大河の話
この10年くらい、毎年大河ドラマを観ている。見ていない年もあるので、連続して見てますよと言えるの馬それくらいだろうか。
一年かけてじっくり描くので長丁場だし、進展が遅いと思う時もあるけど、その間役者さん達は棚に状態も心持ちもキープし続けるわけで、それはまあ凄い事だと感心してしまう。
「光る君へ」は最高だった。美しい映像、美しい所作、煌びやかな衣装に調度品、切ない恋。字の美しさ、音楽も良かった。第一回を観て流れ始めたピアノの音に、反田さんかな?と思ったらやはり反田恭平さんで。
(NHKによく出られてますもんね。まだ細くてロシアに居られた頃から好きです。情熱大陸で知りました)
いやーほんと、良かったわあ。美しい人たちを見ているだけでも幸せなのに、ラブシーンがこれまた美しく、こんなに心を揺さぶられるドラマになるとは思いもよらず、でした。
最近観た大河ドラマの中では一番好きだ。
鎌倉殿も大好きだった。何しろこちらもテーマ曲が良い。雄大でカッコ良い曲だった。役者さん達もよかったよね。鎌倉のブームに更に追い打ちをかけたドラマでした。
少し前だと真田丸が好きで。道に迷ってうろうろしていたら、真田丸跡に着いてしまったのを思い出す。
え、ここ?って感じですよ。ふふふ。
世間的には不評だった「いだてん」も面白かった。くるくると変わる時代と視点がややこしかったみたいだけど、全部を通じて狂言回し的な古今亭志ん生が良くって、とりわけ若い時代の森山未来が良くって、彼の渾身の芝浜、熱演でした。
食わず嫌いで見もせずに、あれはつまらんかったらしいと切り捨てるほど勿体無い事はないと思うけど、好みなら仕方ないか。
物語もそうで、わたしはたくさんの話を読みたいし感動したい、泣きたい、笑いたい。それを無料で読めるこのサイトは素晴らしいと常々思っている。
コロナの時に暇で、その時にここを知り、読むだけでは飽き足らず、書いてみようと思って今に至る。
で、今年の「べらぼう」ですよ。
横浜流星の、なんとまあ小粋な町衆の似合う事。
くっきりはっきりぱっちり目の洋風の顔立ちなのに、実にこれがまげの似合う良い男で、話のテンポも良いし面白いです。田沼の謙さんが重厚感あるのと、徳川家の人たちや家臣達が一癖通り越して、三癖ほどありそうで、この伏線がどうなる?と想像して楽しめる。
花魁と客のシーンが茶の間に流れるのもなかなか大胆で、腹上死なんて言葉も飛び出すし、そのシーンもあったりと、やるねぇ大河。
あとは、小芝風花が、若くて可愛いお嬢さんの印象だったのに、いい塩梅の貫禄があってとにかく綺麗です。
そんなこんなで日曜の夜は大河と決まっている我が家である。