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第40話 屋敷と魔物? 改

雅達が謎の中年の男女と出会っている頃……。


「ついたな」

「ここが魔物のでる屋敷だね~」


ところかわりつぐみ達の方でも目的の場所の前まで来ていた。

光一・京・深紅・つぐみ・ひばり・白姫・晃希・秀久・龍星・芹香・万里、そして担当地域であり教官でもある陵と風。

あたりはなんの違和感もないように見える。


「………(うへぇ……なんか空気が淀んでる気がするよ)」

「ここまで濁っていると、魔物がでてきてもおかしくはないな」

「みゅ~♪」


芹香は龍星に抱きついて呟き、龍星は芹香の頭を撫でながらつぐみを懐にいれていた。

そのせいであっというまにたれつぐみんに大変身しててろりんととろけるつぐみ。



「……なんで、龍星さんの時だけ?」

「秀久、悔しいかもしれませんが……頑張ってくださいね」

「わきゅう?」

「龍星効果、おそるべしってか?」


膝をついて落ち込む秀久を晃希が苦笑を浮かべてなだめ、その様子を白姫は小首をかしげて見つめ、万里も苦笑を浮かべていた。



「……このメンツで大丈夫なのか?」

「まあ、なるようになるしかないやろ」

「だいじょーぶです、みやちゃんもがんばりますから~」



先行きが不安になる光一に深紅が苦笑を浮かべてなだめと京がにこにこと笑いながら告げる。


「カズくん、だ、大丈夫だよね?」

「大丈夫だよ。なにがあっても俺がひばりを守るから」


ひばりは小さな手で幼馴染の制服の袖に触れて不安そうな表情で見上げると一晃はわらってからそのまま手でひばりの頭を撫でた。

それにこそばゆいような、少し複雑なような面持ちで困惑するひばり。


「おーい、お前ら行くぞ?まずは屋敷の中を見てからだ」

「魔物の臭気もあるのでここにでてくることは間違いないけど、害のないものかもしれないしね~」


と、そこにレインこと陵とサーミこと風が近寄ってきて声をかけてきた。

確かに、今はここでなにもしないよりは屋敷に入り調査するほうが先だろう。

黙ってつぐみ達が頷くと、風は屋敷の方へと歩いていき、扉に触れて押すと重たい音を立てて開いた。


「こ、怖いけど……頑張るよ!」

「い、一緒に頑張ろうね、つぐみちゃん!」


つぐみが勇気をだすように言うとひばりも覚悟を決めた様子で声をかけて中へと侵入していく。

なんとも微笑ましい光景である。



「つぐみとシロもだけど、支倉ちゃんも無茶はしすぎないようにな?」

「………(そうだよ!三人にもしものことがあったら大変だからね!)」


そんな彼女達に龍星が歩きながら声をかけると芹香も歩いてきて同意する言葉でつぐみとひばりと白姫の頬をつつく。

そこで頬をつつく意味はあるのだろうかと、秀久と一晃と晃希は思ったが口には出さないでおいた。


「……なんか、保護者とようちえ……」

「あかん!それ以上は言うたらあかん!」

「そうですよ~、みやちゃんもおこるときはおこりますからね~」

「たしかに保護者と子供も引率って感じだよな」



その様子を見て立ち止まり、光一が呟きかけると深紅が慌てて止めに入り、京も腰に手を当ててじと目で見つめ注意し、万里は同意している。深紅の様子に気づいた光一はちらりと龍星の方を見る。


「?どうした、光一」


それに気づいた龍星は不思議そうな様子で近寄りながら尋ねる。

懐につぐみと白姫をいれ、右肩にはひばりを左には芹香を乗せながらだが。



「あ、いや……なんでもないんだが。……なんで、雨宮達を懐にいれてるんだ? しかも両肩にはそれぞれ瀬川と支倉を乗せてるし」

「あー、これか♪ その方が安全だからだな」


光一は首を横にふりながら疑問を言うとなんだそんなことかという表情を浮かべあっけらかんと言い放つ。


「安全なんは確かやろうけど、ひばりは恥ずかしそうやで?」

「あ、あう////」


そこへ深紅が来て龍星に告げると確かにひばりは恥ずかしそうにしていた。

なぜここまで恥ずかしがるのか龍星にはよくわからないでいた。


「なにしてるんだ、早くこいよ」

「魔物も屋敷の調査も終えてないんだよ~」


その時陵と風がしびれをきらして歩いて来て屋敷に入るように促す。


「みゅ!行こう、お兄ちゃん!」

「おっと、そうだな」


それに気づいてつぐみが声をかけるといまだに落ち込んでいる秀久と一晃に声をかけて屋敷へと陵と風に続いて中へと入った。

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