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災いの爪  作者: 豆粒
町潜入編
3/75

2話 状況確認からの整理

ステータス公開です。

詳細は次回で!


 彼はバーツ帝国、シュバルツ王国、二つの国から召喚された。次空を超える際に彼の体は二つの巨大な力に引き寄せられた。それは、現代日本の生活に慣れた高校生には到底耐えることのできるものではなかった。


 彼の体は霧散し、魂は彼方へ飛び立っていった。その方向には、禍々しき大森林が広がっていた。




  -魔の大森林-


 その大森林には、大きさ、賢さ、強さ、それぞれ違うものが存在している。下はスライム、上はドラゴン。

 その森の中の一つの魔力溜まりに一つの光が落ちていった。その光は魔力溜まりに存在する魔力全てを使い、実体化を成功させた。

 そこに白銀の狼が現れたのを見ていたものは、存在していなかったという。



 俺の意識が覚醒して真っ先に気づいたのは体の感覚の違いだった。次に気づいたのは目線の低さだ。地面とものすごく近い。そして、なんだか周りの音と匂いがよくわかる。

 最後に気づいたのは全身から銀色の毛が生えていることだった。


 え…なんだこれー……てか言葉が発せないよ??喋ろうとするとグルァ…とかっていう声しか出ないよ?独り言も出来ないよ?てゆうか……この体のフォルムからして………狼って感じがするな?気のせいかな??


 まあ………歩いて見るか。狼ってことは多分……喋れないからな。でも人の町に行きたいな。


 …………ってなるか!!!そんなすぐに受けいれられるか!無理だろ!!!こんな風にしたやつ許さんぞ!!てか、ここどこだよ!!!突然狼になって森の中に放り込まれても無理があるだろ!!!俺はそんなすぐに人間じゃなくなったのを受けいれられないぞ!!!!!ああ!!もう!!!コノヤロウ!!!!!


 って考えてたらちょっと落ち着いて来たぞ………よし、もう一度状況を確認してみようか。まず、狼になった。そして、知らない森の中に一人ぼっち。最後に、俺がまだこの状況をのみこめていない。よし!状況を再確認できたぞ!って………まったく意味がわからないな。


 なんかゲームみたいだな………ステータスとかあってももう吃驚しないぞ……


『ステータス』

名前:---

種族:フォレフトウルフ(希少種)

年齢:0歳

職業:---


Lv:1/20

生命力:55

魔力:25


物攻:30

物防:20

魔攻:15

魔防:5

知力:150

俊敏:50

器用:15

幸運:100


称号:異世界転移者、異世界転生者、希少種、賢き魔物、幸運な男


ユニークスキル:異世界言語、鑑定Lv.MAX、隠蔽Lv.MAX、諍いの爪


種族スキル:思念伝達、暴狼化ぼうろうか


ノーマルスキル:嗅覚強化Lv.1、聴覚強化Lv.1、隠密Lv.MAX、思考加速Lv.1、並列思考Lv.1



 うわ!吃驚した!なんだこれ!?突然出るなよな!!心臓に悪い!!!目の前に突然表示されるから本当に吃驚したよ!本当にゲームみたいだな………


 ん?なんか来てるな??気持ち悪い二足歩行の緑のとにかく気持ち悪いやつが見えるんだが………なんなんだあれは?なんか早歩きに……走った!気持ち悪い!!


 敵意を持って近づくその異形の存在が、目前に迫った時、彼は腕を振り上げた。

 無我夢中で振るったその爪の一撃は………灰色の魔物──ゴブリンを六つに引き裂き、ゴブリンの後ろに悠然と聳え立つ大木に深く傷跡を残した。



『レベルが上がりました』



 なんでやねん………


 そんな彼の思考は……暗く、広大な森の中に溶けていった。

前回よりかは長いですけど………まだまだ短いですねぇ………うーん……

バーツ帝国とシュバルツ王国については今後の閑話で説明していく予定でございますので暫しお待ちを!

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