第八話 転校生
それが予知夢なのか、はじめはわからなかった。
いつも見ている平穏なクラスの光景だった。
気がかりなのは、友達に話しかけられても何も聞こえなかったことと、
視界の所々に黒いもやがあった事だった。
ホームルームの時間、先生が何かを話したような気がしたあと、
教室の扉が開き、一人の女子が入って来たのだ。
おそらくあれは転校生だろう、自己紹介をしているとだと思うが、
今の僕にはわからなかった。
名前だけでも覚えようとしたが、黒板にかかれた名前には黒いもやがかかっていてわからなかった。
声を出そうとしたとたん、椅子が倒れ僕は頭をうった、
その時にたまたま見えたのだが、クラスの後ろに何者かが立っていたのだ。
その見た目はハッキリとはみえなく、黒いローブみたいなのを羽織っていた。
顔は影で隠れていたが少し見えたのは、何かの仮面を被っていたことだ。
そのあと、仮面を被った何者かは黒いもやと共に姿を消した。
椅子に座り直した僕はもう一度転校生をみた。
髪の毛は黒のロングヘアーで、身長は平均位だろうか、
笑顔を最後に自己紹介が終わったのか、転校生は先生の指示を受け、
僕の隣の席に座った、そして笑顔と共に何かを話したが、
何も聞こえなく、そのまま訳がわからないまま、目が覚めた。
僕「一体なんだったのだろう。」
そう呟き、時計をみると、ものすごく寝坊をしていた。
夢のことなどもう気にせず僕は急いで家をでた。
登校中にふと思い出したのが、あの仮面を被った何者かが何なのかずっと気になっていた。
黒いもやと仮面を被った何者か、そしていつもとは違った夢。
いろいろ新しい事が起き、整理が追い付かないまま、
僕はギリギリ遅刻せずに学校に間に合った
今回より、ヒロイン的存在と悪役を出演させますが、
名前が決まっていません。
自分で決めようとは思いますが、よろしければ名前の案を頂きたいです。
ヒロインの名前が決まり次第第九話を登校しようと思っております。