29話 魔王の直感
これからは1日置きに投稿できるように頑張ります!
見事に親衛隊への所属が決まったウルフ。今回はウルフだけが親衛隊に入隊できたという。そしてウルフは今、魔王の書斎で話を聞いているところである。
一目見た時から魔王はウルフのことを親衛隊に入隊させるつもりだったという。その後、ユリスとバンダについて聞かれた。いづれはわかってしまうことなので、終局の山でのことを話した。
その話が終わると魔王は突然昔話をはじめた。この昔話はどうやら百年前の勇者と魔王の話のようだ。
この昔話で一番驚いたのは異世界から帰還するには魔王ではなく、ヒューマ聖国に行かねばならないことだった。だが、前にヒューマ聖国に侵入した時はそんなものはなかった。
「ヒューマ聖国の枢機卿しか開けることは出来ん扉があるのだ。その扉は開けるまで誰にも視認することはできない。今代の枢機卿の名は……オルガ・ヴァル・ヴレイヴというらしい」
暗部でもそこまでしか探ることは出来なったが、ウルフならできると魔王の直感が言っているらしい。送還の魔法書の在り処はついででいいらしい。他には重要人物の調査。可能であれば暗殺。アルデルク神殿と教皇の住む白亜の城の内部構造の調査を命じられた。
通信用の魔道具を渡された。通信石という石で魔狼族の魔人が思念伝達をこの石に付与したらしい。しかし、勇者以外が付与を取得するにはかなりの時間を要するため、その魔人は寿命で倒れてしまった。故に限られた数しかないのだ。
ヒューマ聖国にはマイワールドの扉がついている。いつでも行くことができるので、その前に魔王のステータスを確認してみた。
『ステータス』
名前:サタン
種族:魔王種悪魔族
年齢:568歳
職業:---
Lv:95/100
生命力:15750
魔力:18500
物攻:8950
物防:8550
魔攻:10050
魔防:8400
知力:90
俊敏:9750
器用:9200
幸運:70
称号:闇の極地、魔王軍の頂点、人族を恨みし者、魔王種殺し、魔族を束ねし者
ユニークスキル:漆黒魔法、復讐之王、魔王の威光
ノーマルスキル:四大元素魔法LvMAX、暗黒魔法LvMAX、身体強化魔法LvMAX、魔力操作LvLv9、生命感知Lv7、魔王威圧LvMAX
エクストラスキル:魔力増加EX、魔力強化EX
『闇の極地』
闇属性の魔法を極めた者に与えられる称号。漆黒魔法を取得する。
『人族を恨みし者』
人族を恨んでいる魔王に与えられる称号。復讐之王を取得する。
『魔王種殺し』
魔王種を殺した者に与えられる称号。魔王種へのダメージが増える。
『魔族を束ねし者』
魔族を束ねることに成功した魔王種に与えられる称号。魔王の威光を取得する。
『漆黒魔法』
暗黒魔法の遥か上の闇属性の魔法。
『復讐之王』
人族と戦う時にステータスが増加する。人族を殺した時にスキルをランダムで奪う。
『魔王の威光』
共に戦う悪魔、魔王、魔人、魔族、魔獣、魔物のステータスを二倍にする。
「む……なんだかムズムズするんじゃが…」
その言葉を背にウルフは魔王の書斎からマイワールドに入った。
と、いうわけで俺はヒューマ聖国にいる訳よ!今?白亜の城にある枢機卿の部屋なう。ネットの掲示板とかに投稿したら捕まりそうな感じだな。
まあ、それは置いといて。枢機卿は今、部屋の中にはいないみたいだ。バルコニーかな?ちょっとバルコニーに出てみるか。あ、今はカメレオンに擬態している。
バルコニーに出ようとしたところで、ふとタンスの違和感に気付く、そこだけ魔力の流れ?のようなものがおかしいのだ。そこが気になり、見つめ続けていると………
『魔力視を取得しました』
という声が聞こえると、タンスが白い魔力を帯びた扉に見えるようになった。ウルフはその扉に近付いた。
むむう………休める時がなくて全然長く書けない。




