同窓会
初めての投稿です。よろしければ感想をくれると嬉しいです。
この小説の評価よければ、この小説の高校時代などを書くつもりです。
「みんな、ひさしぶり。」
「優斗じゃん。」
「ゆうちゃんだ〜。」
「遅いぞ。来るのが。」
「そうだよ〜。1時間も遅刻だよ。」
「ごめん!起きたらもう7時半だった。」
「まあ、優斗が遅刻しないで来たら奇跡だけどね。」
「別に奇跡ではないだろ。」
「学校だって、ほとんど最初のHRに出てないじゃん。」
「あれは朝に弱かったからだ。」
そう言ってあたりを見回した。
俺の前にいるのは、女二人に男一人だ。
この三人はあまり変わってなかったが、見た感じけっこう変わっている人がいる。
「まだ、来てないよ。」
「わぁ!」
びっくりさせるつもりだったのだろうが、気付いてからやってもだめだろう。と思ったが、気にしないことにする。
「来てないって、誰が?」
「誤魔化しちゃダメだよ〜。」
さっきびっくりさせられなかったので、ちょっと不機嫌だ。
「ごめ〜ん。遅れた〜。」
走って来たのだろう、疲れている。
「謝ってきなよ。」
「いや、俺は別に何も悪いことはしてない。あっちがかってに怒っただけだ。」
と言って、この場所を離れようとした時だった。
「結花ひさしぶり。優斗もひさしぶり。」
「ひさしぶりだね〜。里奈ちゃん。」
「あぁ。」
「もう少しいい反応できないの〜。」
「できない。俺あっち行くから。」
何かいろんなことを言われたが気にしないで行った。
同窓会が終わり、公園で休憩してる。
「眠い。」
このままここで寝たい。
同窓会はまた来年やるらしい。
正直、同窓会に出るのは辛い。昔の友達に会えるのは楽しいが、行くと辛い思い出がよみがえってくる。来年は行かないと思う。
「優斗。」
振り返ると。
「里奈。」
里奈がいた。もともと彼女だったが、高校の卒業式の日にいろいろあって、別れた。
「優斗。あの時のことまだ怒ってる?」
「別に。」
本当は怒っている。
しかし、もう昔のことはどうでもよかった。
里奈のことはもう忘れたかった。
だから、早く話を終わりにしたかった。
「顔が怒ってるけど。」
「もともとこの顔だ。」
俺には、彼女が話しかけてくる理由が分からなかった。
「俺に話しかけるな。」
ちょっと悲しそうな顔した。
俺はますます分からなかった。
なぜそんな顔するのか。
「優斗冷たいね。前はあんなに優しかったのに。」
「そんな話もういいだろ!俺は里奈のことは忘れる。だから、もう俺前に顔出さないでくれ。」
何も言い返してこなかった。俺はこれ以上いるのはやだったので帰ろうとした。
「優斗行かないで。」
振り返ると、里奈は泣いていた。
「なんで、泣いてるんだよ。」
ちょっと苛ついたが、冷静になって言った。
「優斗が私のこと忘れるって言ったから。」
「何なんだよ!裏切ったのは、お前だろ!もういい加減忘れたいんだよ!」
彼女のことが全く分からない。
裏切って、俺を傷つけて、まだたりないのか。
俺は怒りの限界だった。
「確かに裏切ったけど、私は優斗のことが忘れられないの!何度も忘れようと思ったけど無理だったの!私は優斗のことが好きなの!」
そう言って彼女は泣き崩れた。
俺はどうすればいいか分からなかった。
確かに俺は今でも、里奈は好きだ。
でも、俺は里奈のことが分からない。
なぜあの時裏切っておきながら、今になってこんなことを言うのだろうか?
俺があれこれ考えているうちに、里奈は立っていた。
もう泣いてないみたいだった。
「そんなこと今さら言っても無理だよね。」
頭の中がパンクしそうだった。
「言いたいこと言えてよかったよ。優斗さよなら。」
「里奈。」
そう言って里奈を抱いた。 「優斗。」
里奈は泣きそうな目で見てきた。
「自分だけ、言いたいこと言って帰るのはずるいよ。俺だって、里奈こと好きだ。やり直したいさ。でも、怖かったんだよ。また、傷つきたくなかった。」
「ごめん。私があんなことしなければ。」
「もういいよ。また、二人でやり直そう。」
「うん。ありがとう。」
嬉しかった。またもとに戻れて。言いたいことも言えて。
「青春っていいね〜。」
「結花!いつからいたんだ。」
「優斗が、もともとこの顔だって言った時からだよ〜。」
ほとんど最初からだ。
「何恥ずかしがってるの〜。まあ〜最後らへんは、見てるこっちも恥ずかしかったけどね〜。」
里奈を見ると、顔が真っ赤だった。
俺も顔が赤いと思う。
「じゃあ、私帰るね〜。今日は楽しいもの見れたし。満足だよ〜。」
結花は帰っていった。
「じゃあ、俺らも帰るか。」
「うん。」
里奈を好きになってよかったと思う。
いろんなことがあったけど、今俺は幸せだ!
最後まで、小説を読んでくださってありがとうございます。前書きでも書きましたが、感想をお願いします。