High rollor
High rollor
意味:色男
第一区 繁華街
「やだ~、すっごくオモシロ~イ」「かわ~いい~」「もっと、話してぇ」
鼻にかかった独特の声を出し、少女達は二人に腕を絡めた。
雁字搦めの状態となった、ゼブラとタイガはだらしなく笑っている。
「おお、いいぜぇ、いいぜぇ」「しょうがないから、話してあげるよ」
そんな二人に、道行く人々は嫉妬や、邪険、憧憬といった視線を注いでいく。
小声で「爆発しろ!」と行った者もいた。
果たして、それに気づいているのか、いないのか、二人は両手に花で得意げだ。
「んで、そいつが、が、が、っと?」「どした」
「なぁに~?」「続きは?」
ゼブラは何か見つけたのか、遠くを見ている。
タイガも、ゼブラの視線の先に、見つけた。
「ちょっとごめん、俺、急用できたわぁ」「ぼーくも」
「「ええぇ!?」」
少女達を無理矢理、腕からはがし、二人は人混みに消えた。
残された、少女達は口々に不満を言いながら、別段、二人を追いかける訳でも無く、同じように人混みに溶けた。
―――――――
冷たい風が吹き、跳馬はぶるりと体を震わせた。
―寒い・・・
精神的にも。
横を通っていく、カップルが妬ましい。
今日は、ナンパにも失敗して、いつもと比べて、喧嘩を売られる。
理由は分かってる、この、格好のせいだ。
恨み、憎しみ、様々な負の感情を込め、跳馬はつばを吐いた。
「や、や、や!そこにいるのは跳馬っちじゃね?」「あの格好は跳馬っちでしょ」
どんよりと後ろを振り向くと、ゼブラとタイガがいた。
「どーした!跳馬ぁ、暗いな」「コケとか生えそうな感じだね」
「は、はは、コケ、ぅん、コケ、俺なんか・・・コケ」
「どおおおおしたぁぁあ!!???」「重症だ」
5分後
駐車場の隅に腰掛け、跳馬はやっと、落ち着いた。
ジメジメが抜けきらない跳馬の湿気を絞るように、タイガはずっと隣で慰めてくれていた。
「ゴメン、コケであんなにヘコむとは思わなかった」
「・・・・・・・・・・・」
「ほーら、ジュース買ってきたぞ!」
笑いながら、ゼブラがジュースを持ってきた。
近くにあった、自販機で買ってきてくれたらしい。
気遣いは嬉しいが、素直に喜べない。
「俺がコーラで、タイガ、コーヒー、んで跳馬は・・・ん。」
温かいジュースを受け取り、ラベルを見た。
【がぶ飲み!おしるこ!!】
「・・・・・・・・・・・・・・」
―がぶ飲みする、おしるこってどうなんだ・・・
飲んでみるが、がぶ飲みではない。
何故、この商品が発売されたか分からない。
「話、聞いたけどねぇ、跳馬っち、あまり自分の能力とか格好を一々、気にすること無いよ」
「・・・・お前らは、俺の気持ちなんて分かるわけ無ぇだろ」
「猫耳が、頭にいきなり生えた奴の気持ちなんて分からねえよ、けどな、望まずに、能力を得ちまった奴の気持ちは痛いほど分かる」
顔を上げると、逆光でゼブラの顔はよく見えない。
だが、悲しそうにしているのは何となく分かった。
「まあ、こう言う時は、可愛い子を呼ぶに限るよねぇ~」「year!」
「かわいいこ・・・だと?」
「そ、可愛い子、友達にいっぱいいるんだよね」
ぺこんっ!
軽い金属音がし、跳馬の持っていた缶が潰れる。
【がぶ飲み!おしるこ!!】の文字は見る影も無い。
「リア充死ねやああああぁぁぁああぁぁあAaaaaa!!!!!!!!!」
更新、遅くなってごめんなさい。
なんか、気がついたら、いろんな人に見てもらえてました。
嬉しいですね(´▽`)
あと、前の後書きでトイレ行きたいとか、下品な事書いてごめんなさい。
二度と書きません、多分。




