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災いの爪  作者: 豆粒
大陸騒乱編
22/75

19話 進撃

はやく現代に帰りたい。


 ウルフは今、考えていた。トイレの設備をつくった。砂魔法で掘り、掘り、掘りまくって、廃棄する場所まで繋げた。水石まで作り出して、だが、廃棄しても土に帰るまでに時間がかかる。


 そこで、ダンジョンモンスター創造だ。スライムを創り出す。一体では足りないから、数体まとめて。いや、数十体は必要だな。うーん……お!?スライムリーダーというのが創れるぞ!?こいつを一体創ってそれ以外はただのスライムでいいか。よし!ダンジョンコア創ってくれ!俺は傲慢なドラゴンに奪われたからな。


 光が部屋を包み込む。光がおさまると、そこにたくさんのスライムがいた。先頭のスライムだけ一回り大きい。ウルフはそのスライムに近づき、名付けをした。名前は、スレイ・クロー。再度光が部屋を包み込む。光がおさまるとそこには巨大なスライムがいた。


『ステータス』

名前:スレイ・クロー

種族:スライムキング(新種)

年齢:0歳

職業:---


Lv:1

生命力:200

魔力:50


物攻:150

物防:100

魔攻:50

魔防:70

知力:70

俊敏:200

器用:50

幸運:30


称号:新たなる種


ユニークスキル:液化、適応


種族スキル:軟体化


ノーマルスキル:吸収Lv1、排出Lv1、保存Lv1、触覚強化Lv1


エクストラスキル:物理無効


『液化』

 体は液体にできる。あらゆる攻撃を避けることができる。氷魔法と雷魔法は無効化できない。


『適応』

 適応する。


『軟体化』

 体を軟らかくして、衝撃を逃がすことができる。


『吸収』

 吸収する。栄養にしたり、保存したりすることができる。レベルがあがると一度に吸収できる量が増える。


『排出』

 吸収したものを吐き出すことができる。吐き出す速度などは調整できる。レベルがあがると一度に吐き出すことができる量が増える。


『保存』

 吸収したものを保存しておくことができる。保存しているのは体内だが、外からは見えない。レベルがあがると一度に保存できる量が増える。


『物理無効』

 物理攻撃を無効化する。物理攻撃によるダメージを完全になくす。


『嗅覚強化、聴覚強化、味覚強化、視覚強化、触覚強化が統合され、五感強化を取得しました』


 なんだこのスライム。とんでもないな。しかも新種をつくってしまった。こいつにゴミの処理をさせようとしていた俺って……。


 気を取り直して行こう。これでダンジョンの問題は解決した。えーと確か……ヒューマ聖国がシュバルツ王国とバーツ帝国に宣戦布告したらしい。


 ヒューマ聖国は魔の大森林を経由して両国に向かうらしい。シュバルツ王国とバーツ帝国はそのことを知って魔の大森林で迎え撃とうとしている。このことは勇者達や先生には言っていない。ダンジョンでゆっくりしてもらっている。


 南をルキ、西をハルク、東をソウに守ってもらうことにした。もちろん部下を連れてな?ダンジョンにはスレイがいるから問題ないだろ。俺は上から監視しつつ……少し確認しなければならないことがある。


 勇者達に気付かれないかは心配だけどな。仲間になりそうな魔物を見つけるって言ったけど、それも一応やるつもりだしな。勇者達と先生にはドワーフの手伝いを頼んでおいた。ライも協力してくれるらしい。


 む?南ではもうぶつかっているな?ヒューマ聖国はすぐに向かっていたからそれもまあ、当然か。様子を見に行こうか。



 ルキ・クローは歓喜していた。自分の主のために働けることを。自分の力を全て解放できることを。吼える。足が震えて動けなくなったものは配下にやられていく。吼える。黒い雷が落ちる。命中せずとも当たり、動けなくなったものは配下にやられていく。


 戦いにもならない。強そうな人間は倒してしまった。その事実を知った時ルキ・クローは失望した。すると、その場に座り、挙げ句の果てに居眠りをはじめた。配下の狼達だけで問題ないという些かなめくさった態度ではある。が、これを咎める者はいなかった。



 その頃、西ではハルクが放った斥候が敵の部隊を発見したという。休憩をしており、今が攻め時とのこと。休憩で気が緩んでいる者達に片っ端から美食化を使い、武器を食材に変えていく。


 地面に落ちると、肉に変えると洗うのが面倒なので、全て野菜に変えた。当面の食材を確保出来たことに喜んだ。その後、武器が無くなった者達にオークが襲いかかったという。死体は残らない。野菜がオーク達が持ってきていた大きな箱に入れられたという。



 東、この部隊は最高に警戒していた。指揮官が魔の大森林を危険視していたためである。その判断は正しい。危険すぎるのである。


 ソウは一人で走る。ハイオーガ達を置いて先に進んでいく。ソウのユニークスキル、心剣は心の状態により、様々な形、大きさになる。どの形、大きさになったとしても、オーガ種の戦闘センスと、怪力をもってすれば扱うことは容易いことである。


 この時のソウの喜びはルキ以上。喜びか爆発していた。敵部隊を発見。飛び上がり心剣を発動。その時の心剣はとんでもない大きさになっていた。それを敵部隊に叩き落とす。地面に着地。薙ぐ。敵は足とさようなら。敵の隊長格に受け止められる。強い人間が来たと歓喜。心剣はさらに大きくなり、隊長格の人間をぶっ飛ばす。


 ハイオーガ達が追いつき、撃ちもらした者達を仕留めていく。人間達に勝ち目などなかったのだ。



 ここは魔の大森林の北。この大陸のさらに北には、魔族や魔人達が住む、魔大陸がある。ウルフはそのことをつい先日知った。その時に、もしやと思いここで待ち構えている。魔族を。



 む!感知した!あそこに強い何かがいる!変身して透明になってから気配を消してついていこう。


 遂に魔大陸か!

……大陸騒乱編というのを変えようかなって。

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