表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
災いの爪  作者: 豆粒
学園生活編
53/75

45話 素晴らしき旅立ち

またしても短いです!!


 全員が昇格している時、ウルフが向かっていたのは家である。家が破壊されたりなどしたあと、冒険者協会がマンションを立て、そこに家がなくなった人達を住まわせた。そこにウルフ―――樋爪宗太の家族はいるらしい。


 しかし、ウルフは隠密を使い影から見ているだけ。それは何故か、記憶がないらしい。樋爪宗太の家族の記憶からは、樋爪宗太という人間の記憶のみが失われているらしい。


 教室の外に呼ばれてそれを告げられた。その直後に魔人バフォメットの襲撃。それで来るのが遅くなってしまったが、物陰から父、母、妹の姿をしばらく見続けた。


 その後、ウルフは学校へ戻って行った。学校につくと、夜まで隠密を使って屋上に隠れた。その理由は簡単。


―夜、校長室―


「ふう、まさか彼らが異世界に行っていたとは。世の中何が起こるかわからないな」


 などと言っていると、部屋のドアが叩かれる。校長は不思議に思いながらも入室を許可した。そこには両親に記憶を無くされた少年。樋爪宗太がいた。


 樋爪宗太がどこから入って来たかは不明だったが、校長は彼に何の用事かをたずねた。彼は告げた。


「世界をまわりたい。協力をしてほしい」


 そして彼は続ける。


「あなたがそこの冒険者協会支部の支部長なのは知っている。外国の支部と連携をとって外国の学園に入学させることも可能なのではないか」


 その通りである。外国と行き来をするために、空間魔法を付与した、転移門を作るのに成功している。しかし、子供を外国に派遣するなどすることは出来ない。と、告げた。


「俺には力がある。家族には忘れられたが、そんな家族にも幸せに平和に生きてほしい。覚悟は決めた」


 覚悟を決めた眼差しでそれを言われると、もはや断る事など出来はしない。校長は許可した。


「出来れば今すぐに行きたいです」


 挨拶は?と、校長が聞くと…


「あいつらは言ったら追ってきそうな気がするので、行方不明になってわからない。と伝えておいてください」


 新しく出来た、ヴィクトリア王国のヴィクトリア学園へと編入することとなった。ウルフは転移門を潜り、新たな一歩を踏みしめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ