第37話 任務地はどこ? 改訂
「任務って、どういうことですか?」
「そのままの意味だよ~♪ 大丈夫だよ、レイン達も付き添うしね」
つぐみの問いに雅が笑顔で振り向いて答えると安心させようと肩を叩いてる。
いや、聞きたいのはそうではないのだが今は黙っておくことにした。
「で、何人編成で行くつもりなんだ?」
「そうそう、それを決めようと思ってここに来たんだよ」
龍星が近寄りながら尋ねると、そう告げた。
「決めるって、全員で同じ場所に行くのか?」
「ううん、場所によってわけるつもりだよ♪」
秀久の問いに笑みをくずさないまま雅は話す。
「場所によって?」
「うん。 一つ目の場所はさびれた遊園地で、もう一つは同じ日、時を繰り返してしまう町と……
魔物が出現すると言われている屋敷の調査をすることだよ」
思わずひばりが聞き返すと資料を全員に手渡しながら説明する。
「三つもあるのか……」
「だから、分担するんですね」
万里と日菜は手元にある資料を見て呟く。
「みんながどれにするかは自由だよ?ここに残って普通に部活や勉強するのもよし、だしね」
配り終えた雅がこの場にいる全員を見渡して言う。
行くかどうするかは本人が決めろということなのだろう。
「ない~?」
「やで~?」
「の~?」
「なぁ~?」
「む?」
「くじゅ~♪」
「だよ!」
「です~」
「ひゃう?」
黙り込むつぐみ達をぷに達は不思議そうに見つめていた。
とても和む光景である。
「つぐみとひばりと希はここにいた方がいいかもな」
「「「なんで!?」」」
万里が呟くと迫る三人。
いきなりだったので少したじろぐ万里。
「戦闘苦手だろ? だったら、行かない方がいいと思ってな」
「それは……そうだけど」
「でも、みんなだけを危険な目に合わせるのは嫌だよ」
「私もひばりちゃんと同じ意見だよ」
諭すように話すがつぐみ達は納得がいかないでいた。
なにより、自分達だけで安全な場所でぬくぬくなんてしているのが嫌だから。
戦闘は好きではないが、それでも仲間を心配する気持ちの方が強いようだ。
「まったく……つぐみ達らしいな、本当に」
「………(だからこそ、時々心配になるよね。
特につぐちゃんとひばりちゃんは無理する傾向があるから)」
微笑みながらつぐみを抱っこしてお腹を撫でている龍星の隣で芹香は心配そうにつぐみの頭を撫でて不安げに瞳を揺らす。
「ふみゅ~………それならお兄ちゃんや芹ちゃんだって無理するじゃん」
とろけてたままで二人を見つめて話すつぐみ。
まあ、あまり迫力がないのは彼女の可愛さゆえだろう。
彼女の反応に苦笑を浮かべる龍星と不思議そうに小首をかしげる芹香。
「ふうかも無理する傾向があるけどな」
「ここで蒸し返さないでよ!てか、なんで抱っこするの!?」
輝も話にくわわるように近寄り話すが、なぜかふうかを抱っこしていた。
癖なのかそれともふうか限定なのかわからない。
「にぎやかだね~」
「まったくだな」
それを雅と陵がほほえましそうに眺めていた。
「久遠くんはどないする?」
「そうだな、俺は調査の方にしようと思う」
いまだに資料を見ている光一に近寄り、深紅が尋ねると顔をあげて視線を向けると答えた。
なるほど、と納得して深紅も資料を見る。
「神埼はどうするんだ?」
「わっちも調査の方にしようか思ってたんよ。 任務へ行く時は、よろしゅうな?」
「ああ、こっちこそ」
光一が問いかけると彼女はニヤリと口の端をあげて答えて手を差し出すと光一も手を差し出して固い握手をする。
「ひなちゃんとみやちゃんはどうするの?」
「みやちゃんもちょうさにしようかとおもってます~」
「私は、決めてませんね」
彼らとは離れたところで会話をする京と日菜に近寄り、響が尋ねると京は即答し日菜は苦笑を浮かべていた。
「何人編成でいくんですか?」
「あんまり人数が多くても大変だからね……突入する人としない方に分かれさせるつもりだよ」
秀久は雅に近寄り、問いかけると笑顔で答えた。
「後、俺達ももしもの為についていくことになってるから、よろしくな」
陵が雅と会話しているところにくわわり笑みを見せた。
「初音はどこにする?」
「私は悩んでるんだよね~……結華は?」
「俺も悩んでるんだよ」
別の場所でも任務をどこにするか相談していた。
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