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御神楽学園(停滞中)  作者: レフェル
任務へ2
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第43話 屋敷探索?

「ここ……なんだか嫌な感じがするよ」

「なら、ここになにかあるってことやな」


屋敷内を探索しているとつぐみが秀久にしがみついて呟いた。

それを聞いて深紅は霊刀という霊力をこめた剣を取り出す。

すると彼女の足元から一匹の狐が出てきて眼前を見据えるように目を細めていた。

この狐は深紅の守護魂しゅごだまといい、霊力を持ち、あやかしを見えるようになる人物にのみ根源する力である。

人により、それぞれ違う守護魂が存在する。

戦闘中にしか登場しないものや、気ままに勝手に出てきて登場するのもいたりする。


「~~~っ////」

「秀久、大丈夫か?」


つぐみのやわらかいものが腕に当たっているため、必死に理性を総動員して耐えている秀久。

そんな彼を心配してか光一が声をかける。


「だ、大丈夫だ」

「………全然そうには見えないんだが…」


光一のほうを向いてサムズアップするが、いまにも理性が崩れそうな様子にますます心配になってきていた。

このままだと、秀久が倒れてしまうので深紅に声をかけてつぐみを保護してもらうことにした。


「ふみゅー! 深紅ちゃん、おろしてよー!!?」

「はいはい、今は静かにしてんか~」


じたばたと暴れるつぐみに気にもせずにスタスタ、歩く深紅。

その間に壁にもたれて深呼吸する秀久を龍星達が介抱していた。


「あれくらいでだらしがないぞ、秀久」

「いや、龍星さんじゃないんだから無理があるぞ」


龍星に注意されて、秀久が落ち込むと光一にツッコミをいれられる。

芹香は苦笑し、京はにこにこしながら頷いていた。


「あ、なにかいなかった?」

「ん?どこだ」


ひばりが声を挙げると一晃は周りを見渡して聞き返す。

彼女は指でさきほど見た方を示す。

そこに一晃が近寄り、壁にふれるとぬめりとした生温かいなにかが伝う。



「これは……」

「血か?」


一晃が人差し指でこすりながらつぶやくと龍星がいつのまにかそばにきていて尋ねる。

下ろされたつぐみがひばりと同じように顔が青ざめさせて、必死に深呼吸をくりかえしていた。

それは芹香も同じようで一生懸命気持ちを落ち着かせようとしている。



「血のようやね、それも最近のようや」

「わかるのか?」


別の場所を調べていた深紅が近寄りながら言うと光一が聞き返した。

たったこれだけでもいやというほどの血を見てきた彼女にはぞうさもないのだろう。


「おん、生温かい血と……ここの切り口からすると……つい最近のものや」

「なるほど……」

「ということは、近くにけが人がいるのかもしれないというわけか」


頷いて説明する深紅を見て納得する龍星、その隣で光一が立ち上がると警戒するように周りを見渡す。


「そういうことやね」

「人か……もしくは……あやかしの」


同意する深紅を見ながら光一が言うと彼女は笑った。

どうやら、彼の考えもありそうなことなのだろう。


「そうだ! おいで、なゆ!」


そんな中つぐみが大きな声を挙げて自らの影を見ると、光の粒子が現れて徐々に何かの形を作りだす。

光が消えるとそこにはうさぎがいた。

ただ普通の兎とはちがい、着物みたいなのを着ているようだ。


「みゅ?」

「うん、今日はお願いがあって喚んだの」


目を白黒させながら主であるつぐみを見上げて首をかしげて鳴くと、彼女は笑顔で笑いかける。

ちなみになゆは妖兎という種族で、つぐみを守護する守護魂だ。


「どっちも可愛いな~♪」

「………(うんうん、主と同様に可愛いよね~♪)」


龍星と芹香はカメラを取り出してつぐみの方へと向けて撮っていた。

その中でこっそり秀久もくわわっていたりする。


「みんな、行く場所わかった……よ?」


いまだになゆと会話していたのか、振り向いて笑顔を見せてからきょとんなるつぐみ。

情報を伝えようとしたのに、なんでこちらに注目されているのか彼女には理解できないでいた。


「ところで、何がわかったんだ?」

「あ、うん! 実はね……」


困惑しているつぐみに光一が声をかけて話を促す。

それに気付いて聞いたことを説明しだす。



「へぇ~……音で聞き分けてもらってたわけか」

「うん、でも……確実というわけじゃないんだけどね」


話を聞いていた秀久がつぐみの頭を撫でながら言うと彼女は頷いてから苦笑を浮かべた。

光一はというと腕を組んでなにやら考え事をしていた。


「匂いをたどると、あちら側に……音も同じ方向にいっとる」

「……なんなんでしょうね~……」

「偶然にしてはなんかおかしい状況だな」


いくらか情報をまとめる深紅の隣で京がつぶやき、光一も考え込んでいた。


「これは、もしかしてを考慮して、罠の可能性を考えた方がいいかもな」

「……(じゃあ、はじめから私達をおびき寄せるために呼んだと見ていいのかもね! とりあえず、警戒しておかないと!)」


龍星と芹香もメモ帳に記入してなにやら悩んでいたが、このまま悩むだけではらちがあかないと見て、もしもの事態に備えることにしたようだ。

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