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お題シリーズ6

特別な人 悪魔

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/10/13



 俺にはかつて愛した女性がいた。


 何年もつきあっているから、そろそろ結婚しようかと言いあっていた、それくらいの間柄だった。


 けれど、女性は死んだ。


 そして、悪魔になってしまったのだった。






 この世界には悪魔という存在がいる。


 悪魔は死んだ人間にとりついて、悪さをする輩だ。


 そんな悪魔は普通の人間には倒せない。


 聖なる魔力を持った人間にしか倒せないから、やっかいな存在だ。


 だから俺は、普通なら誰かに悪魔になってしまった彼女の討伐を、頼まなければならなかった。


 ただの人間でしかない俺では、悪魔とかした彼女を、この手で楽にさせる事はできないから。


 しかし、幸運にも俺には才能があったらしい。


 悪魔に襲われた俺は、その才能を開花させた。


 戦うための力があったのだ。


 悪魔と化した彼女は、最後の理性で俺を襲わずにどこかへ行ってしまった。


 だから、その時まで気がつかなかったのだ。秘められた力の存在に。


 そのことを考えた俺は、優しい彼女を自分の手で葬る決意を固めた。


 俺は悪魔狩りになるための修行をこなし、彼女の前に立ちふさがった。


「今、君を楽にしてあげる」


 向かい合った悪魔。


 彼女の姿を借りたそれは、狂暴な顔つきで髪をふりみだしながら、おそいかかってくる。


 特別な人。


 世界で一番愛しい人。


 ためらいはあった。


 しかし決意でその感情を上書きする。


 特別だからこそ、恋人であったこの俺が倒さねばならない。


 俺は聖なる魔法を使って、悪魔を浄化した。


「せめて安らかに眠ってくれ」


 悪魔は苦悶の表情になり、絶叫を上げながら砂と化してしまった。


 これで、彼女は喜んでくれただろうか。


 そうだったら、良いと思う。


 悪魔狩りを終えた俺は、次の地へと赴く。


 きっかけは恋人を楽にするという目的があったにしても、せっかく悪魔狩りになったのだから、不幸な目に遭っている人達を救おうと思ったのだ。



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