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銃の知識ゼロの世界で弾丸補充スキルを授かった冒険者、案の定Bランクパーティにクビにされる~銃を手に入れてから狙撃無双で英雄と呼ばれる件~  作者: ma-no
三章 パーティ活動

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082 お掃除


「「うわっ。キモッ……」」


 アサルトライフでクイーンアントの腹をユーチェが狙撃したら、周りの穴から中型犬ぐらいの大きさの蟻がワラワラと出て来たので、プックとユーチェは青い顔をしてる。


「呆けてる場合じゃないぞ! こっちに気付いた! プック、撃ってしまえ!!」

「ラ、ラジャーや~!」

「ユーチェも、もう倒してしまえ!!」

「はいっ!」


 アントはあっという間に50体は出て来たからには、シモンの指示が飛ぶ。するとプックはすぐさま反応して、ガトリングガン掃射。アントの先頭に連射したり、右から左と薙ぎ払ったりと撃ちまくる。

 ユーチェもすぐに反応したが、焦りがあるのか命中率は低下。3発目でようやくクイーンアントは沈み、アントの出現は止まった。


「ユーチェは俺の攻撃が抜けたアントを狙ってくれ! オラッ!!」


 ここまででアントの数は100体以上。シモンはプックのガトリングガン掃射を抜けたアントの塊にショットガンを発射する。


「おお~。一気に倒れた」


 その一撃でアントはバタバタと倒れたので、シモンから感嘆の声が出る。死んだと思われる数は半分程度だが、重症を負って前に進めないからだ。


「プックはそろそろいいんじゃないか?」

「せやな。あとは譲ったるわ」


 シモンがもう一発を放つと、残りのアントは3割ほどとなったので節約。その残りもシモンたちに近付く前にショットガンの細かい鉄塊を喰らってすぐに沈黙した。


「どや~? 凄いやろ~??」

「まさかこんなにあっさりアントの群れを処理できるとはな……」

「凄すぎやわ。アントも怖かったけど、その武器も怖いどす~」


 プック、ガトリングガンとショットガンの威力が見れてドヤ顔でご満悦。しかしシモンとユーチェは、その結果に笑顔が引き()るのであった。



 蟻地獄掃討作戦は、一旦ブレイク。クイーンアントが再出現したらシモンが撃ち殺し、休憩時間を作ってショットガンの弾込めなんかもしていた。

 クイーンアントを2体倒したら、小休憩は終わり。もう2回、派手に群れを倒したら休憩のためにその場を離れた。


「残りは少なく見えたけど、弾はアレで終わりなのか?」

「もう一本あるで~? アントの群れ1回に300発って計算やな」

「う~ん……強いは強いけど、無駄弾は気になるな~。実質6分の1ぐらいの命中率じゃないか?」

「ケチケチすなや。普通のパーティだって、剣でも魔法でも失敗することあるんちゃうの」


 ガトリングガンの残弾を聞いていたら、プックの反撃。確かに前衛でも後衛でも、攻撃を外すことはある。

 さらに言うと防御にも力を入れるのだから、それを空振りにカウントするとプックの命中率とさほど変わらないのではないかと、シモンも納得せざるを得ない。


 それからもプックがシモンのことを「狙撃の変態。略してソゲヘン」とからかっていたら、ユーチェが素朴なことを聞いて来た。


「ところでなんやけど、シモンさん以外が倒した蟻さんの魔石って、誰が拾いに行くんどす?」


 そう。あの場所は、魔石の宝庫。シモンのスキルで近くに落ちた魔石だけでも大量なのに、およそ6割が未回収になっているのだ。


「「ああ~……」」

「なんでウチの顔、同時に見るん? ……あんなところに行くの嫌どすよ!?」


 というワケで、多数決でユーチェに決定。シモンとプックもやれとは言わないが、その顔だけで全てを受け入れさせるには充分であったとさ。



 魔石の回収は、ガトリングガンの弾を使い切ってから。休憩後に3回のローテーションを繰り返したら、蟻地獄の一角は魔石の山となった。


「とりあえず俺がクイーンを殺し続けるから、その間に遠くの物をユーチェが回収。近い物はプックな」

「やっぱりウチが行くしかないんかいな~」

「身軽なの俺とユーチェだからな。ユーチェの命中率では、俺も怖くて行けない」

「絶対に外さんといてや~? 帰って来たら、いーこいーこしてや~?」

「ああ。なんか奢ってやる」


 シモンが適当にあしらっただけでユーチェの覚悟が決まったみたいだけど、プックから待ったが掛かった。


「これ、持ってき」

「ホウキとちりとり??」

「アントの魔石、小さいやん? これなら早く拾えるやろ」

「う、うん……ウチ、迷宮の掃除をしに来たみたいどすね……」


 今回の作戦はアントの殲滅。シモンが黙々とクイーンアントを倒す近くでは、ユーチェはブツブツ言いながらお掃除に精を出すのであったとさ。



 ユーチェが戻って来たら頭を差し出して来たので、シモンはとりあえず撫でる。その程度でユーチェはご機嫌になっていた。

 狩りは、ガトリングガンの弾が残り僅かなので終了。帰りもシモンはショットガンを使ってモンスターを倒し、迷宮を出た。


 その足で向かったのは、冒険者ギルド。今日手に入れた魔石全てを提出したら、ギルド嬢に驚かれた。

 そりゃベテラン冒険者でも1回やったらクタクタになるアント討伐を6回もやって来たのだから、信じられなくて大声を出してもおかしくない。


「なんかエライこと言われてたな……」

「二つ名が害虫駆除業者って……」

「あのギルド嬢のせいや。女王様にチクってやろうか……」


 プーシーユー、初めての二つ名は害虫駆除業者。勇者パーティを六層から追い出した英雄に付ける二つ名はではないので、3人は納得行かず、肩を落として帰路に就くのであった……


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