第24章 ど正論
「君は・・・そんな思いつめるまで・・・。」
僕は言葉を失う。彼女はただ黙っていた。
翌日、僕はある家の門を叩く。
豪華な成りのその家はある人が住んでいた。
「お久しぶりです。お嬢がお待ちです。」
「ご丁寧にありがとうございます。」
通された和室、何畳あるか気になったけど、とても数え切れそうにないので真っ直ぐ宙を見つめる。
「お嬢、こちらです。」
「入るぞ。」
「はい!」
見慣れない格好をした美姫がそこにはいた。
「用事、と聞いていたが、あの子を泣かせでもしたんだろう?何があった。」
美姫はそれを気にすることもなく、いきなり本題に切り込んできた。用意してきた世間話を披露することもなく、僕は情けない限りの僕の失態を述べた。
「・・・ということなんだ。どうしたら彼女を守れる?」
ふうん、と興味なさそうに相槌を打ってから、だいたいさ、と切り出してくる。
「自業自得なんじゃん?傲慢にさ、自分の才能にあぐらかいてたんでしょ?その御自慢の頭でさ、考えなよ。彼女の守り方。」
「でも僕一人じゃ・・・。」
「あのさ。」
面倒くさそうな美姫が苛立ちを隠さずに言う。
「てめえのケツも拭けねえような奴がでけえ口叩くんじゃねえよ。お前の評判こっちにまで来てんだよ。分かってんだろ?自分の評価がどんだけクソってことかくらい。それもわかってねえんじゃお前終わってんな。」
「そんな・・・。」
用事は済んだと言わんばかりに美姫は立ち上がると数歩進んで一度だけこちら側を見た。
「・・・を訪ねな。」
「え?」
「フミハル社を訪ねな。」
執筆:ネクタイ




