90/201
盲目のプリンセス
私は今日も願う。
最早、それしか術が無いのだから。
痛みを忘却させ、人々が幸せに暮らす事こそが
私の至福であり
王としての責務を担うお父様をまもる為の唯一の誓約。
たとえそれが私にのしかかり、縛り付ける重く冷たい鉄の鎖だったとしても
今聞こえる鳥たちの歌声が
幸せそうに話す人々の声が
優しく囁く父の声が
父を称える大衆の声が
何も見えない私を幸せにしてくれる
それだけが私の全て
怖くなんてない こわくなんてない
この脳裏に焼き付けられた地獄に比べれば…
私は今日も願う。
最早、それしか術が無いのだから。
痛みを忘却させ、人々が幸せに暮らす事こそが
私の至福であり
王としての責務を担うお父様をまもる為の唯一の誓約。
たとえそれが私にのしかかり、縛り付ける重く冷たい鉄の鎖だったとしても
今聞こえる鳥たちの歌声が
幸せそうに話す人々の声が
優しく囁く父の声が
父を称える大衆の声が
何も見えない私を幸せにしてくれる
それだけが私の全て
怖くなんてない こわくなんてない
この脳裏に焼き付けられた地獄に比べれば…
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。