第13章 男勝り
先生からのお話で昼休み残り時間も少なくなったところで、美姫がどこかから迎えに来てくれた。
「あの先公に捕まったんでしょ。災難だったねー。ってかもとを言えばお題に入れたやつがおかしくね?」
「まぁ、後先考えずに行った僕もあれですし。」
「とりあえず疲れたしお腹空いたわ。」
「あ、それなんだけどねー!」
美姫が私の手を取り校舎裏へと向かう。
そこには茣蓙を敷いて楽しげに弁当を食べる級友たちがいた。よく見ると彼のクラスの生徒もいる。
「合同でぱーてぃしてるの!」
「「いえええい!!」」
「主役が来たわよー!」
「「ひゅーひゅー!」」
級友たちに手を取られ彼と困惑しながら真ん中の茣蓙へと座る。待ってましたと握り飯やら煮おかずやら差し出されとりあえず口に入れた。誰が作ったのかはわからないが美味しい。もぐもぐと食べながら横を見ると彼も同じように私を見ていた。
「それ全部あたしたちで作ったんだー!」
美姫を筆頭に派手めな女学生たちが、はーいと手を上げる。アカデミーに来るなら家政科の成績もたしかに必要だが、これは嫁げるレベルである。他の男子生徒も嫁にほしいよなとこぼすほど美味しい。
「意外な特技ですね。君は料理は・・・。」
「かろうじて追試は免れているわ。」
「はは、それはそれで美味しそうですね。」
握り飯を頬張りながら彼にツンっと返すと彼は楽しそうに笑った。
昼休憩終わり、午後一番。
種目は、応援合戦の予定だが・・・。
「居ませんね、美姫さん。」
「次の種目の準備かしら。」
美姫の姿が見当たらない。
そのうちドンドンと太鼓の音が響いて、紅と白の応援団が校庭を二分する。
その先頭、男子生徒の服に身を包んだ容姿の整った男・・・
「てめーら!ついてこれんだろうな!」
「「押忍!!」」
もとい女の子、というか美姫がそこにはいた。
「団長!お願いします!」
2つの団の団長が前に出てくる。きれいなハの形にならぶと豪勢に大胆に応援を始める。美姫もそのうちの一人になって華麗なダンスを踊っていた。
「きゃーかっこいいー!」
「白組まけんなー!」
「紅組いいぞー!」
会場は大盛り上がり!
最後に大きく太鼓がドン!となって応援披露は終わった。
度肝を抜かれた私と彼も美姫たちの頑張りに心を奪われとても楽しんだ。
「すごいですね!派手ですね!」
「こんなの地元の体育大会じゃ見れないわ!」
二人で手を取ってきゃっきゃっとしていると、周りの視線を感じた。
かあっと、赤くなって手を離す。なんだか名残惜しくて両手を少し眺めていた。
そんなことをしてたら主役の美姫が観客席に戻ってきた。
「どーよ!あたしたちの応援!」
その声に級友たちが、わぁ!っと盛り上がる。
「3学年になったらあたしが団長だよ!」
執筆:ネクタイ




