受験の話
創作小説に行き詰まってエッセイもどき(日記です)を書きました。
新年が明けて既に19日だ。世間は大学入試共通テスト2日目である。
我が家の息子達の時代はセンター試験でした。ちなみにわたしは共通一次 笑
長男氏の試験会場は、以前住んでいた家から徒歩10分ほどのところにある大学。子連れで大学祭に行ったり馬を見に行ったりしてたので(馬術部がある)、勝手知ったる場所じゃん!よおし、母に任せろ、車で送ってったる!と、車で送った。車だと20分くらいだよぇなどとタカを括っていたのだ。
まさか、センター試験のせいで、駅から大学への道が通行止めだとは知らなかった。
しかもいつのまにか一方通行になってる道もあって、大学は見えてるのに着かないんですなあ、これが。
時間には余裕があるけれど、イライラし始めた長男氏は「ここから歩く!」と言い放った。
ぷんすか怒りながらドアを叩くように締めた長男氏の背中に、反抗期か!?とつぶやく阿呆な母。
まあ結果的に志望大学に現役合格したから良かった。
うん、良かった。
落ちていたら、「センターで点が取れなかったのはオカンのせいじゃ」と罵られていただろう。
しかし試練は2年後にやってくる。次男君のセンター試験である。
何故かわからないけど、長男氏と同じ大学で受けるのだろうと思い込んでいたのだが、高校からまとめて出願提出するので(その高校では)学校単位で大体のエリアで仕分けされたみたいで、次男君の場合は想定外の大学が受験会場だった。高校からは近いけど我が家からは不便なところだ。
2年前の教訓を活かして事前に下調べしたので、明日は母が送ってくからね!と言ったが、えー?電車のほうが早いからいい、と断られた。
いやいや、次男君よ、ちゃんと道を調べたよと言ったけれど、友達と待ち合わせしてるから!と笑顔で拒絶されました。
そりゃそうだ、友達と行くほうが楽しいに決まってる。ちょっとしょぼくれたけど、取り敢えず駅までは送った。それくらいはさせて欲しい。
次男君に関しては北の大地にある大学を受験したいというのを、前泊、当日、後泊を含めて2泊3日になるし、そもそもが飛行機で行かねばならないのだから、浮世離れした次男君がひとりで二次試験会場の大学に行けるとは思えない。つまり母が同行せねばならないのだ、だから駄目!と諦めさせた。
「しかもさあ、よくテレビでやってるじゃない?寮生が雪に飛び込んだりして、寒いよ?」
「寒いのやだなあ。それだけで授業に行きたくなくなる」という事であっさりやめた。
どうしても行きたいわけではなかったらしい。
そんな彼も無事本命に合格したのだが、回し合格(第二志望の学科だった)ため、大学の側の河川敷で泣いたと告白した。
合格発表から帰ってきた次男君が、来年もう一度受けると言ったのを、両親と兄が、お前はバカか、来年受かるとは限らないぞ、転学科すりゃいいじゃんと説得したりして。
受験シーズンになるとそんなドタバタを思い出すわけですが、年末年始里帰りした彼らに懐かしく語ると、覚えてないわ!と言われました。
わたしはきっと自分の受験の記憶とともに、死ぬまで忘れないだろうなあと思う。ボケたら別だけど。