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災いの爪  作者: 豆粒
大陸騒乱編
20/75

閑話 ドワーフの少年

現代アイテムがわかりにくい。


 僕達は若者達で集まって、この技術者溢れるドワーフの国で一旗あげよう。そう言って、手と手を取り合い、仲間を集め、切磋琢磨した。


 仕事場所は町の外れ。魔物が出没したりする場所だ。だが、多対一でやれば魔物達には勝てる。あまり問題にはならない。


 うえにのぼるためには、色々やった。家具作り、壊れた食器や調理道具を修理、魔道具の再開発。王都で人気が出始める。


 そんな時に、騎士団から武器と防具の制作を以来された。みんなこれはチャンスだと思った。だが、逆に失敗すれば取り返せないほどの失態になる。


 次の日から制作にかかった。制作中に何度も魔物が出てきた。制作するのに時間がかかってしまう。この仕事が終わったら場所を変えよう。そう話した。


 約束の日の前日。僕達は最後の武器の制作をしていた。その日は前日ということもあり、魔物の処理を後回しにした。武器が完成し、外の空気を吸うために外に出た。


 そこにはたくさんの魔物がいた。魔物の処理を怠ったために、こんなことになってしまった。誰もが死を覚悟した。こんな数の魔物はもう相手にできない。


 その時、上から雷が落ちてきた。そこには白い髪のかわいらしい同い年くらいの少女が立っていた。


 少女は蹂躙……いや、それはもう虐殺だった。一方的なものだった。手を振れば斬撃が飛び、地面に手をつけば地面に魔物が吸い込まれる。手を広げれば無数の光が的確に魔物に当たっていく。


 その後、少女は僕達の方を向いて一緒に来ないか?と問いかけてきた。だが、僕はこの国でするべきことがあると言って断った。少女はすぐに引き下がった。


 次の日、納品する品物を持って騎士団の詰所に向かった。向かう途中に白蛇を見た。どこかの国では白蛇は縁起がいいものらしい。これはいいと笑って向かった。


 詰所に着き、約束の品を約束の量だけ納品した。すると、騎士の一人がケチをつけてきた。そして、金を請求してきた。周りの騎士団員達は笑っていた。それを見て僕は察した。


 最初からまともに受け取るつもりなどなかったのか。僕達をまともに見ていないのか。評判があがることはない。後日払う、武器と防具はお納めください。そう言って帰ってきた。


 全てがバカバカしくなった。どうにでもなれ。僕の、僕達の努力は何だったんだ。今までの、努力、憧れ。全てを否定された気がした。それは皆同じだった。


 仕事場に戻ると、少女が立っていた。魔物達から僕達を救ってくれた少女。そう言えば彼女は僕達を誘ってくれてたな。そう思っていると、再度誘われた。僕はそれを了承した。皆異論はなかったようだ。


 足元に光が現れた。思わすわ目を閉じ、それに僕達は飲み込まれた。目を開けると見知らぬ土地にいた。太陽がない。空もない。なのに木はある。少女に聞くと少女のスキルらしい。


 光る扉が出現し、それを潜ると大きなクリスタルがある部屋に出た。部屋と言っても石だらけの洞窟の様なところだ。そこで少女はウルフと名乗った。その後かなり歩いてやっと地上に出た。


 そこには、ウルフキング、オークキング、オーガキングがいた。少女の配下らしい。少女は魔人なのだそうだ。驚かなかった。逆に納得した。こんなに強くて人間という方が驚く。


 ダンジョンの拡張、そしてダンジョンの上に塔を建設。それを頼みたいと言われた。もちろん了承した。労働力はオークとオーガを使っていいと言われた。


 次の日から仕事ははじまった。まず塔を建設することにした。どうやら塔はたくさん部屋をつくって色んなものを保管するためらしい。お客さんが来た時とかに泊める用でもあるらしい。


 建設に取り掛かると、ウルフがやって来て自動ドア、自動で開く扉をつくるらしい。生き物が通るとそれを感知するらしい。それを扉に連結させるのだ。


 そのあとはくーらーという者をつくった。熱気を纏った石と冷気を纏った石と風を起こす石を渡された。それを箱に入れて熱石と冷石のうしろに風石を入れることにより、暑い風、冷たい風に分けることに成功した。課題は切り替えと起動を自分の手で行わなければならないところ。


 次に雷を纏った明るい鉄を渡されたこれで明かりを作ってほしいと言われた。このままだと明るすぎるので他の金属と溶かして混ぜて丁度いい明るさにして、天井に設置した。


 扇風機と冷蔵庫の制作を頼まれた。扇風機は風石を口がひとつ空いた箱に入れるだけで作ることが出来た。板を前に置いたり取ったりするだけで風の調節ができる。冷蔵庫は四角い箱の中を冷石でコーティングすることで出来た。注文通りに作れただろうか?こんなものは見たことないからわからない。


 色んなものをつくった。他にもたくさんの熱石や冷石をもらい、塔の建設に活かしている。アーティにいた時よりも充実している日々。ワクワクが止まらない。


 ある日、ウルフは勇者達を連れてきた。僕は笑みを抑えることが出来なかった。

 閑話の方が長いというね。なんとも言えないこの感じ

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