25話 魔王軍序列一位と四位
ふえい!最近あまり更新出来なくて申し訳ないです!がんばります!
ここは魔王城。魔王城では現在四天王や六魔将達の会議が行われていた。そこには、バンダの姿もある。バンダの序列は四位。つまり、四天王最弱と言われている。
だが、他の四天王や六魔将達は知っている。それはユニークスキルを使わなかった場合だと。ユニークスキルを使った場合、序列一位のユリスでなければ勝てないほどの強さになる。
会議と言っても、四天王で参加しているのはユリスとバンダのみ。六魔将は、序列第八位のアイムのみ。
「えーっと、会議の議題は二つある。まず一つめ、ノイド大陸にある魔の大森林でなにやら動きがあるらしいんだ。これはもう知ってるかな?」
ノイド大陸の魔物の領域に手を出す魔族の末端貴族達は五万といる。今回もそのようなものだろうと言うことでこの議題はすぐに終了した。
「そして、二つめ。魔の大森林についてなんかどうでもよくなるくらいの情報だ」
「ユリス。勿体ぶらずにさっさと言え」
「あー、ごめんねバンダ。魔王軍の暗部の子達がね?ノイド大陸の終局の山でありえない程の魔力を感知したんだって。」
「ありえない程の魔力?あそこは終局の山だ。そんなこともあるだろう」
「いやーありえない程の魔力ってのがさ………全力の僕よりも反応が大きいんだってよ」
「なんだと?」
バンダを机に手を叩きつけ立ち上がる。その拍子に机は粉々に砕けた。ありえない程の魔力。本当にありえない。魔王軍序列一位よりも魔力が強い者?そんなのは魔王様か勇者しか―――――
「まさか…!」
「ああ……僕達もそろそろ本気で動かないといけないらしい。」
その後も話し合いが続いた。終局の山の感知を交代で行わせているのだが、その反応は日に日に増していっているらしい。
この異様な成長速度。そして、人族の大陸にあるダンジョンにいるということは……考えられるのは…勇者のみ。仮に勇者でなかったとしても、危険な者だ。
序列一位のユリスよりも強い反応ということで、調査に赴くのはユリスとバンダのみ。ほかの者がいても足でまといになるだけ。
ユリスとバンダが終局の山が見えてきた。というところで二人同時に足を止めた。
「おい、ユリス。なんだこのバカみたいな魔力と威圧は!!!」
「わからない。とりあえず行くしかない。行こう」
終局の山で待ち受けていたのはドラゴンでも悪魔でもない。一人の少女だった。まだ幼い、可愛げのある少女だった。俺は不審に思いつつも近付いた。
「待てバンダ!ちゃんと魔力を感知してみろ!このバカみたいな魔力はその子から出ている」
そう言ってユリスは少女に本気で闇魔法を放ち、バンダを後ろに下がらせた。そして、少女はその闇魔法を握りつぶした。
「ん?お兄さん達も魔人なんだ?うれしいなあ!同じ魔人に会えるなんて!」
それを無視してユリスは剣で。バンダは拳で。二人の猛攻を少女は素手で受け止めていた。二人とも魔力を通わせ、全力でやっている。それでも届かない。
「ん!?おじさん達ごめんな?急用ができちった!それじゃ!」
そう言うと少女は目の前から姿を消した。文字通り。魔力も感知出来ない。一瞬で姿を眩ましてしまった。二人が気になったのはその実力。ユニークスキルを使っていない状態とはいえ、魔王軍の四天王二人を軽く相手するなど普通ではない。
どうやらまた、話し合う内容が増えたようだった。
あの少女は主人公でござるよ?




