第51話 一方、結華達側では
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「・・・・つぐみちゃん達、大丈夫かな?」
「大丈夫だろ、龍星さんがいるし」
希が歩きながら不安そうに言うと富士也が笑って告げると頭を撫でる。
それに戸惑う希だが、微笑ましいだけである。
「・・・?」
「どないしたんや、ゆい」
歩いていた結華が立ち止まると隣を歩いていた千秋が首をかしげて訊いた。
なにもないまま立ち止まる彼女ではないことを把握しているからこその問だろう。
「いや、誰かに見られているような気がして」
「・・・・誰かに?」
結華のつぶやきを復唱する千秋。
そして、周囲を見渡す。
「? どうかしたんですか?」
「ん? ああ、ゆいがなにかの気配を感じたようやから、調べとるんよ」
希が近寄り、見上げながら尋ねると千秋はにこっと笑いながら伝える。
それを訊いた富士也も周囲を警戒するように見渡す。
今のところ、なにもないのだが。
「・・・・上か?」
そう結華がつぶやいた時、建物の上からこちらへと降ってくる生き物を発見した。
とっさに声をはりあげる結華。
「みんな、よけろ!」
「なっ!?」
「ちィっ!」
「きゃ!?」
それが聞こえた千秋・富士也は横へと飛んだ。
その瞬間に、土煙が舞い、周囲を覆い隠す。
ちなみに希は富士也が姫だきしているため、無事である。
暫くして、目が冴えると、真っ白い骨のような顔つきに、金色の瞳で体つきは恐竜のようだが、前足があるわけではない生き物がこちらを見据えていた。
口をあけて、鋭い牙を見せながら咆哮する生き物。
「オウル・ティルだと!?」
「生息地を移したのか・・・」
「あはは、こらぁ・・・、しゃれにならんわ」
「ど、どうしたら・・・!」
驚く結華の隣で笑う千秋、驚きはあるが冷静に後ずさる富士也。
しっかりと富士也の手を握る希。
「ゆい、どれくらいおる?」
「ざっと、2・3匹くらいだとは思うが・・・。 どうだろうな」
腕輪に触ると、真っ黒い刀身のいかつい大刀が現れる。
両手で持ち、相手をまっすぐ見据える千秋。
『グガウウウウ!』
いち早く動いたのは目の前にいるオウル・ティルだ。
千秋の頭めがけて、かぶりつくつもりなのだろう。
だが、斜めに構えてそれをふせぐと、右足で蹴りをいれて蹴り飛ばす。
その反動で壁にぶち当たり、崩れ落ちる。
「ははっ・・・・。 やるなぁ、千秋は」
「いやいや、そこは褒めるところなのかな!?」
「じゃないのか?」
笑う結華に思わずツッコミをいれる希。
富士也はあんまり気にした様子もなく、彼女を下ろすと。
千秋と同じように、腕輪に触れて、黒い刀剣を取り出した。
そして、地面を蹴り、右側にいるオウル・ティルめがけて、切り結ぶように上から振り下ろす。
とっさのことでオウル・ティルは動けずに切り裂かれて、崩れ落ちる。
「慣れてるなぁ・・・・」
「こういうのがでてくるから、アレは用意されていたのかな?」
思わず結華が感心したようにつぶやくと希は腕輪に触れる。
感想をくだしゃいまし。




