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災いの爪  作者: 豆粒
大陸騒乱編
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閑話 地球での異常

感想ありがとうございます!!

これを励みに頑張ります!


 日本の高校のとあるクラスで開かれた異世界への入口はすぐに閉じた。しかし、佐山源や甘翔美羽が空間の狭間にいる時、異世界から地球へと度々空間が歪み、そこから魔物や魔素が地球に入り込んでいた。


 魔素とは魔物にとっての酸素のようなものである。魔人になると魔素ではなく、酸素で呼吸を始める。中には呼吸をせずとも生きていける種族などもあるが。


 魔素には他にも役割がある。それは魔法である。魔素がなければ魔法を使うことは出来ない。魔素と魔法を酸素と火に例えればわかりやすいだろう。


 それはともかく、魔物や魔素が入り込んだことで人々には、影響が及ぼされていた。魔物と魔素が入り込んだ時、世界中の生命体の脳内に声が響き渡った。


『魔素の存在を確認。全生命体の魔力を解放』

『ステータスを反映。スキル反映。魔法反映』

『種族の確定。個体名の確定。称号の確定』

『…』

『…』

『………異常なし。一部人工物を消去』

『空間の歪みを修復中………成功しました』

『………異常なし』


 その声が聞こえ、人々が惚けている中、自転車や自動車が世界から消えた。それらに関連する工場や会社、店からも部品などが消えた。次に体を光が包み。次の瞬間。頭にステータスが浮かんで来た。


 迷い込んで来た魔物だけではなく。世界中に異世界からの魔素を元に魔力溜まりが出来上がり、そこから魔物が出てきて、人間を襲う。という事件が発生した。


 世界中の人々が現実を受けいられない中、すぐに順応してみせた者達がいた。それは………日本にいた、アニメやマンガ、ラノベを読んだことがある者達である。


 その者達は二つの勢力に分かれた。一つは冒険者協会というものを立ち上げ、日本の政府に協力的な者達。もう一つは異能力研究会というものを立ち上げ、世界中に宣戦布告をした者達。


 異変はそれだけには留まらない。世界中の人間達が言語理解というスキルを取得したのである。これは、他の言語を聞いてもそれが自分に一番馴染み深い言語に聞こえるというスキルである。


 冒険者協会はすぐにスキルを使った武器の作成を始めた。その他にも政府に協力してもらい、日本の全県に何個かずつの支部を作り、移住区近くの魔物の討伐を始めた。


 冒険者協会は支部だけではなく、店に偽装した隠れ家も作りあげた。冒険者協会は世界の人々から求められ、世界中に支部を作っていった。


 異能力研究会は日本の山の中や川の中などや、魔力溜まりが生まれやすい公園などに隠れ家を作った。魔法で入口を隠蔽しているようなので、人間、ましてや魔物にも気づかれることはない。


 太平洋のど真ん中の何もなかったはずの場所どこの国も初めは気付かなかった。いや、気付けなかった。そこに何十隻もの船が集まり、その中で人が魔法を使用した。土属性の魔法だ。


 異能力研究会は、太平洋のど真ん中にでかい城を建てた。でかいと言っても、千メートル弱位のものだ。その施設では、魔物や人間を使った実験や、異能力研究会の面々のスキルレベルをあげる施設などが作られた。


 内装は魔法で何回も作り直したので、出来上がったのは一ヶ月経ってからだった。世界の国々がこの城に気付いたのは、それからさらに一ヶ月経った頃だった。しかし、その時には何個もの国が魔物によって滅ぼされたあとであった。


 いくつかの国が異能力研究会に攻撃をした。が、結果は惨敗。異能力研究会が出来てから既に二ヶ月。魔力の総量、スキルや魔法のレベルが格段にあがっていたのである。


 ミサイルを放った国があった。しかしそれは何故か帰ってきた。そして、その国は地図から消えた。これは………空間魔法によるものである。一旦ミサイルを別空間に入れてから、国の上まで持っていき……落とした。


 この空間魔法の使い手は、異能力研究会の会長。田中彰たなかあきらによるものである。彼は高校生でありながら、異常な成長の速さで空間を使い、空を歩くことも可能としている。


 異能力研究会のメンバーだと分かり次第、冒険者協会の冒険者達が捕らえに行くのである。しかし、未だに分かっているメンバーは田中彰のみ。田中彰は自分の城から出てくることはない。


 世界には地図から消えた国の変わりに新たな国や町が出来たりした。滅んだ国の人間や魔物の大軍に滅ぼされた町の生き残りが集まったりなど、理由は様々である。


 世界で様々なことが起こる中、田中彰は最後に………魔界の門を開けた。門が開いた場所は北極。それに呼応するかのように南極で天界の門が開いた。


 様々なことが起こる地球。そこから異世界に向かった勇者達が帰還する日はそう遠くない。彼らが帰還する事で世界はどう変わるのか。それは地球の神にすらわからない。

おおう、なんだか閑話の方が上手くかけてる気がする………

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