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第42話 遊園地 改

人数間違い!?

「……あの…?」


あまりにも見すぎていたのか不審そうに声をかけられた。

それに気づいて雅教諭が笑顔を浮かべると。


「なんでもないですよ~♪ ところで、依頼人さんでよろしいでしょうかね?」

「は、はい。そうです」


と、言いさりげに尋ねると女性がぎこちなく答える。


「なんかあやしいな」

「結、見た目で判断したら駄目だよ」


小声でつぶやく結華を千秋が頬をつついてたしなめて注意する。


「けどよ」

「まだ、確信できてないんだから、今は様子見だよ」


だが、結華は不満そうな様子で言い募ろうとするが笑顔で千秋に諭されると小さくしぶしぶと頷いた。


「ふわ~……すごいねあの二人」

「すごいというより、あの二人、任務中にらぶらぶしすぎだろ…?」

「任務の最中ですけど、いいんでしょうか?」


希が結華と千秋の様子を見て呟き、富士也は呆れて日奈は困惑気味だ。


「さあ、中に入るよ~♪」


そこへ雅が来て希達に笑顔で声をかける。

どうやらいつのまかにかこれからすることを決めていたようだ。


『了解!』


頷いて雅につづいて遊園地に入る希達。

その姿を二人の中年の夫妻は眺めていた。

どこか異様ななにかを周りに放ちながら。



「中は薄暗いな……やっぱり」

「いかにもなにかが潜んでそうな場所だね」


ゲートをくぐって元遊園地の中に入りながら口ぐちに会話する結華と千秋。

なにげに腕を組んで歩いている二人はさまになっているといってもいいほどだ。


「俺から離れるなよ、希」

「うん、なにが起きるかわからないし、そうするよ」

「では、慎重に行動しましょう」


警戒しながら歩いて希に告げる富士也に素直にうなずき、日奈に声をかけられて頷いた。


「見た目は普通だけど、なにかが違うというのがまるわかりだなぁ」


雅は希達の先頭を歩きながら案内地図を見て呟いた。

元遊園地にはメリーゴーランド・ジェットコースター・ミラーハウス・ゴーストキャッスル・

ゴーカート・コーヒーカップ・観覧車などのアトラクションがある。


「後で遊ばせてもらおうかな♪」


その後彼が小声でつぶやいたのだが、それは誰にも聞こえていなかっただろう。


「霧?」

「急に霧がでるなんておかしいな」


と、その時だ。急に霧が雅達の視界をさえぎるようにでてきた。

紫色の毒々しい霧で前が見えにくくなっていくなか、結華達はさらに警戒をつよめた。


「これで俺達を隔離するつもりなんだろうな」

「それって、知恵が回るやつもいるってことだよね……なおさら警戒しなくちゃ」

「ですが、なにかの気配がただよっております」


確信するかのように呟く富士也の隣で希は杖を握りしめ、日菜は薙刀を装備して周囲を警戒する。

なにが起きてもいいように気を配るのはこの場では最善の策である。


「霧かぁ、なら……これかな♪」


そう言ってローブのポケットを探る雅。

いったい彼のポケットにはなにがはいっているのだろうか。


「えーと、これでもない、これじゃないし~」


ごそごそとポケットをさぐる中でなにが動く影が見えた。

それは雅へと目標を定めて襲いかかるが、後ろ足を一歩後ろへと下げて回避した。

そのまま影は地面へと倒れこむと紫色の異形な形をしたゲルがいた、が様子が変だった。


「?」

「雅先生、どうしたんですか!?」


それに気づいた彼はしきりに首をかしげていると、希の声が響いた。

こんな霧の中ではなにが起きているのかわからないのだろう。



「あ、ごめんね、心配かけたよね? なんでもないよ、こっちは平気~♪」


声に気づいて申し訳なさそうに謝る雅。

それを聞いて胸元をおさえて安堵する希が「よかった」と呟いた。

彼女の足元には金色の狼の姿を模した生物がおり、周囲を警戒していた。


「どうだった?」

「大丈夫だって、いきなり声がとぎれたから心配したよ~」

「おいおい、あの雅先生がヘマするわけないだろ」

「どうかな、この霧だんだん濃くなってきてるから……ヘタな動きはできないよ」

「ですが、このままというのも」


そんな彼女に富士也が声をかけると笑顔で答え、結華が呆れた様子で言うと千秋も周囲を警戒しながら告げ、日菜も警戒しつつ、周囲を探る。

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