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プロローグ
ー日本の某高校ー
その日、その時、その場所に、「彼」はいた。
その日その高校では入学式が行われていた。
その時一つのクラスでは自己紹介をしようとしていた。
その場所は異世界の二つの国から召喚されようとしていた。
一つの教室に二つの魔法陣が出現した。その魔方陣はクラスの生徒達を半分ずつにわけた。保護者達は廊下から教室に入ろうとしていた。
保護者達が教室に入った時には愛しき我が子はその世界から消えていた。
そこに残っていたのはこれから使われるはずだった、この先使われることのない教科書のみである