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御神楽学園(停滞中)  作者: レフェル
任務へ2
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第45話 探究者達

久しぶりの更新です!

しばらく歩いていくと、ひときわ大きなどすグロい赤い液体が壁にべっとりとついていた。

なかには、身体の一部と思われるもの落ちている。まるでここで何者かに食い散らかされたかのようだ。


「証拠をこんなに残すなんて余裕なんやろうかね」

「さあな、余裕があるかどうかなんて今の状態じゃ把握はできねーだろうぜ」


深紅が壁を調べながらつぶやくと光一は興味なさそうにしながら落ちていた肉片を採取し、用意された袋にいれた。


「んじゃ、次の探索と」

「しっ……」


龍星が声をかけようとすると、深紅が自らの口元に指を当てて合図する。

それに気付いてこの場にいた全員が黙る。

すると、どこかで引きずるような音と共に、なにかをすするような音が聞こえてきた。


「なんだ、この音は」

「わからないけど……なにかを引きずってる音がしたね……」


困惑する一晃の隣でひばりは胸元を押さえながら言う。

恐怖に必死に耐えているようにも見えた。


「……調べてみるか」

「そんな、危ないよ!」


秀久がそう呟くとつぐみは慌てて彼のブレザーを掴んで不安げに瞳を揺らしていた。

多分、彼女は怖いのだろう。

なにかわからない恐怖によるものでより精神が不安定になっているようだ。

無理もない、いくら力があっても彼女達は普通の女の子なのだから。


「けど、調べないことには先に進めないし」

「なにより、不意打ちをされにくくなるはずや」


そこへ光一と深紅が近寄り、諭すように告げる。

二人の意見が正しいということは理解はしているのだが。


「だーいじょうぶだって♪ 俺もついていくしな」

「ちょ、やめてくださいよ~!?」

「ふにゃ~♪」


そんな二人を見て龍星は優しく笑いかけて頭を撫でていた。

ひばりは慌てるが、つぐみはまどろんでいた。


「そんなに心配ならついてくればえぇやん」

「そうそう、それにここで別れる方が危ないだろうしな」


深紅が提案すると光一は同意した。

それを見て深紅が口を開いて笑顔で尋ねる。


「賛成みたいやけど、それは日ごろの趣味の経験で?」

「まあ、そんなとこだ」


深紅の問いに光一は笑いながら答えた。

対照的でありながらも、良いコンビである。


「では、いきましょ~」

「あ、みやちゃん先輩!まってください!」


歩き出す彼女をひばりが慌てて追いかける。


「ちょ、ひばりも待てよ!」


それを見た一晃も慌てて追いかけるのだった。


「あいつらだけで先行して大丈夫なのか?」

「大丈夫じゃないから、追いかけようよ、万里くん!」


呆れる万里につぐみが声をかけるとそのまま走り出す。


「おいおい……しかたねーな」

「つぐみも万里も待てよ!」


万里も後を追うと秀久も続く。


「これで大丈夫なのか?」

「それはわっちら次第やろ、急ぐで」

「ああ、つぐみ達になにか起こったらことだからな」

「………!(早くいこ!)」


その後を光一達が追いかける。

この様子を黒い影がみていて赤い舌をなめまわしていた。

まるで獲物を見つけたかのように。

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