学園をやめる必要はどこにもない。二人にはこちらの世界の調査を頼みたい。休みの日にこの屋敷に来てくれ。異世界にも連れて行けるかもしれない。だが、あと五日はこちらの世界の事を調べて学校に言ってくれ」


「わかりましたわ」


「わかったぜ!」


「それでは早速異世界の調査に行くのですか?」


「いや……まだだな。アイツが帰ってきていない」


「アイツ?」


 そんな話をしていると、ドアがノックされる。扉が開き、そこから出てきたのは……


「ただいま戻りました。………御報告をしてもよろしいでしょうか」


「ああ…スレイよろしく頼むよ」


 異世界の調査に向かっていたスレイである。ウルフはスレイの到着を待っていたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ