第15章 平穏?な日常
それからしばらく。
アカデミーは平穏な日常を送っていた。
というか、私達が。
「そろそろ衣替えですねー。」
「冬服重くて嫌いなのよねえ。」
廊下の定位置で駄弁りながら、日光浴をしている。彼の声と相まってうとうととしてしまいそうだった。
「眠いですか?」
「この温かさは眠くなるわよね。」
「支えてるんで、寝ます?」
「そんな器用なこと・・・ふぁぁ。」
「はは、ほんとに眠そう。」
なんの進展もない会話。なんともない日常。
なんともない、しあわせ。
◇ ◇ ◇ ◇
アトリエはごちゃついている。
書斎といい勝負かもしれない。
詩だけでなく、絵も書くようになった僕は彼女をよく書いた。彼女が世界で一番、いや、この話はよそう。僕が照れくさくなる。
便箋をバインダーに挟み、歩きながらかけるようにする。
体育祭の話。
次の年もその次の年も、美姫は応援団だったし、最終的には応援団長まで上り詰めた。応援団長の時は後輩同級生問わず大人気で、【アカデミーの王子様】という異名もついたくらいだ。
彼女は変わらず短距離走をだるそうに、ハイスピードで駆け抜けた。一着なんてとってもね、といいながら美姫と嬉しそうにしてる姿はとっても愛らしかった。
僕は変わらず借り物競争に好んで出た。
そして毎年お題は君が絡むものを引き、君を連れ出し、教師に指摘される・・・までかお決まりの流れだった。教師も本気で怒ってるわけじゃなく様式美として楽しんでいるようだった。
そして話は3年生の時の文化祭へと進む。
執筆:ネクタイ




