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しがない支援者の英雄譚  作者: 叢雲@ぬらきも
第一章 英雄の足跡
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母親の愛情

「忙しいのに来てくれてありがとうね、クレイン。あの子たちもすっごく喜んでるみたい」

「……いえ、なかなか顔を出せず、二年もここを放っておいたのに…すみません」

「あらあら、どうして謝るの? お仕事なのだし、自慢の息子が元気にやっているだけで私は嬉しいわ」


 そう言って微笑むリリシア。今クレインとユーリ、リリシアは遊びたいとせがむ子供たちを後で好きなだけ遊んでやると説得し、院長室で話し合っていた。

 まずは積もる話を―――と行きたいところではあるが、ユーリとアルルがしでかした事を真っ先に伝えなければならないクレインは、リリシアが淹れてくれた紅茶で喉を潤しながらちら、と顔色を窺う。

 クレインの視線に気付き、ふわりと微笑んで小さく首を傾げる女性―――リリシア・リュミエーラ。

 ほっそりと尖った耳に、鳶色の瞳。三つ編みにしたエメラルドグリーンの長い髪が、右肩から流れるように垂れ下がっている。

 どんな時でも笑顔を絶やさないその立ち振る舞いは、見るものを惹きつける魔性の何かを秘めている。


 エルフと言えば完成された美を象徴しているが、リリシアはそれに近い美貌を持っているが、どちらかと言えばやや人間寄りと言ったところ。

 リリシアはエルフと人間―――ヒューマと呼ばれる人種のハーフ。つまりはハーフエルフ。エルフよりも寿命は短いが、それでもヒューマに比べれば何倍も長い時間を生きることが出来る亜人種。

 身長はユーリとさほど変わらないのだが、ユーリよりも更に線が細く、抱きしめてしまえば折れてしまいそうな儚さを持つ体躯。

 しかし、アルルと同じく、いやアルル以上に豊満な双丘が白のブラウスを下から押し上げ、激しい自己主張をしていた。

 ユークリッド内で二大巨乳美人として名を連ねていることを、アルルとリリシアは知る由もない。


「それでクレイン、いつまでお休みなの?」


 リリシアが放った言葉に、クレインとユーリが揃ってぎくりと肩を跳ねさせる。


「あ、えっと……そのことなんですが……」


 クレインが恐る恐る、と言った様子でリリシアを見上げる。

 にっこりと微笑んでいたリリシアがその様子だけで何かを察したのか、すっと目だけを細める。


「……もしかして、お城の女性に粗相を働いてクビに?」

「違いますよ! リリシア先生は俺を何だと思ってるんですか⁉」

「女性の敵だと思っていますよ? それでも私の可愛い息子です」

「フォローになってない……‼ 違うんだ、美しい女性に声をかけずして何が男か……! ユーリ、お前も男ならわかるよな⁉」

「いや、女性とあらば見境なく口説いてセクハラしまくる姿はただのおっさんじゃん。この前アル姉にもちょっかい出してぶん殴られてたじゃんか」

「お前あんな目の前で揺れる乳があれば揉むだろ! 揉みしだくだろ⁉ 知ってたかユーリ、アルルさんは基本ノーブラだ!」

「だから何?」

「っかぁぁぁぁぁ! これだからガキは! いいかユーリ! おっぱいってのはなぁ!」

「あらあら、クレイン?」


 くすくすと笑う声が時を凍てつかせる。


「余りおいたしてはいけませんよ? 私も本気でお仕置きしなければなりませんし」

「……ゴメンナサイ」

「それよりクレイン、なんで兵士を辞めたんだよ。リリシア先生もいるし、いい加減理由を話してくれよ」


 ユーリの言葉に、にこにこしていたリリシアから笑顔が消え去った。

 空気読めよ……と言いたげに顔に手を当てて嘆くクレイン。

 

「どういうこと? 兵士を辞めた? クレイン、事によっては覚悟は出来ているわね?」


 リリシアの表情に最早笑顔は無い。表面上に現れていないだけで、今のリリシアが本気で怒っている事が分かったユーリはひぃ、と短い悲鳴を上げ、その怒りを向けられているクレインは一度だけ深呼吸し、真剣そのものの表情でまっすぐ鳶色の瞳を見つめ返した。


「ええ、兵士をついさっき辞職しました。それについて言い訳も隠しもしません」

「なぜ? あなたの夢だったのでしょう? それとも簡単に諦められるようなものだったと?」

「夢は生きていればいつでも追えます。だけど、ユーリ(こいつ)は一人しかいないんです」


 ぽん、とユーリの頭に手を乗せ、ふっと微笑むクレイン。

 訳がわからないユーリはとりあえずその手を払い除け、憮然としたままクレインを睨みつける。


「ユーリ、先生に渡すものがあるだろ?」

「あ、ああ」


 クレインに促され、渋々と言った様子で小さな麻袋をリリシアに手渡す。

 ユーリから受け取った麻袋の中身を見た瞬間、リリシアの目が僅かに見開かれる。

 ゆっくりと中身から視線を外し、憮然としたままのユーリ、何も言わずにまっすぐ自分を見つめてくるクレインへと視線を流す。


「……これは?」

「ユーリが稼いだ金です」

「ユーリが? あなたまた無茶を……!」

「ち、違うって! ソライロアゲハだよ! たまたま見つけてゲットした素材を売った値段なんだよそれ!」

「ソライロアゲハ……?」


 半信半疑のリリシアはユーリを咎めるように見つめながら自身の記憶を探る。

 ソライロアゲハの羽は傷のない状態の羽一枚で銀貨5枚相当。

 そして傷ありの状態の魔石が銀貨2枚相当。

 腕利きの冒険者が討伐したとして、傷なしの三枚羽で銀貨15枚。魔石であれば銀貨4枚。

 袋の中身にある金貨5枚に届くはずもない価値のもの。

 

 くだらない嘘で誤魔化すつもりか。そう判断したリリシアが叱りつけようと口を開こうとした瞬間、脳裏にとある人物が浮かび上がった。

 四枚羽と魔石。しかも完品。ユーリ・ツユリの育ての親である男。英雄、ユウト・ロベルティア。


「―――まさか、ユーリが?」

「ええ、今思った通りのことです。やらかしました(・・・・・・・)。アルルさんと一緒に、多数の冒険者に目撃されてます」


 その瞬間、リリシアは左半分を片手で覆って深々とため息を吐いた。

 いつかはこうなるだろうと覚悟していたとは言え、たった二年で暴露してしまうとは思いもよらなかった。

 ましてや初心者用の迷宮で英雄の足跡を辿るなど有り得ないとタカをくくっていた。

 そういうことか、とクレインが今この場にいる理由を得心したリリシアは嬉しい反面、寂しさを覚える。

 夢を犠牲にしてまで弟を守ろうとするクレインに自分は何もしてやれない無力さを呪い、歯噛みする。


「まさか『迷いの森』で英雄の軌跡をなぞるとは思いませんでしたよ。ゴブリンにすらボコられる雑魚なのに」

「雑魚って言うな! あいつら鎧着てるからナイフが弾かれるんだよ!」

「お前それゴブリンソルジャーじゃないのか? 草原の先に行くなってアルルさんにも言われてただろ」

「あっ」


 あ、じゃねーよと内心で突っ込むクレインだが、ユーリが相変わらず言い付けを守っていないことを後で密告するとして、今はリリシアとの会話が先だ。

 顔に手を宛行い、目の前のテーブルに視線を縫い付けたままのリリシアに意識を向け直す。


「あなたはどうするつもりなの?」

「冒険者になります。多分槍使い(ランサー)職種クラスに就けるでしょうしね」

「ちょっと待て! 俺を置いて話を進めるな‼」


 完全に置いてけぼりのユーリが会話に割り込むも、二人はちらりと一瞥するだけで特に何も言わない。

 察しが悪いにも程がある。二人の目がそう物語っていた。

 しかしユーリはがるると威嚇しながら隣のクレインを睨み続ける。

 仕方ない、とクレインはため息を吐き、なるべく分かりやすいように言葉を選んで説明を始めた。


「ユーリ、お前の親父さんが世界でなんて呼ばれてるか、知ってるよな?」

「英雄だろ? それがどうした?」

「じゃあその英雄が残した伝説が、未だに破られていないの何故だ?」

「ええ? そんなの俺が知るかよ」


 知らぬ存ぜぬで通る問題ではない。現にユーリは一つの伝説を綺麗になぞっているのだ。

 ソライロアゲハの素材と魔石の完品。

 かつて英雄と共に行動していた仲間たちでさえ出来なかった偉業。


「お前は当たり前かもしれんが、四枚羽と魔石の完品なんざ過去一度しか報告が上がっていない。お前の親父さん以外、誰もやったことがないんだよ。良くて三枚羽だけか美品の魔石だけ。両方を一度に手に入れたお前は異常なんだよ」

「人をおかしい奴みたいに言うな。クレインの女好きの方がよっぽどおかしい」

「今それ関係ねーだろが。いいか、よーく聞けよ」


 眉根を寄せて憮然とするユーリの両肩をがっしり掴み、逸らすことなくまっすぐ目を覗き込む。

 ユーリがクレインの気迫に圧され、ちゃんと目を見たことを確認して、クレインは次の句を告げる。


「お前が子守唄の代わりに聞いてた冒険譚。それが親父さん……ユウト・ロベルティアの残した最後の宝。お前はまさに、生きた伝説なんだよ」

「……なんでだ? 親父はいつもこれくらい出来なきゃ一人前じゃないって言ってたぞ。誰だって出来ることだって」


 突然そんなことを言われても、へーそうなんだと納得出来ない。

 ユウトは殊更何でもない事のように、子供のように自慢しながら話していた。

 ユーリにとってはそれが当然だと思うだろうが、英雄でも何でもない普通の冒険者からすればとんでもない話なのだ。

 育ての親であるユウトは恐らく冗談半分で言っていたのだろう。

 しかし誰よりも近く、誰よりもユウトの背中を夢見てきたユーリはそれを冗談と捉えていなかった。


 身一つで山を動かせ。そんな無茶苦茶な要求とほぼ同じような事を、ユーリは誰でもやってることなのだと信じて疑わなかった。

 親も親だが子も子か、とクレインは呆れながら頭を左右に振る。

 

「あのな。お前は親父さんに鍛えられたから出来るんだ。普通の冒険者が出来ることじゃねーんだ。特にお前が持ってきたあの素材はな」


 そう言われても話の通りに従っただけであり、そもそもソライロアゲハの完品がいくらかも知らなかったユーリからすれば、なぜこんな風に言われなければならないのか、とますます機嫌を損ねていった。

 腕を組み、むっつりと黙り込んでしまったユーリを見て、クレインは困ったように頭を二度掻く。

 不機嫌になったユーリが、話しかけるなと言った時に取る姿勢なのだ。

 こうなってしまうと何を言っても口を開こうとしない。

 耳元で怒鳴ろうが頭を叩こうが石像になったかのようにひたすら押し黙る。


「ユーリ、私とクレインが何故お父さんの話を他所でしてはダメと言ったか、じきにわかるわ。今はわからなくていいの。だから、クレインの言うことを聞いてあげて?」


 見かねたリリシアがフォローに回り、困ったような微笑みを浮かべる。

 お願い、と懇願されているような視線がユーリの憮然とした顔に変化を齎し、納得出来ないけどどうしよう、と言ったようにもにょもにょと唇が戦慄いた。

 あとひと押しだな、とクレインがすかさず詰めに入るために口を開いた。


「ユーリ。明日から俺とパーティーを組め」

「は?」

「は? じゃねーよ。お前馬鹿だからころっと騙されるだろうが」

「なんだと⁉ 俺はそこまで馬鹿じゃねぇ!」


 突然の提案に目を白黒させるユーリ。

 しかしクレインが馬鹿にするように鼻で笑った途端に表情を歪ませ、クレインの首を絞めながら激しく揺すり始めた。

 首を絞められ、激しく体を前後に揺さぶられてもクレインの小馬鹿にしたような表情は消えない。

 それどころか益々腹立たしい表情へと移り変わっていく。

 ムキになったユーリが一発ぶん殴ろうと腕を振り上げたところで、リリシアがくすくす笑いながらやんわりとそれを止める。


「ユーリ、せっかくクレインも来たことだし、今日はうちでご飯食べていきなさい。今日の晩御飯はそうね……ソルズベリにしようかしら。食事しながらでもいいからお父さんの事聞かせてくれる?」

「マジで⁉ えっと何が聞きたいの⁉ 何でも聞いて!」


 ソルズベリ、と言う言葉に目を輝かせたユーリが即座にリリシアに向き直り、全力で尻尾を振りまくる犬に成り下がった。

 そんなユーリの姿に、うふふ、と楽しげに笑うリリシアとは対照的に、クレインはそれ見たことか、と半眼を寄越した。


「ホレ見ろ。今のはリリシア先生だから仕方ないとして、お前食物(くいもの)にすーぐ釣られるだろが」

「女の尻ばっかり追いかけてるクレインに言われたかねぇよ!」

「はいはい。ドングリの背比べもそこまでにしなさい。クレイン、事情は分かりました。それで、住む所はどうするの? 確か兵舎だったわよね?」


 ユーリに向けられていた穏やかな微笑みが、クレインに向けられる。

 説教はなしか、とひっそりと胸を撫で下ろしたクレインは顎を親指と人差し指で摘み、ふむ、と考え込む。

 ユーリがやらかした事の勢いで兵士を辞めてしまったとは言え、そこまで考えが回っていなかった。

 兵士として勤めている間は専用の住まいである兵舎で生活していた。

 とは言え末端の兵士なので孤児院より少し質がいい程度の建物なのだが。


 家具などは元々支給されているものなのでそのままでいいが、着替えや小物などが少しだけあった事を思い出す。

 今から取りに行くかとも考えたが、書置きと罰金分だけ残して勝手に辞めてしまったので、人の出入りが激しい今よりも夜の方がいいな、と結論を出す。


「今日の夜にでも荷物を取りに行きます。それで……厚かましいとは思いますが、しばらく荷物を預かってもらえませんか?」

「それは構わないけど……ここに戻ってくる気はないの?」

「そうしたいのは山々ですけど、いつまでも先生に甘えていられません。どこか安い物件を探しますよ」

「そう。でもたまには帰って来なさいね。あなたの家はここなのだから」


 ほんの僅かな期待を込めて言った言葉は、あっさりと首を横に振られてしまう。

 一抹の寂しさを覚えたリリシアはそれでも表面に出さず、にっこりと微笑み、クレインの意を汲み取る。

 いつまでも子を縛っていては、成長の妨げになるだろうと思っての事だった。

 リリシアの深い愛情を込めた言葉にクレインは深く肯き、おもむろに立ち上がった。


「さて、そろそろ……かな」

「ん? 待てよクレイン。結局なんで兵士を辞めたのかわかんねぇぞ」

「お前ほんと馬鹿だな。お前の大好きなお兄様が一緒に冒険してやるってだけだ。今はそれで納得しろ。と言うか時間切れだ」


 何の話だ、とユーリが言うよりも早く、クレインが院長室の扉を開けたと同時に、どさどさどさっ、と小さな人影が院長室に雪崩込んだ。


「あっ」


 積み重なった人の山の一番上に乗っかっていたメルティが、見つかっちゃった、と言ったようにぺろっと舌を出し、わざとらしく自らの頭をこつんと叩いた。


「盗み聞きはいかんぞチビどもー。そぉら逃げないとお仕置きしちゃうぞー」

「ぎゃー!」


 クレインが両腕を振り上げ、がおー! と威嚇しながら詰め寄ったと同時に、子供たちは嬉しそうに悲鳴を上げながらどたどたと駆け出した。

 遠ざかっていく悲鳴と足音に、ユーリはぷくっと頬を膨らまし、恨みがましく院長室の扉を睨みつけた。


「誤魔化されたような……むう」

「ユーリ」


 リリシアの声でそれも中断され、ユーリは表情を戻してリリシアへと顔を向ける。


「今日も無事に帰って来てくれてありがとう。これからきっと辛い思いをすると思うけど……クレインがいるわ。クレインから離れないようにね」

「うーん……なんかもやっとするけど……分かった。あ、で、先生!」

「……こんなに? これだけあればもう少し上質な装備が買えるでしょう。私たちの事はいいから、自分の身を守る事を第一に考えなさい」


 ユーリは思い出したかのように机の上に置かれていた麻袋を手に取り、金貨を1枚だけ取って麻袋をリリシアに手渡した。

 中身を知っているリリシアは当然返そうとするのだが、ユーリはぶんぶんと左右に頭を振ってにひっ、と年相応の屈託の無い笑顔を浮かべた。

 リリシアの言う通り、金貨5枚もあればそれなりに質のいい装備や衣服だって買える。

 毎日泥だらけ、傷だらけ、汗みずくで帰ってくるユーリを知ってるからこそ自分を優先しろとリリシアは言っているのだが、ユーリにとって何よりも大切なものはリリシアと、リリシアが面倒を見ている子供たちなのだ。

 リリシアが作る料理はどんなに安い食材を使ったって美味しい。


 アリムパを使ったリリシア特製スープは特に絶品。

 アリムパ嫌いのメルティですら喜んで食べるほど。

 その笑顔を、ささやかな幸せを長く続けたい。

 その一心でユーリは迷宮へと赴く。

 自分のことなど後回しでいい。さすがに研磨は出したいと思っているのだが。


「金貨1枚あれば十分だって! それでチビたちに色々買ってあげてよ! それと、ソルズベリが食べたい‼」


 子供たちの喜びが自分の喜びと同じだと言わんばかりにユーリは笑う。


「……はいはい。じゃあ、とっておきのソースを用意しないとね」

「やたっ! うっし俺も運動して腹空かせるぞー!」


 やはりソルズベリが食べたかったのか、とリリシアは嬉しそうに目を細める。

 挽肉ですら少し値段が上がっていたのでなかなか買えずにいたのだが、金貨4枚もあればそこそこ上等な肉も買える。

 今日はご馳走だ! と目を輝かせて院長室を飛び出していったユーリの姿に、リリシアは満足そうに微笑む。


「……ふふ、まだまだ子供ね。久しぶりにお得意さんのところに顔を出しに行こうかしら」


 家族全員が揃う食卓を少しでも豪華にしようと、リリシアは身支度を手短に済ませて城下町へと出向く。

 さて、今日はどんなご馳走を振舞おうか。

 リリシアは自分でも気付かぬ内に、ソルズベリと何を作ろうか、と鼻歌を歌いながら歩き始めたのだった。


アリムパはタマネギ、ソルズベリはハンバーグです。

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