3話 自分の力
ステータス公開します。
うーん………これはもう……ひどいな……この魔物?がかわいそうだ。この魔物みたいなものはなんだろうか…
『ゴブリン(希少種)の死体』
ゴブリン(希少種)の死体。通常のゴブリンより肉が美味しいが、食料がない時になどしかオススメはできない。
おおう!また突然出てきた!なんだこれ!本当にもう!びっくりするな!……ん?ちょっと待てよ?ゴブリンって!!!!!!ここは………もしかして異世界???漫画とか小説とかアニメとかの???え??本当に?なんでやねん!!!!!なにがどうなった!!!いや!!ステータスある時点で可能性は考えてたよ!!!
とりあえず、ここが本当に異世界なんだとしたら!まず!!自分の能力を把握しないとダメだよな。それじゃあ……ステータスを見てみようかな?
『ステータス』
名前:---
種族:フォレフトウルフ(希少種)
年齢:0歳
職業:---
Lv:3/20
生命力:75/75
魔力:45/45
物攻:50
物防:40
魔攻:35
魔防:25
知力:150
俊敏:70
器用:20
幸運:100
称号:異世界転移者、異世界転生者、希少種、賢き魔物、幸運な男、希少種殺し
ユニークスキル:異世界言語、鑑定Lv.MAX、隠蔽Lv.MAX、諍いの爪
種族スキル:思念伝達、暴狼化
ノーマルスキル:嗅覚強化Lv.1、聴覚強化Lv.1、隠密Lv.MAX、思考加速Lv.1、並列思考Lv.1、気配察知Lv1、魔力察知Lv1
おやおや?なんだか増えていないかい?まあ、それは置いておくとして。まず、希少種ってなんだろう?
『希少種』
ごく希に生まれる。通常の個体よりも肉が美味で、経験値は10倍。通常の個体より知能が高く、成長もはやい。そのため、人間にすぐに襲われる。隠密LvMAXを取得するが、知能が低いと持っていても意味がない。
なるほど……って説明とか出てくるんだね。なんだか驚きがなくなってきた。もう慣れちゃったよ。
次は、称号の確認だな。
『異世界転移者』
異世界から召喚された者に送られる称号。異世界言語、鑑定LvMAXを取得。
『異世界転生者』
転生した異世界人に与えられる称号。隠蔽LvMAXを取得。
『希少種』
ごく希に生まれる。通常の個体よりも肉が美味で、経験値は10倍。通常の個体より知能が高く、成長もはやい。そのため、人間にすぐに襲われる。隠密LvMAXを取得するが、知能が低いと持っていても意味がない。
『賢き魔物』
賢さが100を超えた魔物。この称号を持っていると異世界人達に狙われる。思考加速と並列思考を取得する。
『幸運な男』
幸運が100を超えた男に与えられる称号。物事がいい方向に進む。かも。
『希少種殺し』
希少種を殺した者に与えられる。気配察知と魔力察知を取得。
なるほどな?この調子でスキルの確認もしていくか!
『異世界言語』
異世界の言語を習得することができる。
『鑑定』
色々なものの詳細を調べることができる。スキルレベルが高いほど詳細を見ることができる。
『隠蔽』
ステータスの数値や文字を変更したり、隠す事ができる。隠蔽のレベルがマックスの場合、鑑定のレベルがマックスでも見破ることはできない。
『諍いの爪』
腕を振るうと強力な爪撃を繰り出す事ができる。
『思念伝達』
相手に自分の思念を伝達することができる。
『暴狼化』
自分の体と力を増大させる。その代わりに理性が飛ぶ。
『嗅覚強化』
嗅覚を強化する。レベルがあがるとかなり遠くの匂いを嗅ぐことができる。
『聴覚強化』
聴覚を強化する。レベルがあがるとかなり遠くの音を聞くことができる。
『隠密』
気配と魔力を抑えることができる。レベルがマックスになるとその場所にいても、気づかれないほどになる。
『思考加速』
考える速度が上がる。レベルが高いほど、速度が上がる。
『並列思考』
多数のことを同時に考えることができる。レベルがマックスになると、二十個のことを同時に考えることができる。
『気配察知』
気配を察知することができる。レベルが高いほど、察知できる範囲が広がる。
『魔力察知』
魔力を察知することができる。レベルが高いほど、察知できる範囲が広がる。
………長いわ!!!!!でも、早めに知ることが出来てよかったよ。自分のことをある程度知ることが出来た。そして………ゴブリンを切り裂いたのは……この『諍いの爪』ってやつだよな?強力過ぎるだろ……
ん?なんかいる?三人くらいいる様な気が?早めにここを離れた方が……いいかな?よし!行こう!さようなら!!
ー冒険者 カイル達の視点ー
『彼』がその場を離れて少ししてから、近くの茂みの中から冒険者が3人出てきた。
「なんなんだ?あの魔物は………ここら辺のフォレフトウルフとはわけが違うぞ?それに………この……」
そういいながら彼らは、大木に刻まれた爪痕を見た。
「もしかしたら、希少種かもしれないです!」
パーティの中で一番若手の十代後半の少年が言った。彼の名はヴァニル。この若さでCランクにまで登りつめた強者だ。
「もしかしたら………ではなく、確実に希少種だろうな……」
そう言ったのはパーティの中で一番年上で冒険者歴の長いCランク冒険者のギース。その実力はBランク冒険者にも負けていない。
「でもよお……あんなの俺らに倒せると思うか?とんでもねぇ威力だぞこれ。この死体はなんの死体なんだろうな?」
そう言って見た先には血だらけの肉塊が落ちていた。元は、どんな生き物だったのかわからない。その肉塊を見て、もしこれが自分だったら?と想像して顔を青くさせたのだった。
「まあ、それは置いといてとりあえずギルドに報告だな。」
そう言って立ち去っていった彼らの後には、不気味な森のざわめきが残っていた。
短いしステータスで稼いだところありますね(号泣)
許してください。