21話 西側の海岸
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三国が魔の大森林でぶつかろうとしたその時、強力な魔物達が現れ、三国の兵士達を蹂躙した。兵士達はすぐに対応した。しかし、その対応は自分達の知る魔物に対しての対応だった。キング達への対応は知らないのである。
普通に生活していて、キングクラスの魔物に会う確率はかなり低い。魔物が出現する森やダンジョンの近くに家があるならば、話は別になってくるが、普通に生活していて、出会うのは、精々ハイクラスの魔物である。
そのため、全員の兵士は、キングクラスがいるなどとは考えていなかったのである。ましてや、ユニークスキル持ちだということも、誰一人として考えていなかった。
北に向かっていった魔族を追って、魔大陸へと向かったウルフ。そこで聞いたのは、魔王の復活。ウルフはまずは獣族の大陸。ビート大陸へと向かうことを決意する。
魔大陸へと向かった時、魔族の女の船に乗っていった。帰りはマイワールド。だが今は、自分一人のため、他の大陸に渡る方法がない。そしてここは……ノイド大陸西側の海。
そこには海の魔物がたくさん住んでいる。今回仲間にするのは、マーマンである。ここに来る途中のシュバルツ王国で情報収集をしてきた。
情報収集によると、ノイド大陸西側の海で強いのはマーマン。マーマン単体は弱いが、複数になるとその真価を発揮する。ハイマーマンが生まれたことにより、個体数を増やし、ハイマーマンの指揮の下、勢力を伸ばしている。
ウルフは魔力支配で自分の魔力を支配して威力を弱め、海に雷を流した。魚が浮いてくる。他は浮いてこない。威力を少しあげる。すると、不気味な生き物が飛び跳ねた。
「何をする人間!我々の縄張りを荒らすのなら容赦はせんぞ!」
ウルフは笑いそうになってしまった。なんてことだ。こいつはホントに魔物なのか?だとしたらとんだお笑い草だ。
「俺が人間……か…だったらよかったな」
そして発動するのは魔人威圧。威圧とはモノが違う。ハイマーマンは知っていた。ウルフキングの威圧を。彼はその威圧を恐れて東から西へ仲間たちと逃げてきたのだ。
彼は今でもあの威圧を覚えている。故に、この威圧があの威圧を凌駕するモノだと気付いた。今相対しているのは、キングクラスなど羽虫に見えるほどの化け物だと知った。
「ハイマーマン、お前に名を与えよう。俺の仲間になれ」
ハイマーマンは自分の耳を疑った。仲間に?自分が?このような強さの者の下につけるとは……なんと光栄なことか!!!
「喜んで」
ニヤリ。ウルフは笑った。そして名を与える。魔法を使いこなし、頭の回る参謀になるような。そしてマーマンに語呂が似ている。そんな名前。光が包む。進化である。
『ステータス』
名前:マーリン・クロー
種族:マーマンキング
年齢:59歳
職業:---
Lv:1
生命力:150
魔力:600
物攻:75
物防:55
魔攻:300
魔防:250
知力:100
俊敏:60
器用:250
幸運:30
称号:賢き魔物、指揮官
ユニークスキル:魔法解析、カリスマ
ノーマルスキル:火魔法Lv1、思考加速Lv1、並列思考Lv1、魔力操作Lv1
エクストラスキル:魔力増加EX、魔法無効
『指揮官』
指揮する者。カリスマを取得する。
『魔法解析』
相手の魔法を解析し、自分も使えるようになる。
『カリスマ』
指示が通りやすくなる。適切な指示を出せるようになる。
『魔力増加』
魔力が増加する。
『魔法無効』
魔法を無効にする。
その後マーリンの配下のマーマン達もウルフと魂共有した。マーリン達をダンジョン(我が家)に送った後に気付いた。水魔法を駆使すれば余裕で着くと。
因みに、マーマン達のための水の階層もダンジョンにつくってもらった。
うへー遅くなってしまった




