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ドール=チャリオットの魔剣が語る  作者: ぼうしや
止まらぬ邂逅
14/199

13:遠い道のり

帝国軍、飛空艇内。

執務室


「ったく…オメェよぉ。ギルドのど真ん中でドンパチ始めてどういうつもりなんだよ。」


デスクにうっぷして書類に筆を走らせる男は、舌打ちをしながら

向かいで不遜な態度でソファに座る傷顔の女に先の騒動についての心情を聞く。


「…」


「だんまりか。上等だ、今俺が筆を握ってきったねぇ字を並べてる理由が誰のせいだと知っても口を噤むつもりか?」


男は両手を広げため息を吐きながらかぶりを振ると、再び筆を走らせる。

彼が物憂げに書いているのはギルドの街でレオニードが起こした騒動による顛末書である。


「俺は、あの小娘が危険だと判断して攻撃しただけだ。それ以上でもそれ以下でもない。」


「へぇへぇ、鼻の効いた優秀な番犬を連れてきて俺も嬉しいよ。お陰様でこのザマ。字が上手くなれそうだ」


ようやく口を開き言い放ったレオニードの弁明はいとも簡単に皮肉で返される始末。


「…なぁ、おまえさんよぉ」


男の呼びかけにレオニードは一瞥する。


「その小娘に『何を』見せられたんだ?」


筆を止め彼女をじっと見る男の目は彼女の心を見透かすようだった。

それは、レオニードが顔に傷を残すことから今までの境遇を鑑みての質問であった。


「…いくらなんでも口が過ぎるな、ハワード」


だが、レオニードはそれ以上の質問を許さないといわんばかりに睨み返した。

その攻撃的な態度に流石にハワードは頭をポリポリと掻き「そうかい」と答え

再び執務を再開した。


暫くの沈黙


ソファの横の窓から伺える夕焼けに物憂げな顔をするレオニード。


「…かかっ」


「何がおかしい」


ハワードはその様を見て面白く感じたのか、吹き出す。


「こりゃあ、その小娘に感謝しなくちゃだなぁ」


「…不愉快だな、今の発言はもう少し言葉を選ぶべきだったぞ?ハワード」


静かな怒りを宿した眼光をハワードに向けるレオニードにお構いなしに言葉を続ける。


「いやな、俺の知っている『鋼鉄の乙女』…『ナナイ・グラン・レオニード』って女はな

確か、顔まで鋼鉄だったんだけどなぁ、ってハナシだよ。」


「…くだらん戯言を」


興醒めだと言わんばかりに顔をハワードから背け、舌打ちをした。


「久しぶりなんだよ、お前が『そんな顔』をするのがよ。」



ハワードは懐かしそうにそう呟いた。



「ところで、」



レオニードは思い出したように口を開く。



「あの喧しい奴はどうしたんだ?迎えに来たと思えばあれから姿を見せない」


「ああ、置いてった。」


ハワードは走らせる筆を止め、ため息を吐く。

その姿に首をかしげて「え」と言わんばかりのレオニードの顔はいつもの鉄面皮というよりは

唐突な展開に対応できないなんとも間の抜けた顔をしていた。

俺は、暫く何も考えられないでいた。

他人の空似であってくれと。


―なぜ


奈津かのじょがここにいるのか?



いや、本人と断言は出来ない。

そもそも奈津に顔が似ているだけで、あんな傷は見た覚えが無い。

世界は広い、似た顔なんてひょいひょい出てくるもんだ。

というか、世界とはいえ

そもそもここは異世界だ。

変に意識する事は仕方ないがそれ以上の期待をしてはいけない。


だけれども・・・


なんで、


俺の魂はこんなにも震えている。

焦っている。

何を恐れている。


そんな今考えても答えが出ない問題を繰り返し反芻していくうちに

俺はいつの間にか ある一室に招かれていた。


「パパ?着いたよ?大丈夫??」


「ジロ、先程から様子がおかしいですね。」


『お、おう?ここは?』


アリシアに抱かれながら周囲を見渡す。なんか見覚えのある光景だな。


「ここはギルド本部にある私の執務室だよ、魔剣殿」


『あ、えーと…ニド、さんのですか?』


ニドは絡繰仕掛けの関節をキシキシと言わせながらその小さな体を軽く跳躍させ

正面の大きなデスクの椅子に腰掛けた。


「はっはっは、ニドで構わないよ」


気さくな態度で呼び捨てを許す絡繰うさぎの表情は、奇妙な造形で模しているため伺えない。

こいつの身体の構造はどうなってやがるんだ?


そうか、詰まるところ 彼が、俺の


『改めてニド、俺はトウハタ・ジロウだ。』


「トーハタ、…面白い名前だねぇ。」


『どこまで話せばいいか解らんが、トウハタはファミリーネームだからジロウで構わない。』


「ジロウ。ああ、そうだ。何か覚えのある音だと思えばなるほど。ファミリーネームを始めに名乗る所も一緒じゃないか」


『なにか知っているのか!?俺たちの世界の事を』


「申し訳ない、君たちの世界について知っている訳ではないのだ。ただ、その名前の音と作りに似た国を知っている。」


『そ、そうなのか?』


こんなゴテゴテのジャパンネームと同じ国がこの異世界にもあるというのか?


「トーハタ…はて、君の世界ではこのような文字は使われているかな?」


二度は一枚の紙を取り出し、3本の指で器用にペンを持つと、その紙に文字を書いた。


東畑次狼


惜しいと言いたい所だが、否定はしない。


『東畑は合っている、次狼は残念ながら音の読みは合っているが字が違うんだ。』


リンドは目を開きニドの書いた文字を物珍しそうに眺めている。


「これは、東亞諸国で使われているカンジ…でよろしかったでしょうか?ならばジロの住まう元の世界というのは東亞の由来になると言うことなのでしょうか?」


『そういうわけでは無い…と、思う。そもそも俺の世界はこっちのように幾つもの国があるのは当然…この世界と違って露骨な戦争もしねぇ、魔物も魔術も無い世界だ。』


彼女は質問の答えに、少し物憂げに俯いた。


「それは…羨ましくらいに平和な世界なのでしょうね…」


『そんな事はねぇ。確かにここよりも俺の世界は平和かもしれねえ。だがなぁ…結局、魔術が無くても、魔物が居なくても、戦争が起こらなくても…人は死ぬ。望まれないうんめいを与えられる。そう考えればもしかしたらここと…そう変わりないのかも知れない。』


結局は、世界はそうやって出来ている。

どんな場所で過ごそうが死ねば変わらないし

その運命は無差別に降りかかる。

そして、俺はきっとその洗礼を真正面から受け止めてしまったのだ。


「君は自身の世界を愛せていないのかな?」


ニドはデスクからひょいと降りると、俺に近づきながら言葉を続ける。


「世界とは、自身が万物の情報を五感で受け止め映す自身の鏡のようなものだ。つまり世界は自分自身と変わらない。私はそう思っている。」


『何が言いたい。』


「君は、何よりも自分を愛する事が出来ていないのでは?そして、そう思うことで自分を愛そうとしている。」


『…すまないな、なぞなぞは得意じゃないんだ』


ニドの質問をケムに巻くように誤魔化しているが、奴は知っているのだ。


俺の弱さを。


そして、俺自身もそれをよく知っている。


「話がズレてしまったねすまない。この話は一旦置いておこう。」


『ああ…』


アリシアが、何も言わず…心配そうに俺を抱きしめる。


「さて、本題に入ろう。内容は二つある。1つ目はリンドから既に伺っている。君の力の使い方についてだ。」


『使い方。』


やはりリンドが言っていた人(?)ってのはニドの事だったのか。


「ジロ、君は私と同じで物に魂を宿した存在と考えている。」


『ニドもそうなのか?』


「ああ、私もかつては300年もの間、人間を皆殺しにしていた魔王だ。今ではかつての英雄に封印されてこの様だがね。」


いや、さらっと凄いこと言ってない?この兎。

見た目に似合わず大分コアな人生送って来たんだな


「面白い、この私が魔王と言っても恐れを成さないとは。やはりそちらの世界の感覚ではそういうものなのかな?」


『いや、驚いてはいるよ、いるさ。でも こう、やっぱ…ここに来てから情報量が多すぎてな。いまいちパッと来ないというか…まだ夢の感覚というか。こうサラっと言われると拍子抜けしちゃって…なぁ。』


「ハッハッハ。ジロもここに来るまでに色々あったようだね。」


『まぁねぇ・・・実のところ少しお暇を頂きたいのが本音なんだがね。』


「すみません、ジロ。私が居ながらあのような始末。」


リンドが申し訳なさそうに頭を下げる。


『いや、頭まで下げなくていいって。でも、なんで急に席を外したんだ?』



「ジロとアリシアが対峙した彼女と同様に帝国軍の同僚を見かけたのです。ここに出張る事なんて滅多にありません。魔剣の封印が解かれた矢先、それに関わる事態かもしれないので先に情報を伺いたかったのです。」



「帝国軍の干渉に関しては我々と一悶着あっての事だった。お騒がせしたようだね。」


まぁ、その結果 脇から湧いて出てきたあのゴリラ女と大暴れする事になってしまったけどな。


「本当に申し訳ありません。まさか、ナナイがあの場所に居るなどとも気付けなかったとは。」


『ナナイ?…なんだそれ。』


聞き覚えの無いワードに疑問を持ち、リンドに聞き返すと彼女はハッとした表情をした。


「失礼しました。レオニード中佐の事です。彼女の名前は『ナナイ・グラン・レオニード』

あの時は感極まってレオニード等と呼んではおりましたが。彼女とも旧知の仲なのです。」



『……』



「ジロ?」


いや、今はやめておこう…考えても無駄だ…

おれは少し気持ちの悪い感覚に見舞われながらなんとも情けない声をだしてしまっていた。


「ふむ、流石にお疲れの様子かな?では今日はこの話は一旦ここでお開きにしよう。

3人には特別にここギルド本部内で部屋を用意しておいた。警備も問題ない

外出は、先の騒動を見るに、あまりお勧めはできないがね。」


『なにから何まで助かる。ニド、ありがとう』


頭を下げられない分俺は深々と感謝を述べた。


「なに、私も その魔剣とは古い縁があってね。懐かしいナリを見せられると世話も焼きたくなるのが本音なのだよ。」



『俺、というよりは リューネスの頃のってことか?』



「そうだね…。真逆、再びその魔剣を見るとは思っても無かったさ。」


ニドは懐かしそうに答えると。小さな体躯に似合わない程に大きな耳を揺らしながら天井を仰ぎ、それ以上は言わなかった。


俺とアリシア、リンドの3人は執務室を後にし

ニドに仕える部下に案内されながら彼の用意してくれた一室で一段落することとなった。


この部屋の良い悪いの基準が解らないが、至って普通の部屋で寝台が一つ置いてあり

横に椅子が二つテーブルが一つ置かれていた。


おいおいベッドが一つしか無いじゃん…3人でどうやって寝るんだよ。しかも一人は年頃の野郎だぞ。

…と、言いたい所だが 残念ながら俺は人のナリをしておらず、ましてやそこまで小っ恥ずかしい展開を望むほど

気持ちに余裕があるわけでもなかった。

俺は椅子の横に立てかけられると。

「なにか御用命がありましたらこちらの鈴でお呼び下さい。」と、ニドの部下は俺たちに奇異の目を向ける事なくにこやかな笑顔で去っていった。

ギルド本部なんて言ってたものの。

思っていた以上にやんわりした雰囲気の場所だ。

もっと、こう ゴツゴツした鎧の猛者たちが ニヒルな笑顔を見せながら一触即発の空気で

世紀末的な何かを想像していた時期が俺にもありました。


「彼自身が騒ぎを好まない方なので。」


『300年も人間を苦しめた魔王とは思えないな。』


「あれでも封印されたばかりの当時よりは丸くなっているのですよ。人形に閉じ込められたばかりの時なんて…ジロが最初、無理に動かそうとキリキリ舞した時のように面白い動きをしてました。」


「ふふ」とか笑ってるけど。おまえ、あの時俺は結構やばい心境だったんだぞ。


それをお前は、その腹の中で笑ってたんだな?きっと、そうに違いない


少しばかり悔しい気持ちになりながらも、窓に差し込む夕陽に目を向ける。


『アリシア、ちょっと窓の方まで』


「わかった。パパ」


外の様子が気になる一方、相変わらず動くことが叶わない。

なのでアリシアにお願いして、抱かれながら眺めるしかない。

リンドにも頼んで良いのだが、きっとあの娘は口を膨らまして「私がやるの!」

なんて展開は見えているからな。


窓の方を覗き込むと、そこはとても広々とした町並みが並んでいた。


『結構高い場所に居るんだな、俺たち。』


「ええ、ここは本部の5階の部屋だそうです。」


「すごいよパパ。あそこ。」


アリシアが指差す先に見えたのは、

この中世テイストな町並みに似合わない大きな鉄の塊がこの街を後にするようにゆっくりと空に飛んでいっている様子だ。


『あれが飛空艇なのか?』


「そうですね、帝国軍の飛空艇。コンドルです。」


『って事は、あそこにあの女が乗ってるのか』


「…ナナイの事が気になるのですか?」


『―いや』


俺は、リンドの質問にどう答えるべきか迷った。

今更になって、奈津の顔に似た彼女の存在が気になるのは本当だが。

並行して知りたくもない事実があるという気持ちも本音だ。

いや、確たる証拠も無いのに思う以上の結果に見舞われるのだけは勘弁して欲しかった。

そして黙る俺に対してリンドは何を思ったのか


「彼女は、ナナイ・グラン・レオニード。レオニード家の一人娘。『鋼鉄の乙女』などという異名で呼ばれています。」


ナナイについての話をし始めた。


『鋼鉄の乙女。ねぇ』


「ええ」


『……』


「…」


『……』


「…」


『それだけ!?』


「ええ、それだけです。」


モンスター図鑑の説明ばりに適当な説明。

予想外の回答に拍子抜けも拍子抜け。


「すみません、それ以上の事は少々この娘の前で話すべきかどうか…」


と、リンドと俺はある方向に目を向けると


「むーん」


そこにはむくれて目を合わせないアリシアが居た。


「あの人。嫌い。」


ア、アリシア??

怒ってらっしゃる????

あと、無意識なのかわからないけど

俺の切っ先で床をコツコツと叩くのやめようね??


どうやらこの娘の前でナナイの話をするのはあまり良くないようだな。

あと、頼むからコツコツ叩くのやめてくださいお願いします。


『そ、そうだリンド!!ギルド!!ギルドだよギルドオオオオオ』


俺はこのどうしようもない空気をねじ切るように話題を逸らす。


「その言い方から何か、必死さが伝わってきましたよジロ」


いや、わざわざ気持ちを汲んでくれた事を口にしなくていいからね??


『なんでアリシアを冒険者ギルドに登録する事にしたんだ?』


「そうですね。まず、ジロの目的地である極界。前にも言いましたが、あそこに行くにはある程度の身分が必要になるのです。」


『やっぱ観光地巡り的な事はできない感じか。』


「アズィー様より賜ったこの世界の始まりの地。そのような崇高なる場所にそう簡単には立ち入れません。ましてや、巫女様に合う等という行為自体 普通の身分では不可能というものです」


『わりとハードル高いな…』


「そうですね…何よりも先ず、行くまでの道のりにも相当な費用が掛かります。」


『ど、どんぐらいだ…?』


「そうですね、ざっと安全なルートで向かっても金貨が100枚必要になります」


『わりい、結構な価値だと思うのだが。イマイチ、ピンと来ないんだ』


「もう少し具体的に言えば・・・ええ、そうですねぇ・・・冒険者ギルドの依頼で言うところの上級者向けの以来の平均が銀貨900枚ってところです。」


『・・・・金貨は・・・・銀貨何枚分、なんだ?』


恐ろしくも絞り出した質問にリンドも引きつった面持ちで答える。


「…1000枚ですね。」


つまりは、だ…まず向かうには100回以上の依頼をこなさなくてはいかんという事になる。


『お前が冒険者ギルドを案内した理由がわかったよ…』


気が遠くなる話だな。


「すみません。私も助力したいのですが、流石に持ち合わせではどうにも厳しくて」


まあ、つまりは暫く移動費用を稼ぐ為に冒険者ギルドに立ち寄っては依頼をズンドコズンドコこなさなきゃいかんという事か。


『本当になかなか渋い道のりになりそうだ。』


「それに、私自身がいつまでも貴方たちの側にいれるか分かりません…もしも、何かあった時。それまでには、貴方たち二人にはこの世界での生き方を…身の振り方を覚えて欲しいのです。」


彼女の表情はとても儚く、申し訳なさそうに小さく頭を下げている。


『そう…だよな』


わかってるさ…結果的に俺とアリシアは一蓮托生。

残り500年・・・あるかどうかもわからん魔力を維持しながら生きて

アズィーの「巫女に会え」と言う真意も解らぬ言葉に縋るしか無いポンコツな状況だって事もな。

それに重ねて命を狙われている身と来たもんだ。

そんなどうしようもない状況で、リンドは側に居てくれている。

改めて世話になりっぱなしだという事を改めて自覚させられる。

こんな怪しい魔剣のナリをしてしまった俺を信じてくれてさ

今の俺なんかが何かが出来るわけでもない・・・だからさ


『リンド、ありがとうな』


本当に、一日そこらも経っていない俺に…

きっとアリシアやその母、リューネスに関わる理由があるからこそ、とは知っていても。

この細目の魔術師には感謝の気持ちでいっぱいだった。


「こちらこそ、ありがとうございます。」


リンドは顔を俯かせ、スカートの裾を握り締める。


「このような事態を望んではなかったものの、貴方のような人格がアリシアの魔剣でよかったと思ってます」


『買いかぶり過ぎだな。感謝するなら此処に俺の人格を突っ込んだアズィーにでもしてくれ』



「いいえ、たとえそれが神に定められた運命だったとしても。私はアリシアの笑顔を再び見せてくれた貴方自身に感謝します。そして、アリシアを守ってくれて、ありがとうございます。」


深々と頭を下げるリンドの気持ち

あの時、孤独を異常なまでに恐れたアリシアの気持ち

俺は、まだ何も知らないんだ。

本当にようやく異世界での俺の物語は始まったばかりで。

これからきっと知りたくもない事を知っていくんだろう。


運命は機械のように無機質で…残酷で、歯車を回し続けながらジリジリと事実を近づけていくようなモノ。

だからこそ…その時、俺は運命に嘆くだけでは無く

瞬間に訪れる選択を感情に飲まれて誤っては行けない


そう思った。

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