占いの話
体調を崩しテレビっ子になっていた数日、わたしの興味を惹きつけたのは、トランプでもドジャースでもなく、占い師の話題だった。
わたしは占いを全く信じていない。
特に血液型占いは馬鹿らしいと思うのだが、血液型占いに人を分類して当てはめたがる人のなんと多い事か。信じてないと言うと、血液型占い信者は結構めんどくさいので適当に聞き流している。
さて、仲良しのジャズダンスの講師(ひとまわり年下、独身、絶賛彼氏募集中)に、プライベートレッスンを受けていたのだが、毎回聞かされるのが恋バナだった。時にはレッスンを中断して聞かされる事もあった。レッスン代払っているのにも関わらずですよ?
アラフォーの彼女はおそらく今も婚活励んでいるのだが、会うたびに付き合っている相手の男が違っている。長い人で3ヶ月、短いと一回会って終わりという感じ。
最後はマッチングアプリを使った某マルチ商法の男と半分同棲していたが、この話はいつかまた。
マルチ商法男含めて、どこで知り合うの?と尋ねたら、友人の紹介で5.6人と並行してLINEのやり取りしてるのだと言った。
プライドが高いのでマッチングアプリとは認めなかったけど、そもそもマルチ商法がマッチングアプリでカモを釣ってるってテレビでやってるのにねぇ。
ともかくその彼女は、1人の男性と長続きしなくて、そしてほぼ100パーセント相手からフラれている。おそらく彼女の性格に問題があるのだが、本人は相手が悪いと思い込んでいる。なぜなら………
『占師の先生から今は時期が良くないと言われた』
『占師の先生が、その人は貴女の運命の相手ではない』
『占師の先生が、彼の住む方角が良くないと言われた』
『占師の先生からはお金と愛情を天秤かける貴女の態度が、相手に伝わってしまう。お金より愛ですよと言われた』
そう、彼女は恋愛がうまくいかなくなると必ず占師のところへ行くのだった。
「一回いくらなの?」
「30分で○万円」
衝撃の価格でした。
自分は可愛くてモテモテ、相手の男達は見る目がなかった、これから運命の人に必ず出会う筈、なのだそうで、信じるものは救われるってまさにこれだなあと思った。
たかが恋愛相談の占いでもあれだけ心酔する人がいるのを間近で見たので、事件を起こした占師や昔逮捕された政治家相手の占師とかは、よほど手練手管にたけて口がうまいんだろうなあと思った。
占いとは、洗脳と紙一重の怖い世界だと思った。




