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御神楽学園(停滞中)  作者: レフェル
部活勧誘編
39/70

第31話 部活見学とぷにっこ部の顧問は? 改訂

ぷにっこの鳴き声、まーちーがーえーたーっ!!!

「えーと、それでウチに用事かな?」

「あ、そうです! わたし、弓道に興味がありまして」

「俺はスルーなのか!?」

「だよ~」


苦笑いしながらふうかは聞かれると振り向いて子供みたいな笑顔で言う。

ふうかの行動にまたもやショックをうける輝、ふーにゃんは輝の膝にのり、ぽふぽふと猫の手で宥めていた。


「ううっ、ありがとう。 ふーにゃん」

「だよ~」


感激してふーにゃんを抱きしめる輝、ふーにゃんはいいってことよみたいな鳴き声で輝に鳴いた。傍からみたら変な人だ。


「弓道に? それはうれしいわ♪ それじゃあ……見学でもしてみる?」

「いいんですか?」


にこにこ笑顔で言い、手を叩いてからふうかに聞くとふうかは嬉しそうに聞き返す。

相変わらず、輝はスルーのようだ。


「もちろんよ♪ あ、自己紹介遅れたわね? 私は二年の光圀小夜みつくにさよっていうの、よろしくね? えーと……」

「一年の風音ふうかです! よろしくお願いします!」


笑顔で返事をかえし、ふうかを見て小首をかしげる。

それを見たふうかは自ら自己紹介し、手を相手へと差し出す。


「ふふっ……可愛いこね♪ よろしくね、ふうかちゃん」

「はい!」


笑みを見せて手を握って握手する小夜とふうか。

この後、ふうかはまだ、いじけている輝を連れて弓道部の見学するために部室へと入った。


この時、またもやふうかが輝の妹と勘違いと共に、小学生扱いされたのはいうまでもない。



ふうかが部活見学している頃……


「ここが……」

「ぷにっこ部の部室か…」

「………(なんていうか、教室って感じしないね)」

「なんで俺まで」


瑠奈・龍星・芹香・富士也達は地図どおりの場所に着いたと同時にそれぞれ感想をつぶやいていた。内装は、教室をむりやりつくりかえたみたいになっており……ちっちゃなジャングルジム付きのすべり台や、レゴやおもちゃがはいった箱が置かれており、怪我しないようにマットもしかれている。


「保育園みたいだよね」

「確かに、そんな感じの内装だよな」

「………(ね、ねぇ……がらがらもおかれてるんだけど)」

「なんで、ここに?」


瑠奈が周りを見回して言うと同意する龍星。

そんな彼女と彼に芹香が声をかけ、富士也が茫然とした様子でつぶやく。

視線をむけると、そこにはなぜか赤ちゃんグッズが置かれていた。


「なんでだ……?」

「だ、誰かが勘違いしたんだよ、きっと!」

「………(ぷにっこを赤ちゃんと勘違いする人って多いよね)」

「わざと、言ってるのか。 それとも本気でいってるのかわからない時あるけどな」


頭を抱える龍星に瑠奈がポジティブに前向きにいこうという感じで言うとたそがれた様子でつぶやく芹香の隣で富士也がうんざりした様子で座りこんでいる。


「なぁ~?」

「かっかー?」

「ふんぬぅ!」


ぷにっこ達は各々興味津津といったふうにおもちゃやら、ジャングルジムなどを見ていた。違和感がまるでないのはぷにっこ達だからだろう。


「でも、ぷにっこ達は興味津津のようだな」

「うん、まじまじと見てるよ」

「………(そういえば、顧問の先生とかいるのかな?)」

「いるんじゃないのか? 雅先生も存在するっていってたし」


微笑ましそうに見つめる富士也と瑠奈の横で芹香が疑問をつぶやくと龍星は部活届の用紙にクラスと名前を書き込んでいた。


「なぁ~♪」

「せりかっかー♪」

「ふんぬぅ♪」


はしゃぐるーにゃとせりかさんを見て優しいまなざしで見つめるりゅーさん。

この中でのリーダー役にぴったりなのは彼がこのぷにっこ中でも年上だからだろう。


「可愛いなぁ~……私とは大違いだよね」

「んなことないぞ? 瑠奈は瑠奈で十分可愛い」


癒され空間に満たされている中でぽそっとつぶやく瑠奈に富士也が否定してから即座に褒めた。

それにより、顔をリンゴのように赤らめた瑠奈がうつむいて、芹香と龍星がにやにやと二人の様子を見つめていたのだった。



一方万里達の方では……


「んー……これといってピンとくるものがねーな」

「万里は、どんな部活でもソツなくこなしそうですがね」

「ひゃう?」

「槍とかの部活なら、万里は入りそうだよな」


教室に残り、ぼやく万里の横で日菜がひいなの頭を撫でつつ言うと秀久が配られた部活のパンフを見ていた。

と、そんなところへ……新たな影が!


「くじゅ~♪」


身長はつぐぴょん、いや…ひいなやるーにゃと同じ高さのぷにっこが机の上に座っていた。


「「は?」」

「え?」

「ひゃう?」


その様子に茫然とする万里と秀久と日菜とひいな。

いつのまにいたのだろうか、気配すら感じなかったことに彼らは困惑していた。


「あの……よーく見ますと、響先輩に似てませんか?」

「言われてみると、そうだな」

「ピンクブロンドだしね」

日菜の言に改めて侵入者?を見るとそっくりだった。

ここまで似ていることに、誰もが疑問に思うが、答えなどだしてはくれない。

ぷにっこは神秘の生物だからとしか、図鑑には載ってないのだから。


「ひゃうー♪」

「くじゅ~? くじゅーくじゅー」

挨拶するひいなに返事を返す、響似のぷにっこ。

とても愛らしい光景である。


「仲良いですね~。 あ、それより…部活はどうします?」

「部活……なぁ。 うーん」

「なにかないかな~」


日菜が和んでいたが、話を戻して、会話をしていたら、


「ひゃう!ひゃうう!」


ひいなが声をかけてきたので、ひいなの方をみたらそこには響そっくりのぷにっこが消えていた。


「「「えーーーー!!?」」」


どこを見ても存在しない、響そっくりのぷにっこが消えたことで、大きな声をあげてしまう3人。いったい、彼女はどこへ消えたのか?

それは、不明だ。

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