無双の序曲
ゴッドイーターやりたいけどお金がないので似たような世界感で作って欲望を晴らすか。という欲望丸出しの動機で作りました。
ですのでゴッドイーターに酷似する場面が出る場合があります。ご了承ください
※この小説は他サイトで設立された創作連合というグループの一員として投稿しております。
突然“人間よりも圧倒的上位の存在”が襲来したら、人間は、その他の生物はいったいどうなってしまうのだろうか。
全世界衛生の情報によると現在の人間の総人口は三億を切りかけているとのことだった。
いったいなにが襲来したのだろうか。
それは高い知能を持ち、人間の言葉を理解し、また話し、なおかつ身体能力も体の大きさも寿命の長さも人間の比ではなかった。
『ドラゴン』の襲来。
それが人類にとって――否、地球上の全生物にとって生態系を大きく揺るがす危機的事態だった。
飛龍、恐龍、巨龍、地龍、海龍。
全五種のドラゴンがまたたく間に繁殖し、生物を捕食していった。
このドラゴンという生物の驚異はその人間よりも卓越した能力だけではなかった。人間の持つ最大の兵器であろう核が通じないのである。ドラゴンの硬い鱗は人間の兵器の威力になんの反応も示さなかった。そして必然的にその他の重火器も無意味だ。
ドラゴンが現れて三年後――全人類の人口が四億を切っていた。
その時――ドラゴン一匹をたったひとりで惨殺した男が現れた。
赤城ミリーヤ。
ロシア人と日本人のハーフである彼は素手で、そして信じられないことに無傷でドラゴンを討伐してみせた。
そこからその男を中心にドラゴンを討伐する組織ができたのは言うまでもない。
* * *
ここは、中国西部にある西京。
「生麦生米なまためご……やっべ噛んだ」
大きな翼を背に生やした青いドラゴンの頭部に座っている少年。
「せっかく隊長に昇進すんのに噛んじまうなんて……幸先いいな。そういうことにしよう。……よっこらせ」
少年は大空を見上げて呟いた。
「かーえろ」
そう。これはドラゴンが襲来した世界のお話、御伽噺、物語だ。
誤解の無いよう言っておきますがこの作品の主人公は後半に出てきた少年です。