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君に送る物語  作者: コヒアコ(ネクタイ✕朝寝雲)
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第29章 少しずつ

僕は、そのノートをどうするわけでもなく自分の書斎の机に隠した。彼女に見つかったときにいい顔をされないだろうという理由からだ。



それから僕は少しずつ変わった。

今までギリギリだった現場入りを誰よりも早くするようになった。サポートしてくれる人たちのお手伝いを率先してするようになった。


「何だあいつ、気味悪い。」

「好感度稼ぎじゃん?はは。」


少しずつ、少しずつ。


「演者さんに手伝って頂くわけには・・・。」

「まぁ、いいんじゃない?よろしくお願いします。」


少しずつ、少しずつ。


「手伝ってくださっていつもありがとうございます!」

「とても助かります!」


少しずつ、少しずつ。


「お、俺も?演者だけど?べ、別にあんたが手伝ってるから手伝ってやるわけじゃないし!」

「素直に言えよー!」


少しずつ、少しずつ。



気がつけば周りからの印象は大きく変わっていた。

彼女のためにやっていたのに、気がつけば僕の周りは居心地がいいものになっていた。

ここからやり直していこう。

そう思っていた矢先、今回の活動写真の監督に呼び出された。


「最近、裏方の仕事も頑張ってくれてるみたいだね?」

「いや、自分なんかができることって言ったらお手伝いくらいしか・・・。」

「その心意気がうれしいんだよ、ありがとうね。」

監督の表情は優しく、そのありがとうは温かいものだった。

「監督・・・。」


これなら彼女にもう一度話せるかも。


11時58分。



ガタガタガタガタッ



「みんな!伏せろ!!」



それは突然訪れた。

執筆:ネクタイ

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